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富良野線は全線開通120周年!主要駅と沿線の魅力を紹介します!

  

JR富良野線は北海道屈指の観光路線です。沿線には美瑛・美馬牛・中富良野など観光地があり、ラベンダー畑や温泉、美味しい食べ物など人々を引き付ける魅力に溢れています。2020年8月1日に全線開通120周年を迎える富良野線の魅力を紹介します。

富良野線の概要

▼1900年8月1日に全線開業
富良野線は全線開通120周年!主要駅と沿線の魅力を紹介します!

富良野線は全線開通120周年!主要駅と沿線の魅力を紹介します!

富良野線は1899年9月1日に北海道官設鉄道十勝線として旭川~美瑛が開業しました。同年11月15日に美瑛~上富良野が延伸開業、1900年8月1日に上富良野~下富良野(現在の富良野駅)が延伸して富良野線全線が開業しました。

▼国鉄のポスターから一躍全国区に
富良野線は全線開通120周年!主要駅と沿線の魅力を紹介します!

富良野エリアが脚光を浴びたのは1976年のこと。当時の国鉄のポスターにラベンダー畑と気動車の写真が採用され、全国から注目を集めました。1981年にはドラマ「北の国から」が放送され、人気は頂点を迎えます。その一方で自家用車やバスなどの普及により観光客が奪われ、富良野線の輸送密度は1975年の3,587人/日に対し、近年は約1,500人/日にまで減少しています。

▼1998年から富良野・美瑛ノロッコ号を運行
富良野線は全線開通120周年!主要駅と沿線の魅力を紹介します!

1994年に富良野市・中富良野町・上富良野町・美瑛町の1市3町と各観光協会、JR北海道がタイアップし、観光需要を掘り起こす目的で「富良野・美瑛キャンペーン」が開始されました。1998年からは観光列車「富良野・美瑛ノロッコ号」が夏季限定で運行されています。主要な駅と見どころを紹介します。

観光列車「富良野・美瑛ノロッコ号」でラベンダーと丘の風景を楽しもう

美瑛駅

▼1899年9月1日開業
富良野線は全線開通120周年!主要駅と沿線の魅力を紹介します!

1899年9月1日に北海道官設鉄道十勝線開通によって開業しました。1952年に駅舎が改築され、美瑛町周辺で採掘されていた美瑛軟石が使用されています。美しい丘陵地帯や神秘的な白金青い池、びえい白銀温泉があるなど、観光スポットへの玄関口です。

道の駅 びえい丘のくら

▼美瑛軟石を使った蔵を改装した道の駅
富良野線は全線開通120周年!主要駅と沿線の魅力を紹介します!

美瑛の名産品を買うなら美瑛駅から徒歩3分の「道の駅 丘のくら」はいかがでしょうか。大正6年に美瑛倉庫株式会社が美瑛軟石を使って建てた蔵の1つで、2007年3月1日に「道の駅 びえい丘のくら」としてオープンしました。館内にはご当地グルメのほか、ここでしか手に入らないお土産品を販売しています。

手打ちそば美丘

▼美瑛産のそば粉と小麦粉の二八蕎麦
富良野線は全線開通120周年!主要駅と沿線の魅力を紹介します!

美瑛で食事をするなら「美丘」がおすすめ。1948年創業の老舗そば店で、美瑛産「きたわせそば粉」8割と美瑛産「きたほなみ一等粉」2割を合わせた二八蕎麦が自慢です。

▼ 塩水でシンプルにいただく水塩そば
富良野線は全線開通120周年!主要駅と沿線の魅力を紹介します!

スタンダードな蕎麦も美味しいですが、是非味わってほしいのが「水塩そば」。水塩はしょう油が普及する前に使用されていた調味料です。美丘ではほんのりと昆布風味を利かせており蕎麦本来の旨味が楽しめます。美瑛駅から徒歩5分。14時を過ぎるとクローズしてしまう飲食店が多い中、ランチタイムは15時まで営業しているので訪れてみてはいかがでしょうか。

上富良野駅

▼1899年11月15日開業
富良野線は全線開通120周年!主要駅と沿線の魅力を紹介します!

1899年11月15日に北海道官設鉄道十勝線美瑛~当駅延長にともない開業しました。ラベンダーの里の玄関口として知られ、駅の敷地内にもラベンダーが植えられています。

日の出公園

▼上富良野駅から徒歩15分
富良野線は全線開通120周年!主要駅と沿線の魅力を紹介します!

富良野エリアにはたくさんのラベンダー畑がありますが、駅から徒歩約15分の「日の出公園」は圧巻のひとこと。小高い丘の上に位置し、展望台の西側にラベンダー畑、東側には十勝連峰が一望できます。7月初旬に早咲きの「こいむらさき」が咲きはじめ、丘が紫に染まり始めます。7月の中旬から遅咲きの「おかむらさき」が咲き始め、シーズンに遅れても絶景を眺めることができます。

ラベンダー畑駅

▼夏季だけ開業する臨時駅
富良野線は全線開通120周年!主要駅と沿線の魅力を紹介します!

1999年に夏季限定の臨時駅として開業しました。2020年はノロッコ号のみが停車しています。ファーム富田までは徒歩7分ほど。たくさんの観光客が利用しています。

ファーム富田

▼富良野線随一の撮影スポット
富良野線は全線開通120周年!主要駅と沿線の魅力を紹介します!

ファーム富田は富良野エリアを代表する観光地ですが、その道のりは険しいものでした。中富良野でラベンダーが栽培されたのは1952年のこと。若き日の富田忠雄氏はこれまでと異なる農業スタイルに衝撃を受けたといいます。

▼一度は廃業の危機も
富良野線は全線開通120周年!主要駅と沿線の魅力を紹介します!

1958年に念願だったラベンダー栽培を10aからスタートさせます。7年後には1.2haに拡大。1970年にはピークを向かえ、多くの農家がラベンダー栽培に乗り出しました。しかし1972年に合成香料の急激な技術進歩と貿易の自由化による安価な輸入香料の台頭でラベンダーオイルの買い上げ価格が下落。やむを得ず栽培をやめる農家が後を絶ちませんでした。

▼ 当時のポスターのアングルで撮影
富良野線は全線開通120周年!主要駅と沿線の魅力を紹介します!

ファーム富田もラベンダー栽培を諦めて畑にトラクターを踏み入れましたが、ラベンダーが愛しくて潰すことができず観賞用として残されました。1976年に大きなチャンスが転がり込みます。当時の国鉄のポスターにラベンダー畑と気動車の写真が採用。美しく牧歌的な光景に全国から注目が寄せられました。現在、ファーム富田には新しい花畑が広がっていますが、当時のラベンダー畑は「トラディショナル・ファーム」と呼ばれ、今も大切にされています。

▼中富良野町の北星山ラベンダー園も近くにある
富良野線は全線開通120周年!主要駅と沿線の魅力を紹介します!

富良野線は全線開通120周年!主要駅と沿線の魅力を紹介します!

富良野線沿線は五感を刺激する魅力的なエリアです。毎年6月(2020年は7月)から9月まで富良野・美瑛ノロッコ号が運行されていますし、秋は麦畑や稲穂が黄金に輝き、冬は大地が真っ白に覆われるなど、四季折々の美しさを見せてくれます。カメラを片手に富良野線に乗りに出かけませんか。

施設情報

道の駅 びえい丘のくら

所在地:北海道上川郡美瑛町本町1丁目9番21号
電話:0166-92-0920
営業時間:9時~18時(6月~8月)、9時~17時(9月~5月)
休業日:年中無休(年末年始のみお休み12月31日~1月3日)
公式ページ

手打ちそば美丘

所在地:北海道上川郡美瑛町西町1-3-17
電話:0166-92-0005
営業時間:11時~15時(売り切れ次第終了)
定休日:火曜日

日の出公園

所在地:北海道上富良野町東2線北27
電話:0167-39-4200
情報ページ

ファーム富田

所在地:北海道空知郡中富良野町基線北15号
電話:0167-39-3939
公式サイト

筆者について

吉田匡和

札幌在住の文筆家・写真家。日本のすべての年金制度(厚生年金・国民年金・国家公務共済・地方公務員共済・私学共済)に加入したことがあるという、自慢にもならない経歴を持っています。苦労しなくて済む程度のアウトドアが趣味で、夕日を見ながらビールを飲むのが大好きです。【Sクラス認定ライター】