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観光列車「富良野・美瑛ノロッコ号」でラベンダーと丘の風景を楽しもう

  

JR北海道は1998年から観光列車「富良野・美瑛ノロッコ号」を運行しています。ディーゼル機関車にラベンダー畑と春小麦畑をイメージした特別塗装が施され、開放的でレトロな客車を牽引しています。

沿線は道内屈指の観光地。美しい花が咲き乱れ、ほのかな香りを車内に運びます。ノロッコ号で富良野線を旅してみましょう。

富良野線は全線開通120周年!主要駅と沿線の魅力を紹介します!

【映像】動画で見る「富良野・美瑛ノロッコ号」の旅

富良野・美瑛ノロッコ号の概要

▼機関車のグラフィックは富良野エリアをイメージ
観光列車「富良野・美瑛ノロッコ号」でラベンダーと丘の風景を楽しもう

富良野・美瑛ノロッコ号は、JR北海道が富良野線で運行している観光列車です。1989年に運行を開始した「くしろ湿原ノロッコ号」が好評だったため、富良野・美瑛エリアへの観光客誘致として1998年から運行を開始しました。一日に旭川~富良野を一往復、富良野~美瑛を二往復しています。

▼1号車の車内
観光列車「富良野・美瑛ノロッコ号」でラベンダーと丘の風景を楽しもう

ノロッコ号を牽引するED15はおもに構内での入換作業で使われるほか、冬はラッセルヘッドが装着され雪から鉄路を守っています。客車は1970年代に製造を開始したオハフ51をベースにオハテフ51、オクハテ510に改造されています。基本は3両編成で1号車と2号車は指定席、3号車は自由席。ボックス席と窓側に一列に配されたシートが基本構成です。

▼人々の人に見送られてノロッコ号は出発
観光列車「富良野・美瑛ノロッコ号」でラベンダーと丘の風景を楽しもう

夏季にしか運行しない列車ですが、冬の釧路ノロッコ号で使用された客車が転用されているため、1号車に達磨ストーブが設置されています。また富良野方面に進む際は客車が先頭になるため、3号車に運転台が設けられています。

ノロッコ号1号・6号のみ旭川~富良野を運行、そのほかの号は美瑛~富良野の運行となります。今回は旭川を10時に出発するノロッコ号1号に乗車しました。運行初日は大勢の人たちに見送られながらホームを後にします。これから約1時間半かけて富良野を目指します。

▼旭川車掌所オリジナルカード
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美瑛駅

ノロッコ号が停車するのは旭川・美瑛・美馬牛・上富良野・ラベンダー畑・中富良野・富良野の7駅のみ。名前に似合わず普通のスピードで美瑛までノンストップで走り続けます。

車内では富良野・美瑛ノロッコ号乗車証明書と旭川車掌所オリジナルカードを配布。鉄道ファンに嬉しいコレクションアイテムです。

▼ 駅長さんやかけ丸がお出迎え
観光列車「富良野・美瑛ノロッコ号」でラベンダーと丘の風景を楽しもう

旭川を出発して30分、ノロッコ号は最初の駅「美瑛」に到着しました。停車時間は8分。駅長さんや美瑛ヘルシーマラソンのキャラクター「かけ丸」くんもお出迎えしてくれました。

▼美瑛駅近くの踏切で撮影
観光列車「富良野・美瑛ノロッコ号」でラベンダーと丘の風景を楽しもう

美瑛町には美しい丘陵地帯や神秘的な白金青い池、びえい白銀温泉があるなど、沿線屈指の観光スポットです。ゆっくりと訪れてみたいですね。

美馬牛駅

▼かつては有人駅だった
観光列車「富良野・美瑛ノロッコ号」でラベンダーと丘の風景を楽しもう

美瑛を出発した列車は、美馬牛駅に到着します。。地名はアイヌ語の「ピパウシイ(カラス貝・多くいる・もの(川)」から転訛したとされています。沿線はポストカードのような美しい丘陵地帯が続き、途中下車して歩いてみたい衝動にかられます。

上富良野駅

▼上富良野町のゆるキャラ「らべとん」
観光列車「富良野・美瑛ノロッコ号」でラベンダーと丘の風景を楽しもう

上富良野駅では、上富良野町のゆるキャラ「らべとん」がお出迎え。ラベンダーと豚さがりの町をPRするキャラクターで、帽子にラベンダーを飾り、よい香りをふりまいています。富良野エリアは盆地のため寒暖の差が激しく、農作物を作るのに適した環境だと言われています。この日の最高気温は32度。ゆるキャラも「ゆるくない」ことでしょう。

ラベンダー花畑駅

▼山々を背に走るノロッコ号
観光列車「富良野・美瑛ノロッコ号」でラベンダーと丘の風景を楽しもう

車窓にラベンダー畑が広がり、ノロッコ号は「ラベンダー畑駅」に到着します。観光客を見込んで1999年に夏季限定の臨時駅として開業しました。ラベンダー畑を目指してたくさんの人が下車していきます。

この駅ができる前は、中富良野駅がファーム富田への最寄り駅でしたが、徒歩30分もかかりました。ラベンダー畑駅からファーム富田までは徒歩7分。移動時間が大きく短縮されました。

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中富良野駅

▼会えたらラッキーなラベンダーの妖精
観光列車「富良野・美瑛ノロッコ号」でラベンダーと丘の風景を楽しもう

中富良野駅では「ラベンダーの妖精」によりラベンダーのドライフラワーが配られ、車内はラベンダーの香りに包まれました。

富良野駅

▼へそ丸に迎えられ終着駅に到着
観光列車「富良野・美瑛ノロッコ号」でラベンダーと丘の風景を楽しもう

旅の余韻を残しながら、11時31分に富良野駅に到着。毎年7月に富良野市で開催される「北海へそ祭り」をPRするために誕生した「へそ丸」に迎えられ、短い旅に終わりを告げます。

▼お得な切符で富良野エリアを旅しよう
観光列車「富良野・美瑛ノロッコ号」でラベンダーと丘の風景を楽しもう

「一度の乗車では物足りない」「普通列車も利用してノロッコ号をカメラに収めたい」という方には、富良野線に一日中乗車できる「ラベンダーフリーパス」がおすすめ。ノロッコ号の自由席も利用できます。 札幌近郊からは富良野・美瑛エリア乗り放題と往復の特急自由席がセットの「ふらの・びえいフリーきっぷ」はいかがでしょうか。お得な切符を活用して、富良野・美瑛ノロッコ号をお楽しみください。

※取材撮影協力:JR北海道(北海道旅客鉄道株式会社)

筆者について

吉田匡和

札幌在住の文筆家・写真家。日本のすべての年金制度(厚生年金・国民年金・国家公務共済・地方公務員共済・私学共済)に加入したことがあるという、自慢にもならない経歴を持っています。苦労しなくて済む程度のアウトドアが趣味で、夕日を見ながらビールを飲むのが大好きです。【Sクラス認定ライター】