積丹半島で夏にうに丼を食べるならここ!厳選うに丼3選

夏休みが近づくと、どこへ行こうか何をしようか、いろいろ計画を立てると思います。その計画の中には、「美味しいものを食べる」という案が必ず入ってくるでしょう。そんなあなた! この夏は「うに丼」を求めて積丹を目指してみませんか?

積丹町の国道229号線及び道道913号線沿いを走ると、「うに丼」の看板や幟を出した食堂がたくさん目に入ります。そこで今回は、数あるお店の中から独断と偏見で絶品お薦めの「うに丼」をご紹介します。

(1)漁師直営食堂 中村屋

積丹の日司町では有名なお店、中村屋。昔ながらの番屋をイメージしたお店で、店内には昔使用していた特大のタモや船を漕ぐ櫂などが飾られており、お店で働く店員さんたちの笑顔と活気も相まって、港町の食堂という雰囲気を楽しめます。

「うに丼」にも色々種類があります。生うに丼、赤うに丼、スペシャルうに丼などなど……。全てのうに丼がオススメですが、今回は定番の生うに丼をいただきます。

綺麗な黄色と大量に盛られたその姿は、見ただけでとろける食感を彷彿させ、おもいっきり口の中へ掻き込みたくなります。端に添えられたシソの葉は途中で食べることで、ウニの味でいっぱいになった口の中を、さらに新たな美味しさへと誘ってくれる、あなどれない重要な役目を担っています。

お話を伺ったのは、店員さん仲間に「奥さん」の愛称で呼ばれている中村暁美さん。お店のうに丼のポイントとしては、海水と同じ塩分濃度の水でウニの身を洗っており、風味を損なわないようにしています。さらにお店のテーブルに置かれている醤油は、ウニの塩加減を考慮し、甘めの醤油を選んでいるとのことです。

お店のメニューの中で、生うに丼(ムラサキウニ)はもちろんですが、希少価値の高い赤うに丼(バフンウニ)、さらにはスペシャルうに丼も人気です。スペシャルうに丼は、1日限定10食ということもあり、お店の開店後10分で完売してしまうレア物です。生うに丼と、赤うに丼を合わせたものですが、ハーフというのではなくダブル! 生うに丼と赤うに丼それぞれで使われるウニの量をそのままのせたものです! 注文した人は皆、声を上げるという逸品のようです。気になる方は、開店前から並んで狙ってみてください。

お店では、ウニを求めて来てくれるお客さまには是非食べていただきたいとの思いから、可能な限り多くの方に食べていただけるよう、直接の漁に加え、仕入れでの努力もしているようです。観光に来てふと「ウニが食べたい」そう思った時は、迷わず向かいたいお店です。

漁師直営食堂 中村屋
所在地:積丹郡積丹町大字日司町34 [MAP]
TEL:0135-45-6500
営業時間:9:00~16:00(季節により変動あり)
定休日:第2、4火曜日
ウェブサイト

<主なメニュー>
生うに丼 2,754円~
赤うに丼 5,940円~
スペシャルうに丼 7,560円~

(2)鱗晃荘(りんこうそう) お食事処うろこ

道道913号線沿いの積丹岬への出入り口にある宿泊施設が鱗晃荘です。基本、宿ですので宿泊しないと料理を食べることができないのですが、宿のご主人がウニ漁へ出た日で、宿泊者への夕食として提供する量を上回った時にだけ、併設されている「お食事処うろこ」がランチ営業し、「生うに丼」が提供されます。しかし前述した通り、朝に漁へ出た日でなければいけないこと、さらに収穫したウニは宿泊者への提供が優先されることから、出会うことが難しい超贅沢な一品です。

もうこれを食すには、その日の運ということになるのでしょうか。鱗晃荘の杉山容明さんにお聞きしたところ、「漁へ出てランチ営業が行われる日はホームページやFacebookでその旨記載されるのでチェックしていただければ」との事です。ありがたい情報です。

それでもウニ漁が行われる6月~8月の間でランチ営業が行われるはそんなに多くはないとの事ですので、食べることができた方は運が良いといえますね。また、もっと食べられる確率を上げるには、やはり宿泊することでしょう。数日宿泊してウニ漁が行われるのを待ちつつ、積丹の景観や海鮮を楽しむというのも良さそうです。

今回は運良くウニ漁の日に取材を合わせることができ、生うに丼を食べることができました。獲れたてのウニが椀に敷き詰められています! 一口ごとにウニのやわらかな食感と風味がひろがり、たまりません。 朝早くから波を確認し、漁へ出て、戻ってからはすぐにウニの身を取り出し、今ここへ生うに丼として提供してくれる……。お店の方々に感謝するとともに、今日この日、この場所へ来ることができた自分を褒めてあげたくなります。

鱗晃荘 お食事処うろこ
所在地:積丹郡積丹町大字入舸町字沢57番地1 [MAP]
TEL:0135-45-6030
ランチ営業時間:12:30頃~食材がなくなり次第終了
定休日:不定休
ウェブサイトFacebookページ

<主なメニュー>
生うに丼 2,600円~
煮うに丼 2,600円~
活あわび丼 3,200円~

(3)田村岩太郎商店(たむらがんたろうしょうてん)

積丹といっても港は多数あります。その中でも一目置かれるウニがあります。美国産のウニです。競りでも一番人気で、当然高価になってきます。そんな高級なウニをこれでもかという勢いで提供してくれるのが、美国町にある田村岩太郎商店です。

今回の取材では人気のウニを取り上げるため、完売だけは避けようと平日を選び、開店の1時間前に行きましたが、すでに20人ほどの人が並んでいました。皆のお目当は「朝うにぶっかけ丼」です。待っている間に数人の方とお話をしましたが、昨年食べることができなくて今回こそはと来た方、今回で6回目という強者もおりました。

店長の下澗武士さんにお聞きすると、お店でも自身でもウニ漁を行っているため、ウニ漁が行われた時には新鮮なウニを「朝うにぶっかけ丼」として提供できるようです。剥きたてのウニを自分で丼に乗せていただくという、なんとも魅力的な丼です。お店のFacebookで情報を発信しているので、「朝うにぶっかけ丼」が食べられるかどうかをチェックできます。また今年から、お客さんが新鮮なウニを大量にぶっかけている様子をFacebookで動画配信しているので参考になります。

お店が開店すると、早速提供される「朝うにぶっかけ丼」。大きなボウルが2つあり、店長がその中に今朝剥いたばかりのウニを大量に入れながら、説明を行います。ひとり一回、網杓子でウニをすくい上げて丼のご飯の上に乗せるのですが、大量にすくい上げるにはそれなりのやり方があり、その技を教えてくれるのです。2名ずつウニのすくい上げが始まると、やんややんや、店長のサービス精神旺盛な対応も最高で、もう笑顔が絶えないイベントです。(笑)


丼にウニをぶっかけたら、席へついていただくのですが、そのジャストなタイミングで店員の方が味噌汁を出してくれます。「ヘラ蟹の味噌汁」との事なのですが、これがまた蟹の半身がそのまま入ったインパクトある味噌汁です。自分で丼の中に敷き詰めたウニを愛でつつ楽しく食べることができるのですが、当たり前のごとく美味しさ満点! ウニの一つ一つの身がプリッとしていて、箸でつまんでも型崩れしません。岩場で採ったばかりのウニをその場で剥いて食べた時の味そのままです。一生記憶に残る食事となることでしょう。

店長に感動を伝えると、「もっと凄いのもありますよ」との返答。その名も「海美王(かいびおう)」、美国産のウニの中でも最高級品だそうですが、なかなか手に入らない代物。バフンウニの「海美王RED」はさらに貴重なものだとの事です。そんな話を聞くと、通わずにはいられなくなるではないですか。(笑)

田村岩太郎商店
所在地:積丹郡積丹町美国町船澗132-1 [MAP]
TEL:0135-48-6300
営業時間:10:00~15:00(状況によって変動あり)
定休日:不定休

<主なメニュー>
朝うにぶっかけ丼 3,800円~
海美王 3,800円~(時価)
平取積丹極丼 4,300円~
ウェブサイト/Facebookページ

積丹で食べることのできる「うに丼」は、素材が良いのはもちろんですが、お店ごとに趣向を凝らしたものが様々あります。この記事を読んでいただいている皆さま、是非ご自分で直接訪れてみて下さい。最高の感動が待っています。まさにオススメです!

北洋銀行余市支店(ヨイチ)

所在地:余市郡余市町黒川町4丁目112番地
電話番号:0135-23-2194