条件は千歳産の卵を使うこと!ご当地グルメ「千歳バーガー」とは?

「千歳バーガー」をご存じですか。2014年に誕生した、千歳市イチオシのご当地グルメです。

千歳バーガーの認定条件はただひとつ、千歳産の卵を使うこと! よって、中には「これもバーガーなの!?」と驚くようなものもあり、その大らかさが逆にウケているのだとか。

それにしても、卵が唯一の条件となったのはなぜなのでしょう。その理由を探る前に、まずは実際の千歳バーガーを3つほどご紹介していきます。

3種3様、これぞ千歳バーガー!

2014年4月に、地産地消による地域貢献を目指してスタートした千歳バーガー。当初はいろいろと認定条件もあったようですが、そんな縛りはひとつ減り、ふたつ減り、今や千歳産の卵を使えばOKという、なんとも大らかなご当地グルメなのです。

現在市内27店舗が参加している中から、まずはバリエーションの豊かさを象徴する、3つの千歳バーガーをピックアップ!

File.1「水の謌特製 千歳バーガー」しこつ湖鶴雅リゾートスパ 水の謌

▼ハンバーガーショップ「水の謌 ガーデン」

最初にご紹介するのは、温泉街にあるリゾートスパの、季節限定のハンバーガーショップ「水の謌 ガーデン」です。

メニューに並ぶのは、ザンタレバーガーやカツカレーバーガーなど、いかにもガツンとボリュームのありそうなハンバーガーの数々。毎年、ホテルの従業員からアイデアを募り、新メニューの開発を行っているのだそう。

▼水の謌特製 千歳バーガー(税込680円)

中でも堂々たる人気ナンバー1を誇っているのが、これぞ正統派というべき千歳バーガー。ジューシーなパティ、フレッシュなレタスとトマト、2018年バージョンはそこに分厚いベーコンも加わりました。

認定条件である千歳産の卵は、プルプルの半熟目玉焼きになってしっかりと存在感を示しています。タルタルソースも相性バッチリで、大人から子どもまで、みんなが大好きなハンバーガーです。

しこつ湖鶴雅リゾートスパ 水の謌
所在地:北海道千歳市支笏湖温泉
電話:0123-25-2211
営業時間:0123-25-2211
営業日:11時~15時
公式サイト
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File.2「千歳ジェラートバーガー」ジェラテリア ミルティーロ

▼ジェラテリア ミルティーロ

次にご紹介するのは、地元で大人気のジェラート屋さんです。千歳バーガーが生まれた2014年から参加しているということですが、ジェラート屋さんでバーガーとは一体どういうことなのでしょうか。答えは、これ!

▼千歳ジェラートバーガー(税込500円)

なんとビスキュイにジェラートとアイスクリームをはさんだ、ジェラートバーガーなるものが用意されていました。なんでも、ジェラートとパンを一緒に食べるのは、本場イタリアではメジャーな食べ方なのだとか。

千歳産の卵をたっぷり使ったカスタードのアイスクリームは、どのジェラートと合わせても邪魔にならず、しかも卵の風味もしっかり感じられます。ショーケースに並ぶ16種類のジェラートから、好みのものを選んでパクッとひとくち。きっと初めての食感と味わいに、とりこになること間違いなしです。

ジェラテリア ミルティーロ
所在地:北海道千歳市長都2
電話:0123-23-5323
営業時間:11時~18時
定休日:水曜日(6~9月は定休日なし)
公式サイト
Facebookページ

File.3「千葉珈琲風テリタマバーガー」Cafe&bar 千葉珈琲

▼Cafe&bar 千葉珈琲

最後にご紹介するのは、2017年7月にオープンしたばかりの千葉珈琲です。実は今年で58年目を迎える、地元では有名な自家焙煎のコーヒー豆屋さんのカフェなのです。コーヒーとハンバーガーの組み合わせも相性が悪いわけがない、と思いきや、ちょっと予想外の千歳バーガーが出てきました。

▼千葉珈琲風テリタマバーガー(コーヒー付き税込600円)

ハンバーガーというよりも、この形状はまさにトルティーヤです。「他店とは違うものを提供して、お客さんを驚かせたかったんです」といたずらっぽく笑う店長。

照り焼きソースがたっぷり絡んだチキンと、千歳産の卵を使った特製玉子サラダが、トルティーヤ生地に包まれています。照り焼きソースの印象が強そうですが、卵の存在感もしっかりと感じられます。人気ナンバー1の千葉ブレンドコーヒーと一緒に味わえば、お腹も心も満たされそう。

Cafe&bar 千葉珈琲
所在地:北海道千歳市勇舞6-6-8
電話:0123-25-3665
営業時間:11時~16時半(L.O.16時)※17時以降は予約のみの営業
定休日:月曜日
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ちなみに現在、千歳バーガーでは「インスタグラム フォトキャンペーン2018」を実施中。ハッシュタグに「千歳バーガー2018」と付けて、千歳バーガーの写真をインスタグラムに投稿すれば、抽選で40名様に豪華プレゼントが。キャンペーン期間は9月30日までなので、急いで投稿してくださいね。

なぜ卵? ハンバーガーは太らない?

それにしても、千歳バーガーの唯一の認定条件である卵。千歳と卵って、何か関係があるのでしょうか。

▼千歳市と卵の、深~い関係とは

実は千歳市、北海道で1番の鶏卵生産量を誇っているのです。北海道内で500万羽いる鶏のうち、150万羽が千歳市。つまり全道の3分の1のシェアだというから驚きです。

そんな千歳市の養鶏会社からホクリヨウとトーチクが協賛し、千歳バーガーをさらに盛り上げています。

▼ホクリヨウの広大な千歳農場

「しかも卵には、中性脂肪を分解するスイッチを押してくれる栄養素、アルギニンとリジンが豊富に含まれているんですよ」と語るのは、千歳出身で千歳の卵を応援している豊澤瞳さん。

バレーボール選手として南北海道大会で準優勝を果たし、2018ミス・ユニバースジャパンの北海道代表で日本大会第3位になるなど、スラリとしたスタイルに説得力があります。

▼St Flair DNA栄養学スクール認定アドバイザーでもある豊澤瞳さん

豊澤さん曰く、卵を食べると成長ホルモンが分泌され、中性脂肪を分解してくれるとのこと。これはうれしい情報です。でも、ハンバーガーとなると、やはりカロリーが高いイメージは否めません。しかし「それも大きな誤解なんです」と、豊澤さんは言います。

「ハンバーガーに入っている肉のタンパク質は、それだけでは身体に取り込まれづらいもの。ですが、同時にパンの糖質を摂取することによって、吸収しやすくなります。つまり身体をつくるという意味では、ハンバーガーはとても理にかなった食べ物なんですよ」

そこに卵を加えるとなれば、千歳バーガーはまさに健康にもうれしい食べ物だということになります。千歳市を訪れる予定がある人は、事前にぜひ公式サイトでどんな千歳バーガーがあるのかチェックしてみてください。おいしそうな写真を見て、豊澤さんの言葉を思い出せば、きっと食べたくなるに違いありません。

取材協力
千歳バーガー協議会事務局
所在地:北海道千歳市上長都949-1 キリンビール北海道千歳工場内
電話:0123-24-3103
公式サイト
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