室蘭の駅弁「母恋めし」って何?異色の駅弁の中身とは

【室蘭市】 今回は、室蘭にある母恋駅に行ってきました。アイヌ語で「母恋」とは「ホッキの沢山ある場所」という意味です。この駅には、その由来にぴったり合う、ちょっと変わった駅弁があるんですが、ご存知でしたか?

「母恋めし」は、地元 室蘭郷土料理コンクール(弁当の部)で最優秀賞を獲得したという駅弁です。見た目は風呂敷に包まれていて、とても可愛い駅弁です!


蓋を開けると、大胆に大きなホッキ貝が入っています。
青色のネットに包まれたホッキ貝の中には、ふんだんにホッキと椎茸を使った炊込みご飯のおにぎりが入っていました。
そして、おかずには、縄文模様を付けたスモークチーズ、燻製卵、漬物、そしてなぜかハッカ飴が、1つ1つ袋に包装されていて、手を汚さずに食べやすいようになっていました。

燻製卵はしっかりと味が染み込んでいて、ほんのり甘い炊き込みご飯と一緒に食べるととても美味しくやみつきになります。
スモークチーズも、香りがとても良く、おにぎりと一緒に食べるとよく合います。
どれを食べても美味しいお弁当でした。

その中でも、私が一番気に入ったのは、北海道産米ゆめぴりか無洗米と椎茸を使用し、ホッキ貝のエキスを使った出汁で炊いたおにぎり。ホッキ貝の歯触り、磯の香り、ほんのり感じられる甘さは、この「母恋めし」でしか味わえません。一つ一つ手作りで作られていて、愛情が伝わってくるかのようでした。


室蘭に立ち寄る際には、是非、母恋駅で「母恋めし」を食べることをお勧めします。量も多すぎず少なすぎずで食べやすくなっていて、手を汚さずに食べられますし、サンドイッチ感覚で手軽に食べられます。
数量限定で、土・日曜日は昼近くには売り切れてしまうので、食べたい方はお早めに!

母恋めし

2002年3月に誕生の駅弁。1987年に室蘭郷土料理コンクール弁当の部で最優秀賞を受賞。ホッキを使ったおにぎり2個、燻製鶏卵、縄文チーズ、漬物、飴玉で構成され、できるだけ地元近隣の食材にこだわる。鉄のまち室蘭らしく鉄分がたっぷり含まれており(4.8mg)、低脂肪(13.4g)で、カルシウムが多いこと(264mg)が特徴。

母恋めし本舗(関根勝治さん)が化学調味料や添加物は一切使わず手作りで製造、1日数十個限定で販売する。販売場所は、エンルムマリーナ室蘭内ブロートン99、室蘭駅売店、母恋駅売店。ブロートンではサラダつき母恋めし定食として販売しているほか、地方発送も受け付ける。

価格は一つ1058円(税込)だが、予約してから購入すると1000円で購入できお得。予約先はブロートン(0143-27-2777、室蘭市絵鞆町4-2-14)。三好製作所室蘭工場が作ったお弁当箱に入った母恋めしも2013年9月に発売、一つ3000円で販売する。また、スタンプカードもあり、購入1個につきスタンプ1個を押印、20個たまると弁当1個と交換できるので、沢山食べれば食べるほどお得。スタンプカードは販売場所3か所で使える。




母恋駅

室蘭線終着駅の室蘭駅の隣の駅。相対式ホーム2面2線・跨線橋を有する簡易委託駅。1935年12月29日、既にあった室蘭本線東室蘭(当時東輪西)~室蘭間に簡易駅として新設開業、1940年6月10日に旅客駅となった。「母恋駅記念入場券」を販売しており、母の日にはプレゼントとして購入したいという人たちが訪れることで知られている。駅舎内に売店があり、母恋めしのほか土産物を販売している。