【保存版】北海道の海産物の旬はいつ?約20種類の魚介類味覚カレンダー

北海道を旅することを計画する時、北海道の味覚を楽しむことを目的にする方も少なくないと思います。そうなると気になるのが、食の旬。こんな疑問を感じるかもしれません。

  • 北海道の海産物の旬(おすすめ時期)はいつなんだろう?
  • 北海道でどんなものが食べられるんだろう?

今回は、ジンギスカンやラーメンなど年間を通して食べられるものではなく、海産物にクローズアップします。海産物には漁獲・水揚げのピーク、いわゆる旬というものがあり、多くの旅行者が気にするからです。

北海道の海産物は、本州ではほとんど味わえなかったり、北海道内でも地域によって旬が異なるケースもあります。お目当ての海産物を見つけて、北海道旅行の際の参考にしていただければ幸いです。

※北海道は広く、3つの海に囲まれているため、地域によって旬の時期が異なる場合があります。本稿では代表的な産地の旬を中心にカレンダーを作成しています。

鮭(シャケ)

秋ジャケ
トキシラズ:6~7月
アキアジ:9~10月
主な地域知床、標津、釧路、石狩
主な観光地サケのふるさと 千歳水族館&インデアン水車(千歳市)
標津サーモン科学館(根室管内標津町)
豊平川さけ科学館(札幌市)
河川での鮭の遡上(道内各地)
茂辺地さけまつり(北斗市)
主なグルメ石狩鍋(石狩市)
鮭のちゃんちゃん焼き(道内各地)
寒塩引(石狩市)
チェプ饅(オホーツク管内斜里町)
チーズサーモン丼(十勝管内大樹町)

北海道らしい海産物の代表と言えば、鮭(シャケ)です。全国的にも秋の味覚として定着していますが、北海道での水揚げは9~10月にかけてがピークです。それで、北海道では「アキアジ」と呼んでいます。(噴火湾から襟裳岬にかけての太平洋岸では10~11月がピークです。)

北海道、そして日本で最も漁獲量が多いのは、世界自然遺産知床のおひざ元であるオホーツク管内斜里町。知床半島の南側にある根室管内標津町も鮭の漁獲が多い街です。

釧路市や周辺の太平洋岸では、夏の6~7月にかけても鮭の水揚げがあります。それが「トキシラズ」。産卵を前に栄養がとられていないためおいしい若い鮭として人気があります。

鮭に関する水族館や科学館が道内に少なくとも3施設あります。北海道にこれだけの専門水族館がある魚介類はほかにありません。北海道では秋になれば道内の河川をサケが遡上する姿も見ることができます。鮭に関するイベントも多く、例えば北斗市茂辺地では11月に鮭つかみどりや無料鮭鍋をふるまうさけまつりが開催されています。

鮭の料理は数多くあり、石狩鍋、ちゃんちゃん焼き、鮭いくら丼など数知れずあります。北海道らしいお歳暮として選ばれることも多くあります。

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北海道産 生秋鮭 1尾 3.5kg(メス/筋子付き)
北のデリシャス

ウニ

うに丼
日本海側:5~8月
太平洋側:12~5月
主な地域小樽、積丹、礼文、釧路、根室
主な観光地うにむき体験センター(宗谷管内礼文町)
うに割り体験(羅臼町)
積丹ウニ小屋(後志管内積丹町)
主なグルメうに丼(後志管内積丹町、宗谷管内礼文町・利尻富士町・利尻町)

北海道でウニは主に二種類あります。エゾバフンウニとキタムラサキウニです。エゾバフンウニは道内各地で漁獲されますが、キタムラサキウニは北海道西部が漁場になっています。それぞれ禁漁期があり、解禁日が地域によって設定されています。

日本海側のシーズンは夏になります。積丹半島や礼文島のウニ漁は6~8月、函館市は5~6月、小樽市は5~8月です。オホーツク管内斜里町も5~7月がシーズンになります。

一方、太平洋岸は冬から春にかけてシーズンを迎えます。根室では12~4月くらいまで、室蘭周辺では1~3月、日高地方では3~5月の春ウニとなっています。

人気観光地はやはり夏の積丹半島。積丹町にはうに丼を提供する飲食店がいくつもあります。離島では北の利尻島と礼文島がウニの産地です。旅館では夕食にウニを提供することも多々ありますし、ウニを割る体験メニューを設けている地域もあります。

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毛ガニ

毛ガニ
オホーツク海側:4~7月
襟裳岬周辺:12~3月
釧路地方:9~3月
主な地域北見枝幸、紋別、稚内、釧路、襟裳岬
主な観光地
主なグルメかにめし(渡島管内長万部町)

みんな大好き、毛ガニ。道内全域で漁獲されますが、旬となる地域が順番に変わります。

毛ガニの日本一の産地は宗谷管内枝幸町。紋別・稚内などオホーツク海沿岸では春に流氷がなくなって海明け宣言された後に漁獲が始まります。

太平洋側については、噴火湾の渡島管内八雲町では6月、胆振管内白老町では7月、日高地方では12~2月、釧路地方では浜中町が2月、釧路市が9月と地域によって異なります。

毛ガニを使ったグルメとしては駅弁があります。渡島管内長万部町では「かにめし」が有名で、類似する駅弁が道内各地で作られています。北海道土産としても重宝される、北海道を代表する海の味覚です。

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タラバガニ

タラバガニ
オホーツク海岸:3~8月
襟裳岬周辺:9~4月
主な地域稚内、北見枝幸、雄武、紋別、襟裳岬
主な観光地
主なグルメ

タラバガニも北海道で人気です。特に、稚内周辺やオホーツク海岸など北海道北東部で多く漁獲されます。シーズンは流氷がなくなって海明けとなる春で、紋別では8月まで水揚げされます。十勝管内広尾町では9~11月、えりも町では12~1月がピークとなります。

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花咲ガニ

花咲ガニ
8~10月
主な地域根室
主な観光地根室かに祭り(8月末~9月初め)
主なグルメ鉄砲汁

北海道の四大カニのうち、根釧地方に限定される種類で、釧路から根室にかけての太平洋岸で主に漁獲されます。漁期は4~9月ですが、ピークを迎えるのは8~9月。

8月または9月には根室市の秋の味覚を代表するものとして、根室かに祭りが開催されるほどです。イベントではカニ姿煮や鉄砲汁がふるまわれるほか、カニ早食い競争が行われます。花咲ガニの濃厚な身は鉄砲汁にぴったりです。

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サンマ

秋サンマ
8~10月
主な地域根室、釧路、厚岸、浜中、網走、函館、紋別
主な観光地根室さんま祭り(9月下旬)
主なグルメ焼きさんま
さんまんま(釧路市)
根室さんまロール寿司(根室市)

北海道の秋の味覚の一つ、サンマ。脂ののったサンマは、そのまま焼いてもおいしいものです。シーズンになれば家庭料理の一つとして食卓に並びます。

サンマの水揚げが行われ旬を迎えるのが8~10月。特に太平洋が漁場となっており、最大の水揚げとなってきた根室市、釧路市、釧路管内厚岸町、浜中町がメイン。オホーツク海では網走市、紋別市、道南では函館市南茅部や鹿部町でそれぞれ10月に旬を迎えます。

釧路ではサンマを使った新名物としてご飯にサンマを乗せた「さんまんま」が登場しているほか、根室市では「根室さんまロール寿司」が考案されています。

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ニシン

ニシン塩焼き
2~5月
主な地域紋別、北見枝幸、稚内、根室、留萌、小樽
主な観光地おたる祝津にしん群来祭り(5~6月)
鰊番屋(後志管内余市町、留萌管内小平町ほか)
主なグルメ群来太郎丼(小樽市)
ニシン蕎麦・網元ニシン御膳(檜山管内江差町)

春を告げる魚であるニシン。近年日本海岸では2~3月にかけて海が白く濁る「群来(くき)」が確認されるようになっており、かつてのニシンが戻ってきていると話題になっています。明治時代には日本海岸に鰊番屋が建築され、ニシン漁でにぎわいました。その名残が各地に残されており、ソーラン節などとして現代に伝わっています。

ニシンの水揚げは、オホーツク海側で11~1月、4~6月に、日本海側では留萌市や小樽市で3月頃にピークを迎えます。

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牡蠣

厚岸の牡蠣と厚岸ウイスキー
10~3月
主な地域厚岸、サロマ湖、仙鳳趾、寿都、知内
主な観光地道の駅コンキリエ(釧路管内厚岸町)
あっけし牡蠣まつり(10月)
主なグルメあっけし牡蠣ステーキ丼
かきフライ丼
かきめし
カキフライカレー
牡蠣とウイスキー

北海道の海のミルク、牡蠣といえば冬の味覚。かつて蝦夷の三絶のひとつとして知られ、釧路管内厚岸町の厚岸湖、北見市・オホーツク管内佐呂間町・湧別町のサロマ湖はもともと天然牡蠣が生息していました。現在、特に厚岸産の牡蠣は「カキえもん」などブランドは高い評価を得ています。

牡蠣の街としてPRしている厚岸産牡蠣を学び食べられるのが、道の駅コンキリエ。レストランで牡蠣を使ったアイデア料理の数々を楽しめるほか、バーでは厚岸産ウイスキーと牡蠣のマリアージュを楽しめます。

厚岸湾に面する釧路町仙鳳趾の牡蠣も人気。釧路町には仙鳳趾産の牡蠣が味わえるレストラン「ロ・バザール」もあります。

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ホタテ

ホタテ網焼き
噴火湾:1~5月
オホーツク海側:6~10月
主な地域猿払村、サロマ湖、豊浦町、八雲町、紋別市、稚内市
主な観光地ほたて祭り(渡島管内森町)(1月)
道の駅さるふつ(宗谷管内猿払村)
ホタテ釣り選手権(胆振管内豊浦町)
主なグルメホタテ串
ホタテのバター焼き
別海ジャンボホタテバーガー

大ぶりのホタテは北海道ならではの海の味覚です。北海道のお歳暮など贈答品としても選ばれることが多い海産物です。北海道では、オホーツク海岸と日本海側、太平洋岸のうち噴火湾で養殖ホタテ漁が盛んです。その中でも日本有数の水揚げ量を誇っているのが、宗谷管内猿払村です。

オホーツク海側では宗谷管内猿払村、枝幸町、紋別市、北見市常呂、稚内市で6~10月にかけて水揚げのシーズンとなります。猿払村の道の駅さるふつでは、ジャンボホタテの串が楽しめます。

もう一つの一大産地である噴火湾では、渡島管内八雲町、森町で3~4月、胆振管内豊浦町では12~2月に水揚げされます。豊浦町では「TOYOURA世界ホタテ釣り選手権大会」が開催されています。

根室管内標津町では秋を除くオールシーズンで水揚げされています。隣町の別海町では別海ジャンボホタテをハンバーガーにしたご当地グルメが登場しています。

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ホッキ(ウバガイ)

ホッキ丼
苫小牧周辺は7~4月
根室周辺は3~5月・9~11月
主な地域苫小牧市、むかわ町、別海町、根室市、長万部町
主な観光地海の駅ぷらっとみなと市場(苫小牧市)
ホッキ貝資料館(苫小牧市)
苫小牧漁港ホッキまつり(10月)
主なグルメ苫小牧駅弁「まるい弁当」
母恋駅弁「母恋めし」(室蘭市)
ほっきめし(苫小牧市)
ホッキライスバーガー(苫小牧市)
ホッキ貝ごはん(苫小牧市)
北寄玉(苫小牧市)
苫小牧ホッキやきそば
ジャンボホッキステーキ丼(別海町)
苫小牧ホッキ炙りめし

北海道には日本一の水揚げ量を誇るホッキ貝の街があります。それが北海道の海の玄関口としても知られる苫小牧市。5~6月を除く年間を通じて水揚げが行われています。

そんな苫小牧には、ホッキに関するご当地グルメは数知れず。「苫小牧漁港ホッキまつり」が10月に開催されていますし、海の駅ぷらっとみなと市場の横にはホッキ貝資料館まで作ってしまいました。ホッキの駅弁としては苫小牧駅(苫小牧市)母恋駅(室蘭市)があります。

苫小牧以外では、近隣のむかわ町、噴火湾の長万部町でだいたい同期間に水揚げが行われています。道東の根室海峡でもホッキの水揚げが行われており、別海町にはジャンボホタテステーキ丼が誕生しました。

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アワビ

アワビ料理
10~12月
奥尻島周辺は5~7月
主な地域奥尻島、松前町、せたな町、八雲町熊石
主な観光地熊石あわびの里フェスティバル(5月)
主なグルメ

北海道でアワビといえば、北海道南部の日本海側のイメージが強いでしょうか。檜山管内奥尻町(奥尻島)、せたな町、渡島管内松前町、八雲町熊石がエゾアワビの主な産地です。熊石では、毎年桜の咲く5月に、アワビを安価で贅沢に食べられる「熊石あわびの里フェスティバル」が開催されています。

高級なイメージが強いアワビですが、松前町、奥尻島、積丹町、焼尻島や天売島の旅館などでは夕食に提供されることの多い食材です。

7月中旬から9月を禁漁期と定めていることが多いのですが、10月以降は海藻が少なく漁獲しやすいものの身がやせているため、5~7月に産卵前の肥えたアワビを漁獲しているのが奥尻島や松前町です。

ホッコクアカエビ(甘えび)

甘えび
5~10月
主な地域羽幌町、増毛町、古平町、島牧村
主な観光地増毛春の味まつり(5月)(旧 増毛えび地酒祭り)
道の駅ほっとはぼろ(留萌管内羽幌町)
主なグルメ甘えび丼
羽幌えびタコ焼き餃子
えび塩ラーメン

いわゆる、甘えびのことです。主な漁場は留萌管内の沖合にある武蔵堆と呼ばれる海域で、その近隣の羽幌町、増毛町が甘えびの主産地として有名です。漁期は5~10月にかけて。

ただし地域によって異なり、檜山管内せたな町では11~2月にかけて、函館市南茅部や胆振管内白老町では3~5月、釧路市では3~12月まで水揚げが行われています。

増毛町では毎年5月に甘えびを食べられるイベントも開催しています。羽幌町ではご当地グルメ「羽幌えびタコ焼き餃子」「えび塩ラーメン」も誕生しており、道の駅ほっとはぼろのレストランで味わうことができます。

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ホッカイシマエビ

ホッカイシマエビ
6~7月、10~11月
主な地域野付湾
主な観光地尾岱沼えびまつり(根室管内別海町)6月
主なグルメ刺身、踊り食い、シマエビ天丼

ホッカイシマエビ漁は厚岸湖、サロマ湖、能取湖、風連湖、稚内など北海道北東部の湖沼や湾で行われていますが、もっとも有名なのは野付湾(根室管内別海町)。この地域では、伝統的に打瀬船漁法が明治時代から続けられています。

野付湾のホッカイシマエビ漁のピークは夏(6月中旬~7月中旬)の1ヵ月、秋(10月中旬~11月上旬)の1ヵ月弱。漁期には、生の刺身や活えびが味わえます。

スルメイカ

渡島半島の名物「いかめし」
7~11月
主な地域函館市、羅臼町、浦河町、釧路市、松前町
主な観光地函館いか祭り(10月)
函館港まつり「いか踊り」
函館朝市駅二市場イカ釣り体験
主なグルメイカ刺し
いかめし

北海道でイカといえば、函館や渡島管内森町の森駅の駅弁「いかめし」を思い浮かべると思います。函館は北海道で最も水揚げ量の多い街です。シーズンは夏から秋にかけて。津軽海峡に浮かぶイカ釣り漁船の漁火も風物詩の一つとなっており、第三セクター道南いさりび鉄道の名称の由来となりました。

函館市では「函館いか祭り」が開催されているほか、函館港まつりでは「いか踊り」が名物になっているなど、イカと深い関係があります。函館朝市では、釣り堀のイカ釣り体験があり、その場でさばいて提供してくれるとあって観光客に大人気です。

近隣の渡島管内森町にある森駅では、駅弁「いかめし」が名物。いかにもち米とうるち米を詰めた「いかめし」は、北海道を代表する駅弁の一つとして長い歴史と様々な受賞歴があります。

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ごっこ

ごっこ汁
12~4月
主な地域函館市、鹿部町
主な観光地恵山ごっこ祭り(2月)
主なグルメごっこ汁
ごっこ唐揚げ
ごっこバター炒め

ごっこ(ホテイウオ)はあまり聞いたことのない名前かもしれません。見た目はグロテスクながら、ぷりぷりの身も骨も卵もほとんど捨てる所のない、冬の味覚です。函館市亀田半島の恵山や鹿部で12~4月にかけて漁が盛んで、ピークは2~3月です。

函館市恵山では毎年2月に「恵山ごっこ祭り」が開催されており、ごっこ料理を楽しむことができます。函館から松前など道南では一般家庭で食べられている郷土料理であり、ごっこ汁、唐揚げやバター炒めとして食されています。

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ホッケ

真ボッケの開き
5~7月、9~11月
主な地域積丹半島、知床羅臼、礼文島
主な観光地大漁豊漁 ほっけ祭り(後志管内寿都町)10月
主なグルメホッケの開き

ホッケは北海道周辺のほぼ全域で漁獲できる魚ですが、主に日本海側の積丹半島(後志管内古平町など)、利尻島や礼文島、知床半島の根室管内羅臼町でホッケが有名です。

年間を通じて味わうことができますが、満1歳半になってエサを食べるために沿岸にやってくる春(ハルボッケ)、産卵期に沿岸にやってくるの漁獲量が多くなります。ハルボッケは脂がのっていて「ホッケの開き」となります。

北海道の居酒屋では、肉厚でジューシーで脂の乗りが良い新鮮な「真ホッケの開き」が普通に提供されているため、道外の人に驚かれることが多いです。寿都町ではご当地グルメ「寿都ほっけめし」も誕生しました。

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サクラマス(ヤマメ)

サクラマスのルイベ
日本海側:春
オホーツク海側:秋から冬・春
太平洋岸東部:冬
主な地域積丹半島
主な観光地どっこい積丹さくらます祭り(後志管内積丹町)5月
主なグルメ塩焼き、マスカレー

北海道ではヤマメと呼ぶことがあるサクラマスは、北海道各地の河川に遡上します。そのほとんどは6~7月に遡上しますが、地域によっては雪解け時期に遡上したり、9~10月になって遡上したりする魚もあります。

積丹半島では春がシーズン。積丹町ではイベントが開かれており、神恵内村では「マスカレー」が伝統的に食べられてきました。蘭越町では「サクラマス節」の開発も行われています。

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シシャモ

北海道産ほんもののシシャモ
10~11月
主な地域胆振管内むかわ町、日高町門別
主な観光地鵡川ししゃも祭り(むかわ町)
門別ししゃも祭り(日高町)
主なグルメ焼きシシャモ、ししゃも寿司

一般的にスーパーで出回っているカラフトシシャモではなく、本物のシシャモが北海道では漁獲されています。漁場となるのは胆振管内むかわ町(鵡川)、日高町門別(沙流川)など日高管内沿岸部から十勝管内(十勝川)、釧路管内の新釧路川など太平洋岸のみです。

シシャモ漁が解禁されるのは10月。そのため、生のシシャモ寿司など味わえるのは10~11月になります。むかわ町にはシシャモのすだれ干しが見られ、本物のシシャモを求めて多くの人が訪れます。その頃、むかわ町と日高町ではイベントも開催されます。

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ワカサギ

ワカサギ天ぷら
1~3月
主な地域結氷する道内の湖沼・河川
主な観光地しのつ湖
大沼公園ジュンサイ沼
茨戸川
かなやま湖
阿寒湖
網走湖
主なグルメワカサギの天ぷら

北海道の冬に漁獲される小さな魚、ワカサギ。道内の結氷する湖沼・河川で、氷に穴を開けて釣り糸を垂らして釣ることができます。

札幌近郊のしのつ湖(石狩管内新篠津村)や道南の大沼公園(渡島管内七飯町)では、一般の人が気軽にワカサギ釣り体験ができるようになっていて、その場でてんぷらにして食べることができるサービスも提供されています。網走湖では漁業として氷下引き網漁が行われています。

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以上、北海道の代表的な海産物をご紹介しました。海の幸が豊富な北海道には、本州ではなかなか手に入らない新鮮でおいしい魚介類をこれでもかと味わえます。海産物がたくさんふるまわれるイベント、海鮮丼食堂、居酒屋、寿司屋などでぜひ味わってくださいね。

北海道に行くことができないとしても、北海道の新鮮でおいしい海産物をギフトセットにして贈るのもおすすめ。秋鮭・いくら・ほたて・カニなど北海道ならではの魚介類をあの人に届けてみませんか?

参考文献:『新 北のさかなたち』(北海道新聞社)