北海道を代表する国立公園である支笏洞爺国立公園内に、2018年6月1日(金)、客室すべてが和スイートルームという奥定山渓温泉「佳松御苑」がオープンしました。敷地はなんと3000坪、その豊かな自然の中でゆったりとくつろぐ時間は、きっと格別なものに違いありません。オープンしたばかりの真新しい客室やレストランを少し覗かせてもらいました。
広大なロケーションを生かして
▼自然に囲まれた佳松御苑
佳松御苑がある支笏洞爺国立公園内の敷地には、原生林が生い茂る太古の自然がそのまま残っています。一方で先代創業者から受け継いだのは、細部にまでこだわって造成された美しい庭園や池です。手つかずの自然と丁寧に育まれた景観、その両方の良さを併せ持つ絶好の環境が、宿泊客を出迎えてくれます。
▼エントランスにも大きな窓が
すべての客室には、正面に森を望む大きな窓を配置しています。天気のいい日中、部屋の照明をほの暗くして外を見れば、まるで窓そのものが自然を映し出すスクリーンのようです。
▼客室から眺められる太古の森
全23室ある客室はすべて和スイートルームです。無駄な装飾を省いた洗練された空間と、照明デザイナーによる光の演出。日常の喧騒から離れ、何もしないという贅沢を存分に味わうことができます。
▼バルコニー付きやユニバーサルデザインの客室もあり
また、客室には自家源泉100%の薄別温泉を引いた、かけ流しの展望風呂が備えられています。目の前に広がる原生林を眺めながら「美人の湯」とも称されるカルシウム・ナトリウム-炭酸水素塩泉を楽しむ、まさに至福のひとときです。
▼定山渓温泉とはまた異なる泉質
ちなみに建物に使われているのは、ナラ、タモといった木材や、札幌軟石など。北海道ならではの野趣あふれる素材にこだわっているところも、佳松御苑の特長なのです。これだけのこだわりが詰まった施設ながら、宿泊料金は1泊2食付きで2万円代からというリーズナブルな値段設定もうれしいところです。
極上の空間で楽しむワインと食事
▼レストラン横の「かぜテラス」で季節の風を感じて
気になる食事は、ロビーと同じフロアにあるレストランでいただきます。レストランにもまた、自然を映し出す大きな窓。食を楽しむには「場」も大切と考える、佳松御苑のおもてなしの心が伝わってきます。
▼朝食時には柔らかな陽光が差し込む
メニューに使われるのは、イタリアンシェフが織り成す、和と洋の垣根を越えたフュージョン料理。道内津々浦々から選りすぐった新鮮な食材を、腕によりをかけて調理していきます。
▼見た目も美しく心躍る前菜(写真提供:佳松御苑)
▼肉料理に使用する和牛も、もちろん道産(写真提供:佳松御苑)
また、プラス3,500円(税別)で付けられる、ペアリングワインコースもおすすめ。料理ひと皿ごとにベストマッチなワインをソムリエが選んでくれて、より深い味わいを堪能できます。
▼計算され尽くしたライトアップが美しい
食事が終われば、ライトアップされた「かぜテラス」で酔い覚ましをするのも乙な時間です。また、夜景を眺めながらバーで飲み直すのも、素敵なひととき。大人の夜が、ゆっくりと更けていきます。
▼窓に向かうバーカウンター(写真提供:佳松御苑)
オープンしたばかりの佳松御苑は、まだまだこれから進化していく予定です。来年になれば、庭はもっと成長し、たとえば初夏には藤棚なども見られるはずです。
▼これからの佳松御苑も楽しみ
一度味わえば、何度でも訪れたくなる佳松御苑。人生において、そんな場所をひとつ心に持っておくことは、きっと日々の生活をも潤わせてくれることでしょう。忙しい大人にこそ、訪れてほしい場所です。