自分で割ったウニの味わいは格別!知床羅臼でランチ付きウニ割り体験

羅臼町は冬~春がウニのシーズン! 知床羅臼でガイドツアーを実施する株式会社知床らうすリンクル(後藤菜生子代表)では、毎年2月~6月にかけてウニ割体験グルメツアーを開催しており、好評を博しています。

冬に最盛期を迎える羅臼のウニ漁

冬の羅臼でとれるのはエゾバフンウニ。1月中旬以降、流氷が押し寄せることもある冬の海で、半日かけてウニ漁を行い、流氷の中でも網ですくい取ります。春になり水温が上がるとドライスーツを着て潜水漁も行うようになります。

羅臼町では、エゾバフンウニの身の微妙な色の違いで10種類以上を選別します。身入りは場所によって異なるので、漁の場所を変えることもあるそう。ウニ漁シーズンは漁師一家が家族総出でウニ割り選別作業を行い、夜中まで作業が続けられます。

ウニ割りから盛り付け、ランチまで!

このウニ漁師の作業を体験できるのが、リンクルの海鮮ランチ付きウニ割り体験です。町内の丸魚濱田商店の協力で実施しています。この体験では、自分の手で割ったウニを盛り付けし、最後には海鮮丼としていただくことができます。

作業の行程はざっと次の通りです。

1.ウニの殻を割る。生簀の中からウニを選んで、作業台の上でウニを割ります。握ると開く器具でウニの殻を割っていきます。ウニの中心に1センチほど差し込んで軽く力を入れると割れます。

2.身を取り出す。1つの殻には5粒が星形に入っています。ウニ専用の掻き出しスプーンを殻と身の間に入れて軽くほろうと、ウニの身が出てきます。

3.黒いワタを取り除く。水の中に入れながら、ウニのワタ(昆布を食べた後の黒いもの)など細かいゴミを取り除いて、身だけの状態にしていきます。

4.盛り付ける。板の上に10粒を盛り付けていきます。花形など思い思いの形においしそうに盛り付けます。ここは各自のセンスが光るところです。

こうしてできたのがこちら。実際に体験に参加した和田知慧さんは、「意外と早く割ることができた。ワタを取り除くのは大変ですが、細かい作業が好きな人には良いかもしれません」と感想を話してくれました。

ウニ割体験の後は、自分で割ったウニを海鮮丼としていただくことができます。イクラ、イバラガニなど海鮮丼の具、スケソウ汁のタラはすべて羅臼町産。改めて羅臼の海が豊かであることを思い知らされます。


リンクルの後藤さんによると、2015年にスタートして以降、修学旅行生のほか、中国人も体験に訪れるそう。一か月あたり200人以上が体験しており、今年(2016年)は特に一番アツい体験プログラムと話します。自分で割ったウニは格別のおいしさ。思い出に残る体験になるに違いありません。

動画で見るウニ割り体験の様子

▼グルメツアー「海鮮ランチ付き!ウニ割り体験」
所要時間:11:30~13:00(約1.5時間)
体験料金:2~3月 4,800円/4~6月 4,600円(昼食代込)、要予約
作業・ランチ場所:丸魚濱田商店(羅臼町礼文町365-1)
詳細・予約等:リンクル公式サイト参照