神秘的な美しさに目を奪われる!支笏湖近くにある「七条大滝」の氷瀑

真冬だからこそ、極寒だからこそ、見られる風景というものがあります。七条大滝もそのひとつ。「七条大滝」と書いて「ななじょうおおたき」と読みます。

その名の通り大きな滝なのですが、冬になると氷瀑し、神秘的な光景が見られるのだとか。しかも場所は支笏湖のそばで、札幌からなら車で1時間と少しで到着可能。これは見ておくべきだということで、さっそく取材に行ってきました。

ゲートを越えて雪道を歩いて行く

七条大滝へは、国道453号線から入っていける第一縦断林道を利用します。車で支笏湖から国道453号線を南下すると、国道276号線とぶつかる手前に看板があります。その手前左側に第一縦断林道の入口があるのですが、ここの入口にはゲートが設けられていて、常に閉じられた状態になっています。つまり、年間を通して車では入っていけない場所なのです。

▼453号線を南下するとある看板

看板を超えるとすぐ右側に無料のパーキングがありますので、そこを利用しましょう。

▼無料のパーキングがあるのでそこに車を停めましょう

車を停めて支笏湖方面(北方向)に200mほど歩くと、右側に第一縦断林道への入口があります。

▼第一縦断林道の入口

先にも書いたとおり、第一縦断林道の入口は常時ゲートが閉まっています。ゲートの周りにはいろいろな看板や立て札などがありますが、七条大滝と記載したものはありません。正しい入口かどうか迷うかもしれませんが、ゲートを越えて進んでください。

ただし、この林道を管理している胆振東部森林管理署に聞いてみたところ、除雪をしていないことが多いので、入って行くにはそれなりの準備が必要だとのこと。筆者が行ったときはたまたま除雪されていましたが、スノーシューなどの準備はしていった方がいいようです。
また、この地域一帯は熊が出るので注意が必要だということでした。

▼クマが出てけが人が出たという看板

▼筆者が行ったときには除雪されていたので楽に歩けました

林道を道なりに20分ほど進んでいくと、右側に小さな看板があります。そこではじめて「七条大滝」という表記を目にしました。ようやく現れた「七条大滝」表記。間違っているのでは、とドキドキしながら歩いていた人も、この看板でようやくほっとできるでしょう。

▼「七条大滝」と書かれた小さな看板

看板に従って少し歩くと、大きな谷が現れます。谷には階段があり、手すりも作られていますが、かなり急なので要注意。階段は雪で覆われている上、人が歩いて踏み固められており、危険な状態です。滑らないよう、落ちないよう、気をつけながら降りていくと、やがて滝が見えてきます。

▼谷を降りていくと氷瀑した滝が目の前に

木々の間を抜け、視界が開けると、流れる滝とその周りをたくさんの氷柱が目に飛び込んできます。
途中で階段や手すりがなくなるので、滝に目を奪われていると滑り落ちる可能性があるのでさらに注意が必要です。平らなところにたどり着くまでは滝よりも歩くことに集中するようにしてください。

▼この斜面を滑らないように気をつけて降りていきます

氷瀑した七条大滝がついに目の前に

上から眺めていても美しい氷瀑なのですが、下まで降り近くまで行くと、その迫力に圧倒されます。

水が流れている滝の周りは、水しぶきが凍って氷柱になり、水しぶきのないところは、岩からしみ出る水滴が凍ってだんだん長くなっていっています。ただ白いだけかと思っていた氷柱は、水色や茶色など淡いグラデーションを描いていて、まさに自然が生み出した芸術作品のようです。

▼神秘的な美しさに目を奪われます

氷柱は高いところでは10mにも達します。人工の建造物では表現し得ない、自然の織りなすダイナミズムが、圧倒的な存在感でもって見る者に迫ってきます。片道2.5kmもの雪道を40~50分かけて歩く価値は大いにあります。この風景がきっと疲労感も忘れさせてくれるはずです。

▼下から見上げると迫力はさらに増します

いろいろと前準備や心構えが必要ですが、行ってよかったと必ず思える七条大滝。真冬にしか見られない光景だということもあり、刹那的な美しさを醸し出しています。ぜひ訪れて、目に焼き付けてみてください。