2020年3月に終売!北海道限定「タングロン」「缶入り成吉思汗たれ」

2020年3月に終売が発表されている北海道限定商品があります。今回はその中から特に注目されている2点「タングロン」と「ベル食品の缶入りジンギスカンたれ」を紹介しましょう。

芦別発祥ドリンク「タングロン」

白い紙製パッケージに昆布のデザインが緑で描かれた不思議な清涼飲料水「タングロン」。パッケージからもわかるように、昆布エキスが入っていますが、リンゴ果汁がプラスされていますので、リンゴ風味です。

ストローを刺して飲むわけですが、どんな色をしているのかはあまり知られていません。実際にコップに注いで見てみると茶色でお茶のようです。

名前の由来は、昆布の英語表記「tangle(タングル)」にちなんだ「タングロン(tanglone)」。納豆入りモナカである「ナゥピー(ナッピー)」とともに、富良野周辺では学校給食に出されていました。

タングロンは、芦別市で1969年に製造開始。最初は牛乳のように瓶詰めでしたが、1992年に紙パックに移行。現在はスーパーで4連のパッケージで販売されています。

しかし2020年1月15日、販売を行うTKSタングロン(札幌市厚別区)は、「タングロン」を製造する日本酵素産業株式会社(芦別市)が2020年3月31日をもって製造を中止するため終売すると発表しました。その後、新聞でも報道され、店頭からは見られなくなっています。2月末現在、オンライン販売を中心に行われています。

【映像】動画で見るタングロン(出演:長谷来実(@ria))

昆布とリンゴ入り! 芦別発の不思議な飲み物「タングロン」って?

道東限定ジンギスカンたれ「缶入り」

同じように、2020年3月をもって終売を発表したのが、ベル食品の缶入り「成吉思汗たれ250ml」。道民にお馴染み、ジンギスカンのたれで有名なベル食品が道東限定で販売しているものです。

道内全域で見られる瓶入りのジンギスカンのたれではなく、道東(釧路・根室)エリアで缶入りのジンギスカンのたれが販売されるようになったのは、遠洋漁業で船食用に開発されたもの。揺れる船では瓶が割れやすいため、缶入りが広まるきっかけとなりました。なお、小瓶よりも少しだけ多い容量のたれが入っています。

この缶入りジンギスカンのたれについてベル食品は2020年1月30日、現在庫出荷分をもって終売することを発表。2020年3月には店頭からなくなるとされています。理由は、缶の製造業者が缶の製造を中止したためです。ベル食品によると、製缶業者は2016年に北海道を直撃した大型台風の影響で製造中止を決めたといいます。

編集部が現地調査したところ、釧路市内の大型スーパーでは瓶入りはあるものの缶入りは既に売り切れ状態となっているところも多く、小さな商店でわずかに残っているケースを見ました。なお、瓶入りも缶入りも中身は一緒であるため、今後は瓶入りを使うようにとベル食品は呼びかけています。

どこで誰が使うのか?道東限定「缶入り成吉思汗のたれ」の謎に迫る

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今回「タングロン」と「成吉思汗たれ(缶入り)」の終売が発表された背景には、製造業者の製造中止が関係していました。タングロン製造業者の製造中止、たれの容器を製造するメーカーの製造中止による影響ということになります。すでに店頭から姿を消している場合が多いため、入手は困難です。見つけた方はこっそり教えていただければ幸いです。