北海道を旅する

毛ガニ漁獲量日本一!オホーツク枝幸町の魅力をレポートします

オホーツク観光大使・ラウフェンくかです! 今回は、今年3月に参加した枝幸町のモニターツアーのレポートをします。

枝幸町は、毛ガニの「かにカゴ漁」の漁獲量がなんと日本一! ツアーでは枝幸町のことを学び、さらに毛ガニも楽しめるということで、とても楽しみにしていました。

▼これが、かにカゴ漁で使用するカゴ
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1日目 枝幸町へ

みなさんは枝幸町がどこにあるか知っていますか? "えさし"と言えば、江差追分で有名な道南の江差町を思い浮かべる方も多いと思いますが、そちらとは別の場所になります。枝幸町はオホーツク海に面していて、紋別市や雄武町より少し北の位置にあり、江差町と区別するために「北見枝幸」と呼ばれることもあります。最近は「オホーツク枝幸」という呼び方も広まってきています。

▼枝幸町マスコットキャラクター「えさっしー」
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ツアーは札幌駅からバスに乗ってスタート。途中、北海道外からのツアー客の皆さんをピックアップするために旭川空港に寄ったり、道の駅なよろでの休憩を挟みつつ、枝幸町の歌登地区に到着しました。

現在の枝幸町は2006年に(旧)枝幸町と歌登町が合併してできた町で、同じ町内でも内陸部の歌登地区と、海側の枝幸地区に分かれています。休憩所では、枝幸町観光協会のみなさんが大漁旗を持ってお出迎え!

▼枝幸町観光協会のみなさん
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その後バスはオホーツク海の見える枝幸地区に入り、さらに進んでいきます。途中で見えた三笠山スキー場は、海を見ながらスキーを滑ることができるので、冬は流氷を見ながら滑れるときもあるようです。

ウスタイベ千畳岩

一面に畳を敷きつめたような岩々が、波打ち際まで広がっています。ツアーがあったのは3月末でこの日は暖かかったのですが、今年は非常に雪が多かったために雪が解けきっておらず、本来行ける岩場までは降りて行けませんでした。

岩の模様が縦になっていて、遠くから見てもとても雰囲気がある感じです! 岩に乗りながら海をバックに写真を撮るといいかもしれませんね。

▼まるで人工物のような岩
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この辺りの地域は北海道立北オホーツク自然公園に指定されていて、7月に行われる枝幸のお祭り「枝幸かにまつり」の会場となります。キャンプ場にもなっているそうで、夏になるとたくさんの人でにぎわうそうです。

ここからは神威岬という岬が見えるのですが、積丹にある神威岬と同じ名前ですけど別物です。昨年の落石で岬の近くまで行く道は通行止めになっていて、今回は見ることができませんでしたが、かなり大きな岬ということでまた機会があれば見てみたいです。

ホタテの貝剥きにチャレンジ!

「うたのぼり交流センター歌種」では、ホタテの貝剥き体験がおこなわれました。

貝を剥くことなんて、普段はなかなか無いですよね? 私は初めての経験だったのでドキドキ……。最初に剥き方のコツを教えてもらいチャレンジしてみましたが、貝の隙間にヘラを入れる角度の微妙なさじ加減が難しかったです! プロの方だと1個3秒もあればとってしまうそうです。すごい……!

▼なんとか綺麗に剥けました
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剥いたホタテは、体験が終わるとその場で食べさせてもらえました。そのままで食べて味をみて、半分醤油をつけて味を比べてみるのがオススメとのこと。プリッとしていてたまらない食感だったので、そのまま食べても美味しい感じでした! あと20個は食べられそうな気分に(笑)。

▼そのまま食べても美味しいホタテ
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毛ガニキャッチャーで夕食の毛ガニをゲット

毛ガニキャッチャー! 最初聞いたときは一体どういうことなのかと思いましたが、その名の通り毛ガニをUFOキャッチャーのように釣ります。UFOキャッチャーと違うのは、ボタンを押して操作するのではなく自分で竿を持って釣り上げることでしょうか。この装置はなんと手作りのものですが、しっかり毛ガニをキャッチしてくれる優れもの。

▼毛ガニキャッチャー用の竿
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▼装置は手作り
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自分で釣った毛ガニはそのままこの日の夕食で食べられるということだったので、ツアーの参加の皆さんの眼がキラリと光ってみえました(笑)。

皆さん大盛り上がりで、毛ガニが釣れる度に歓声が上がってました。ちょっと難しいかなと思いましたが、自分で釣るのはすごく楽しいですし、大人も子供も楽しめそうですね。

▼コツを掴めば誰でも簡単に釣れます
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▼釣れるかな……
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▼釣れた!
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▼自分で釣った毛ガニと記念撮影
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お楽しみの夕食の時間

その後は宿泊場所の「うたのぼりグリーンパークホテル」へ移動。

▼ホテル1階のアメニティホール
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先ほど毛ガニキャッチャーでゲットした毛ガニは、夕食の会場で茹でられていました。目の前でカニを茹でるところもなかなか見られないので、皆さんその様子を写真にたくさん収めていました。

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毛ガニ一杯を一人で全部食べることは正直なかなかなくて、手間をかけて最後まで食べるのが楽しかったです。茹でたての毛ガニは身がびっしり詰まっていて、食べ応え抜群でした! そして、だんだん剥くスピードが早まって行くのに、達成感を覚えました(笑)。

料理は他にも毛ガニに負けじと身がたっぷり詰まったニシンや、貴重な毛ガニのお刺身、デザートには歌登産木いちごソース添えのアイスなどどれも美味しく食べごたえがあって大満足!

会場では枝幸町のスーパー「瀧源商店」がお土産用のカニの販売をしていて、私は勢いで三杯買ってしまいました。

▼自分で釣った毛ガニ
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▼毛ガニの刺身
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▼鰊の塩ふり焼
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▼歌登産木いちごソースがかけられたアイス
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2日目 枝幸の漁港と市場を見学

午前中に漁港へ行くと、ちょうどタイミングよく港に入ってくる漁船を見ることができました! 船が入ってくる時間は細かくは決められておらず、ざっくりと何時から何時までという風になっているらしいです。

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市場では漁で実際に獲れたものが、どう仕分けされているのかを見学させてもらいました。獲れたての毛ガニは活きがよくて、仕分けされたカゴから外に出ようとして大変!

枝幸町の毛ガニ漁は、メスと8センチ以下のものは獲ることが出来ず、年間で獲ることが出来る量も220トンと決められているそう。量を守ることにより、次の年以降の資源が枯渇しないようにするためです。

▼カゴの中には毛ガニがびっしり
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▼活きのいい毛ガニ
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▼毛ガニの仕分け
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この日はタコも獲れていて、大きな入れ物の中にたくさんのタコが……! こんなにたくさんのタコを一度に見たのは初めてでした。にゅるにゅるしていて気持ち悪い感じもしましたが、食べたらきっと美味しいのだろうなと……(笑)。

▼タコがいっぱい……
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【動画】枝幸町の毛ガニキャッチャーと漁港の様子

謎の哺乳類デスモスチルス、オホーツク文化、枝幸の歴史について学ぶ

「オホーツクミュージアムえさし」は、入館料がなんと無料! 館内に入ると頭上に体長7mを超える国内最大級シャチの骨格があり、とてもインパクトがあります。

▼まるで恐竜のようなシャチの全身骨格
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そんなシャチよりも目玉と言えるのが、デスモスチルスと呼ばれる生き物の全身標本です。私は初めてその名前を知りましたが、デスモスチルスは恐竜が滅びた後に生息していたと言われる哺乳類で、全身骨格は世界でなんと2体しか発見されていません。そのうち1体は日本統治領時代の樺太、そしてもう1体は枝幸という話なので、どれだけ貴重なものなのかわかりますよね。

▼デスモスチルスの全身標本(レプリカ)
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館内ではオホーツク文化についての展示物も多くあります。オホーツク人は北海道でアイヌよりも先にいた民族とされていますが、まだまだ解明されていないことが多く謎に包まれています。枝幸には代表的な集落があったそうで、当時生活をしていた時のものがたくさん出土しています。

▼オホーツク人の装い
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▼竪穴式住居
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オホーツク人については、網走市立郷土博物館の館長さんにインタビューしたこちらの記事もおすすめです。

2階では枝幸町の歴史についても知ることができます。本当は通るはずだった鉄道、興浜線未成区間の話も初めて知ったのでとても勉強になりました。館内はとても綺麗でスタイリッシュな空間なので、是非行ってみてください!

▼馬そり
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▼まるでアート空間のような館内
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枝幸町の特産品が勢揃い

1日目の夕食会場にも出店されていた瀧源商店で、お土産購入タイムとなりました。瀧源商店は1922年創業で、枝幸町で最も古い鮮魚店の一つと言われています。店内では新鮮な魚介類が良心的な価格で販売されています。私の住んでいる札幌だと、こんなに安い値段では購入できないだろうというものばかり……。(瀧源商店Facebookページ

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▼店内は海鮮パラダイス!
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▼三代目社長・滝浩司さんと息子さん
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続いては道の駅マリーンアイランド岡島へ。建物が船の形をしていてとてもユニークでした。こちらでもたくさんの商品が並んでいましたが、特に印象的だったのははちみつ。あざみ、百花、しころの三種類のはちみつがあり、味見もできましたがそれぞれ全然違う印象でびっくりしました。

▼船の形をした外観
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▼三種類のはちみつ
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カニたっぷりのカニ飯

昼食は「喜たや料理店」でカニ飯をいただきました。本当は枝幸かにまつりの時期だけにあわせてカニ飯を作っているとのことなのですが、今回のツアーでは特別に食べることができました。カニのボリュームがたっぷりで大満足!

▼カニの身がびっしり詰まったカニ飯
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ツアーで寄った場所は枝幸町内ではここが最後となり、その後はバスでまた札幌に戻りました。短い間でしたが、枝幸町のことがとっても好きになりました。またゆっくり遊びにいきたいですし、ラウフェンでもいつか枝幸町でライブをしたいですね。

観光協会の方のお話によると、今回のようなバスツアーは今まで行われたことがないそうで、色々模索しながらの開催だったようですが、様々な場面で参加者の皆さんに楽しんでもらえるような気配りや心遣いが感じられました。きっと今後はさらに枝幸町を訪れる方が増えるのではないかと思いました!

枝幸町最大のお祭り「枝幸かにまつり」

2018年の毛ガニ漁は5月中旬頃に終漁となりましたが、今年のカニをたっぷり堪能できる「第51回枝幸かにまつり」が6月31日と7月1日に開催されます。かにまつりは年々来場者が増加し、今では全国各地から毎年約2万人の方が来場する枝幸町を代表するお祭りとなっています。

▼枝幸かにまつりの過去の様子毛ガニ漁獲量日本一!オホーツク枝幸町の魅力をレポートします 毛ガニ漁獲量日本一!オホーツク枝幸町の魅力をレポートします

会場では沢山のカニ料理をはじめとする海鮮料理が食べられるほか、海産物の即売会、2日間で枝幸産毛ガニがなんと合計1,000杯当たる抽選会や、毛ガニの早食い競争、音楽ライブなどカニづくしの内容! 今年のYOSAKOIソーラン祭りで大賞を受賞した地元チーム「夢想漣えさし」の凱旋演舞も見られます。是非遊びに行ってみてくださいね。

▼地元チーム「夢想漣えさし」の演舞も
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枝幸かにまつり特設サイト
枝幸町観光協会Facebookページ

写真:克(laufen) ※一部は枝幸町観光協会提供

▼連載「オホーツクまち発見!! 旅紀行」が書籍になりました!
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筆者について

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ラウフェンくか

2011年4月1日、札幌を中心に活動するlaufen・Cukaの故郷が世界自然遺産知床・斜里町であることから第14代オホーツク観光大使に任命された。2013年3月に連載スタートした「オホーツクまち発見!!旅紀行」では、オホーツク各地の魅力を発信する。