昼には完売!江別市民に親しまれる手造り大福餅のお店「ちよじ屋」

江別市見晴台の5丁目通り近くに、地元ではよく知られた大福餅の小さなお店があります。「ちよじ屋」と呼ばれるそのお店には、9:30の開店と同時に客が訪れ、昼前後には完売することがほとんど。入手困難ともいえる大福餅の美味しさの秘訣に迫りました。

なんとなく始めたお店が地元の評判店に

「ちよじ屋」は2009年4月にオープン。初代店主が退職を機に何か作りたいと、おやき、たいやき、たこやきなどを作っては近所に配っていましたが、その中でも特に好評だった大福餅に特化し、札幌・月寒の名店に一年間修業しお店を立ち上げました。当初はなんとなく始めたそうで、店名は初代主人の名前から付けたといいます。


現在は息子の佐々木一典さんが引継ぎ、家族で経営。季節や平日祝日によって異なりますが、1日250~500個、16~20種類を開店前までに手づくりで作ります。開店後は、お土産用に一人20個買っていく人もおり、あっという間にショーケースからなくなっていき、12:00~13:00頃には完売してしまいます。概ね江別市内や札幌市厚別区からの来客が多いですが、遠くは室蘭からもちよじ屋の大福を求めてやってきます。

豊富なラインナップの中でも特に人気なのが「しお豆大福」(110円)「よもぎ大福」(同)。年配の方に好評な昔ながらの大福餅です。さらに、あんが苦手な若者向けに「抹茶クリーム大福」(130円)「クリームチーズ大福」(同)があり、求肥のように甘いのが特徴です。そのほか意外に人気なのが赤飯。また、札幌近郊では数少ない一升餅も扱っており、子供を持つ方たちから予約注文を受けることがあるといいます。

▼一番人気は「しお豆大福」(上)。「抹茶クリーム大福」「クリームチーズ大福」は若い人にお勧め




地産地消と無添加にこだわり続けるちよじ屋

ちよじ屋のこだわりの一つは無添加。もち米、水、塩を使い、防腐剤や添加剤は一切使わずに作り上げます。そのため大福餅は日持ちせず少々かためなのが特徴です。作りたてを食べてもらいたいとの強い思いがあり、前夜に作り置きするのではなく、開店前ギリギリに店頭に出せるよう、夜中の3時に起床し、一つ一つ丁寧に手作りをしています。

また、食材は9割が北海道産。近郊の農家から仕入れた材料を使い、地産地消にも取り組んできました。こうして生み出される大福餅の数々は、お餅屋めぐりをするお餅好きの人たちにも好評です。中には「今まで食べた大福餅の中で一番おいしい!」という絶賛の声もあるほど。ちよじ屋店主の大福餅へのこだわりが、このように人々を感動させ口コミで広がりを見せてきたに違いありません。

だいふく餅ちよじ屋
所在地:江別市見晴台20-15
電話・FAX:011-384-5081
営業時間:月曜定休、9:30~16:30(売り切れ次第終了)
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