わずか0.7%!?純国産羊肉を提供する、羊肉の概念を変える狸小路7丁目「士別バーベキュー」

ジンギスカンといえば北海道のソウルフード。でも、羊肉独特の臭みが苦手という人が少なからずいるのも事実です。そうした臭みがほとんど抑えられ、柔らかくておいしい羊肉があるのをご存じですか?

ジンギスカンの99.3%が輸入肉と言われている中、士別バーベキューのお肉は残りの0.7%、北海道士別市、美深町、上士幌町などの農場から来ている最高の純国産羊肉です。1頭買いだからこそ提供できる珍しいラム肉の内臓などもキレイに処理し安全に、美味しく提供しています。
ジンギスカンというよりは羊肉の各部位を取り揃えた炭焼きの【羊肉専門焼き肉店】です。サフォーク種と呼ばれる羊がそれです。国内では希少と言われているサフォーク種の羊肉を提供しているお店が、狸小路商店街にあります。店名は「士別バーベキュー」。実はこの店名に、ほかのジンギスカン店とは違うポイントがギュギュッと詰められているそうですよ!

なぜジンギスカンではなくバーベキューなのか?

狸小路商店街の西側、アーケードが途切れる少し手前に「士別バーベキュー」はあります。士別とは北海道士別市のこと。オーナーの出身地である士別市では約1,100頭のサフォーク種めん羊が飼育されており、店をオープンするにあたって地元の特産を使いたいと思ったことが店のコンセプトを決めるきっかけとなりました。

ちなみにサフォーク種めん羊とは、胴体部分だけ白く、顔と脚が黒い羊のことです。最初は、店で扱うすべての羊肉を士別産のサフォーク種にしたかったそうですが、サフォーク種は国内で飼育されている数が少なく、道内の4ヶ所から仕入れてもまだ足りず、オーストラリア産も使用しているそうです。

▼希少なサフォーク種だけに食べられる店は少ない(イメージ)

さらに士別市では、ジンギスカン鍋ではなく網焼きで羊肉を食べていたことから、店で提供するスタイルも網焼きになりました。だから店名も「士別ジンギスカン」ではなく、「士別バーベキュー」となったのです。

▼ひと続きの網で隣り合わせた客同士が肉を焼く様はまさにバーベキュー

サフォーク種だからこその魅力とは

サフォーク種の羊肉は、ほかの羊肉と肉質がまったくといってよいほど違います。脂身が甘く、羊肉独特のにおいが抑えられていて、とにかく柔らかいのが特徴です。そのため、羊肉が苦手でも「士別バーベキュー」でならおいしく食べられるという声も多いようです。

ここで店の人気メニューを紹介しましょう。まずはモモ。薄く切られた赤身をさっと炙っていただきます。おすすめは、ガーリックパウダーと塩コショウで肉本来の味を楽しむ食べ方。

▼ラムモモ(税込み1,089円)

脂身の甘さを存分に味わいたいなら、カルビがおすすめです。これだけ脂が乗っていてもしつこくなく、ペロリと食べられてしまうから不思議です。こちらはタレでどうぞ。

▼ラムカルビ(税込み1,298円)

美しくサシの入った肩ロースも、ぜひ食べておきたいメニュー。肉厚に切り分けられていますが、柔らかいので食べやすいと評判です。こちらもタレがおすすめです。

▼ラム肩ロース(税込み1,749円)

ちなみに、バーベキューを楽しむためのタレは、オーナー自身が考案しました。まずはそのオリジナリティあふれる見た目に驚くかもしれません。ネギやうずらの卵が入った独特のタレは、おいしいお肉をさらに引き立ててくれます。

▼通常のジンギスカンとはやはりひと味違うことを物語るタレ

このタレを最後まで味わい尽くすために生み出されたのが「〆のタレゴハン」です。肉の旨みが存分に溶け込んだタレをご飯にかけていただきます。これが〆に最高! 必ず食べてもらいたい一品です。

▼〆のタレゴハン(税込み220円)

店内は1階と2階に分かれており、全部で32席ほどしかありません。そのため満員になることも予想されるので、あらかじめ予約して行くことをおくことをおすすめします。

予約してでも食べる価値のある「士別バーベキュー」のメニューの数々。いつものジンギスカンとは趣向を変えたいという方や、道外からのお客さまを驚かせたいという方は、ぜひ一度足を運んでみてください。もしかすると羊肉の概念が変わってしまうかもしれませんよ。

士別バーベキュー
所在地:北海道札幌市中央区南3条西7丁目7
電話:011-209-3210
営業時間:平日12時~15時(L.O.14時30分)・17時~23時(L.O.22時30分)、土日祝12時~23時(L.O.22時30分)