【札幌市】明治から昭和初期にかけて建築された北海道各地の建造物を移築復元・再現し、開拓当時の生活を知ることができる野外博物館「北海道開拓の村」(以降、開拓の村)。冬期(1月4日~3月22日予定)は、雪遊びを含め冬の生活体験ができるということを聞いたのでさっそく行ってきた。(写真上:入場ゲートのある建物は旧札幌駅を再現したもの)
冬場に行くなら冬の生活体験をしてみよう!!
入口にはその当時に着られていた角巻(かくまき)やマント、深ぐつ(雪ぐつ)、山高帽などが用意されていて、無料で貸し出してくれる。これら防寒服を身につけたまま村内を回ることができるのだ。
▼開拓当時の防寒具を借りることができる
1月4日から3月22日(2015年予定)に行くと、冬の防寒具を身につけて、木製そりやスキー、雪かき体験などをすることができる。明治から昭和初期において利用していた防寒具や生活用具が見られて使えるっていう経験はそうそうできない。貸し出しは無料なのでぜひぜひ体験していただきたい。
▼入口広場に作られた雪山で楽しめる「木製そり」
▼昔の木製スキーや竹スキーが楽しめる
▼入口広場にある「かまくら」に入ることもできる
▼和かんじきを借りて雪の上を歩いてみよう(体験学習棟)
また、冬期(上記に記載した期間)の土日、祝日、さっぽろ雪まつりの期間中は、「どさんこ」と言われる馬がひく馬そりが村内を走る。馬の大きさ、力強さを感じながら村内の風景が楽しめるからぜひ利用してみたいものだ。(写真提供:北海道開拓の村)
▼映像で見る北海道開拓の村「冬の生活体験」の様子
かくまきはちょっと重たいのですが暖かく保温されていて、寒い日でも一枚あるだけでだいぶ違います。深ぐつは、最初は慣れなくて歩きにくかったのですが、つるつるの路面でも滑らず歩けて、慣れてくると走れたりもしました。かんじきを履いて雪の上を歩いてみたのですが、想像以上に体力を使ってちょっとはぁはぁしてしまいました。普段はなかなか見られないものを見させていただき、また、今までできなかった体験もできたので楽しかったです!
4つのエリアをじっくり見学してみよう!!
開拓の村は、54.2ヘクタール(札幌ドーム約10個分)という広大な土地を、市街地群、漁村群、農村群、山村群という4つのエリアに分けて展示している。当時の建造物が移築復元されていたり再現されており、その数は52とかなり多い。すべて紹介できないのが残念だ。
建造物には立ち入り禁止の部分もあるが、中に入ることが可能。その当時の生活を身近に感じることができるってわけ。たっぷり時間を使ってじっくり回ってみたいものだ。
▼旧来正旅館(大正8年/旭川)
▼旧札幌警察署南一条巡査派出所(明治44年/札幌)
▼旧山本理髪店(大正後期/札幌)
▼旧青山家漁家住宅(大正8年/小樽)
最近では撮影場所として使いたいという申し込みも多いそう。前もって連絡しておけばアダルト目的以外の使用なら許可しているとのこと(子供さんなどの見学も多いため、アダルト目的でなくても露出が多い衣装はNG)。空いていれば更衣室として利用できる場所も提供していただけるというので、昔懐かしい雰囲気で撮影を楽しみたいという人にもオススメだ。
じっくり見ていたら1日じゃ足りないほどの広さ。だからたっぷりと時間を取って見に行っていただきたい。
▼北海道開拓の村
札幌市厚別区厚別町小野幌50-1
TEL:011-898-2692
公式ウェブサイト
開村時間:
・10月1日~4月30日:9:00~16:30(入場は16:00まで)
・5月1日~9月30日:9:00~17:00(入場は16:30まで)
休村日:
毎週月曜日(月曜日が祝日・振替休日の場合は翌日。さっぽろ雪まつり期間中の月曜日は開村)、
年末年始(12月29日~1月3日)