北海道を旅する

ウポポイを訪れる旅人の情報拠点に―「ハク ホステル&カフェ+バー」

  

白老町のウポポイが7月12日から一般公開を開始しました。7月21日の夜からはプロジェクションマッピングも上映されるなど、一日中楽しめるスポットです。どうせなら1泊して周辺の観光も楽しみたいもの。

できればオシャレな雰囲気で安く泊まれるなら申し分なし。ハク ホステル& カフェ+ バーは、そんな希望を叶えてくれるお宿です。

ハク ホステル & カフェ + バー誕生の経緯

ウポポイを訪れる旅人の情報拠点に―「ハク ホステル&カフェ+バー」

ハク ホステル& カフェ+ バーは、数年前に廃業した旅館をリノベーションして再生しました。和風の良さを生かしつつ、洋風な文化やアートを取り入れ、独創的な空間を作り出しています。オーナーは菊地辰徳さん・恵実子さんご夫婦。それぞれ千葉県出身、愛媛県出身で「白老町と縁もゆかりもなかった」と言います。

お二人は学生時代アメリカで知り合い、帰国後に東京で再会しました。辰徳さんの希望により、結婚を契機に長年馬術を通じて関わってきた馬と暮らすために岩手県遠野市に移住。その数年後に白老で開かれた講演会に呼ばれて、初めてこの地を訪れたと言います。台社の馬の放牧場など馬を育てるための環境に心を惹かれて移り住みました。

白老では2020年にアイヌ文化を発信する拠点「ウポポイ」がオープンすることが決まっていましたが、外国人旅行者を受け入れることができるホステルタイプの宿がないため、大町商店街にある旅館柏村をリノベーションして2019年4月21日に「ハク ホステル & カフェ+ バー」をオープンしました。

旅館柏村が生まれ変わりハクが誕生

旅館柏村は約100年前に青森から移住してきた柏村家が営業を続けてきた旅館です。

スポーツ合宿の受け入れに力を入れており、廃業後も2013年に北海道日本ハムファイターズしらおい後援会の要請を受けて、道民球団の拠点として整備されたこともあります。また、2018年10月には芸術祭の開場にもなるなどスポーツや文化の拠点として利用されていました。

「ハク」の名前には白老の「白」と旅館柏村の「柏」両方の意味が込められています。

▼懐かしさと新しさが混在するホステル
ウポポイを訪れる旅人の情報拠点に―「ハク ホステル&カフェ+バー」

「あるものを活かす」をコンセプトに、旅館柏村で使われていた家具や建材などが随所に活用されています。フロントのカウンターもその一つ。もともとあった構造も大きく変えられていません。

▼白老らしく木彫り熊をディスプレイ
ウポポイを訪れる旅人の情報拠点に―「ハク ホステル&カフェ+バー」

▼ルームナンバーのプレートに木彫り熊の台座を使用
ウポポイを訪れる旅人の情報拠点に―「ハク ホステル&カフェ+バー」

アートな雰囲気が漂う客室

ウポポイを訪れる旅人の情報拠点に―「ハク ホステル&カフェ+バー」

1階には車椅子でも利用できるツインルームと、8畳の和室がそれぞれ1室づつ設けられています。2階はダブルルーム、和室、和洋室のファミリールーム、ドミトリー(男女同室・女性専用)があります。1階・2階ともにトイレ・シャワールーム・洗面所は共用設備利用になります。

▼ツインルーム
ウポポイを訪れる旅人の情報拠点に―「ハク ホステル&カフェ+バー」

ツインルームはフローリングにフルサイズのシングルベッドと洋風ながら土壁など、独特の世界観に溢れています。

▼和室
ウポポイを訪れる旅人の情報拠点に―「ハク ホステル&カフェ+バー」

和室には旅館柏村の雰囲気が十分に残されていますが、壁一面にグラフィックが描かれるなど大胆なアレンジが加えられています。セルフサービスで就寝のタイミングで宿泊客が自ら布団を敷きます。

▼男女同室のドミトリー
ウポポイを訪れる旅人の情報拠点に―「ハク ホステル&カフェ+バー」

男女同室のドミトリーはフルサイズシングル、セミダブル各8個を用意。女性専用ドミトリーはプライバシーに配慮した二段ベッドです。部屋の扉は暗証番号で解錠するほか、暗証番号式のロッカーも設置するなど、セキュリティを配慮しています。

ウポポイを訪れる旅人の情報拠点に―「ハク ホステル&カフェ+バー」

キッチン&リビングスペースは自由に使え、冷蔵庫、電子レンジ、トースター、調理器具などが揃っているので簡単なメニューを作ることができます。

カフェ + バー

ウポポイを訪れる旅人の情報拠点に―「ハク ホステル&カフェ+バー」

一般のお客様も利用できるカフェ+ バーを併設。8時30分から22時まで営業しており、朝食やランチ、夜は白老産のアラカルトをつまみにお酒を楽しむことができます。道内各地のクラフトビールが最大7種類も取り揃えられているなど、日暮れが待ち遠しくなるお店です。

▼コーヒーはエスプレッソマシーンやハンドドリップで丁寧に提供
ウポポイを訪れる旅人の情報拠点に―「ハク ホステル&カフェ+バー」

▼ランチは2種類のプレートのほか週末限定カレーを提供(クスクスプレート)
ウポポイを訪れる旅人の情報拠点に―「ハク ホステル&カフェ+バー」

▼トーストとソーセージのプレート
ウポポイを訪れる旅人の情報拠点に―「ハク ホステル&カフェ+バー」

青森から移住した柏村さんが白老で旅館を経営し、その意思を本州出身の菊地さんご夫婦が受け継ぐ。北海道は今も新しい文化を受け入れながら発展していると感じました。英語が堪能な菊地ご夫妻。ウポポイがオープンしたことで世界中から訪れる旅人の情報拠点として注目されることでしょう。

【映像】動画で見るハク

施設情報:ハク ホステル& カフェ+ バー

所在地:白老町大町3丁目1-7
チェックイン:15時
チェックアウト:10時
料金:ドミトリー3,600円〜/ツインルーム6,150円~/ダブルルーム7,650円~/和室7,700円~(税込)
営業時間:8時30分~22時(カフェ + バー)
定休日:火・水(カフェ + バー)
公式ホームページ

筆者について

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吉田匡和

札幌在住の文筆家・写真家。日本のすべての年金制度(厚生年金・国民年金・国家公務共済・地方公務員共済・私学共済)に加入したことがあるという、自慢にもならない経歴を持っています。苦労しなくて済む程度のアウトドアが趣味で、夕日を見ながらビールを飲むのが大好きです。【Sクラス認定ライター】