異国情緒あふれる雰囲気と夕日と夜景が楽しめる「釧路倶楽部」

居心地のいいレストランやカフェで、ゆったりくつろぐ時間は何ものにも代え難いもの。さらに料理がおいしければ、それはもはや至福の時。さらにさらに、目の前に広がる景色が素晴らしければ、もう何も言うことはありません。そんな居心地が良く、料理がおいしく、景色のいいカフェ&レストランを釧路で発見しました。3拍子揃った素敵なお店、ぜひご覧ください。

ユニークな内装は日ソ友好会館の名残り

▼外観も印象的な釧路倶楽部

お店の名前は「釧路倶楽部」。なんだか由緒正しい雰囲気漂うネーミングですが、オープンしたのは1年前の2017年5月だそう。もともと釧路市出身だった店主の湯城誠さんが、一念発起して東京からUターン。奥さまの円さんと共に、この地に店を構えました。入り口は1階ですが店は2階にあり、なんと玄関で靴を脱いでから階段を上がっていくというスタイルです。

▼広い窓と抑えた照明がいい感じの店内

一歩店内に入ると、凝った空間構成に目を奪われます。天井には太い梁が数本通り、床は両壁の窓辺に添って、それぞれ半円状の段差がついています。一段低い半円状の部分はタイル張りですが、それ以外は板張りなので、歩き心地の違いが靴を脱いだ足にダイレクトに伝わってきます。

また、設置されているテーブルや椅子もスペース毎に異なるテクスチャでまとめられていて、座る場所によって過ごす時間が変化しそうなので、どの席にしようか迷ってしまいそうです。

▼景色を求めるなら、やはり窓辺の席

窓辺には波打つカウンターと、いかにも座り心地の良さそうなソファが。そして窓からは、悠然と流れる釧路川に幣舞橋、そして川を挟んだ向こう側に釧路フィッシャーマンズワーフMOOが見えます。釧路の観光スポットをまるっと独り占めの気分です。

▼釧路といえば、この景色

ちなみに上の写真でも分かる通り、店内の内装はもちろん、オブジェや置物も変わっていると思いませんか? 実はこの場所、以前はソ連の日ソ友好会館だったのです。その頃のものをそっくりそのまま受け継いだので、こんなユニークなレストラン&カフェが誕生したというわけです。この異国情緒あふれる雰囲気、なんだか釧路という場所にマッチしています。

料理にもこだわりがいっぱい

▼店内のオブジェや絵画も眺めて回って

店内に入っただけでワクワクが止まらない釧路倶楽部ですが、料理にもこだわりがあります。11時から14時には日替わりランチを提供し、17時から21時はディナータイムです。注目は、やはりディナー。地元の素材を使った料理は本格的で、お客さんからも好評を得ています。

▼鶴居のえぞ鹿肉のTボーンステーキ(税抜2500円)

たとえば、えぞ鹿肉のTボーンステーキ。鶴居村から届けられる新鮮なえぞ鹿肉を、フィレとサーロインの両方が味わえるTボーンステーキで贅沢にいただきます。

また、標茶町の「星空の黒牛」というブランド牛を使ったステーキもおすすめです。「星空の黒牛スキレットステーキ」(税別2200円)は、程良い歯ごたえの赤身と旨味溢れる脂身が、上質な肉を味わう喜びを感じさせてくれます。

▼窓の外の景色は刻々と変化(写真提供:釧路倶楽部)

おいしいディナーを食べていると、窓の外の風景もすっかり暮れていきます。昼の明るい景色も、夕日に輝く景色も素敵ですが、夜景もまた魅力的です。

▼夜景もロマンチック(写真提供:釧路倶楽部)

向かいにある釧路フィッシャーマンズワーフMOOのネオンが釧路川の水面に映り、幻想的な風景をつくり出しています。ゆらゆら揺れる光をいつまでも眺めていたくなります。他にも、蓮の葉氷が見られたり、まれにですがアザラシが現れたりと、季節によっても窓の外の風景は変化していくといいます。

釧路観光で疲れたら、ぜひ釧路倶楽部でひと休みしてみませんか。釧路ならではの景色と料理で、心からくつろげるはずです。

釧路倶楽部
所在地:北海道釧路市大町1丁目1-11
電話:0154-65-7594
営業時間:11時~22時(L.O. 21時 食事のみ ドリンクはラストまでOK)
定休日:釧路倶楽部のサイトを確認
公式サイト