2006年4月20日の運行を最後に廃止されてから10年――。ふるさと銀河線は、十勝管内池田町と北見市とを結んでいた第三セクター鉄道です。廃止から10年の節目を迎えた2016年4月、改めて北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線の歴史と全33駅を振り返ります。
- 1 ふるさと銀河線の歴史と現在
- 2 02.様舞駅(さままいえき)
- 3 03.高島駅(たかしまえき)
- 4 04.大森駅(おおもりえき)
- 5 05.勇足駅(ゆうたりえき)
- 6 06.南本別駅(みなみほんべつえき)
- 7 07.岡女堂駅(おかめどうえき)
- 8 08.本別駅(ほんべつえき)
- 9 09.仙美里駅(せんびりえき)
- 10 10.足寄駅(あしょろえき)
- 11 11.愛冠駅(あいかっぷえき)
- 12 12.西一線駅(にしいっせんえき)
- 13 13.塩幌駅(しおほろえき)
- 14 14.上利別駅(かみとしべつえき)
- 15 15.笹森駅(ささもりえき)
- 16 16.大誉地駅(およちえき)
- 17 17.薫別駅(くんべつえき)
- 18 18.陸別駅(りくべつえき)
- 19 19.分線駅(ぶんせんえき)
- 20 20.川上駅(かわかみえき)
- 21 21.小利別駅(しょうとしべつえき)
- 22 22.置戸駅(おけとえき)
- 23 23.豊住駅(とよずみえき)
- 24 24.境野駅(さかいのえき)
- 25 25.西訓子府駅(にしくんねっぷえき)
- 26 26.西富駅(にしとみえき)
- 27 27.訓子府駅(くんねっぷえき)
- 28 28.穂波駅(ほなみえき)
- 29 29.日ノ出駅(ひのでえき)
- 30 30.広郷駅(ひろさとえき)
- 31 31.上常呂駅(かみところえき)
- 32 32.北光社駅(ほっこうしゃえき)
ふるさと銀河線の歴史と現在
ふるさと銀河線は十勝管内池田町、本別町、足寄町、陸別町、オホーツク管内置戸町、訓子府町、北見市の7市町を貫く、全長140㎞の国内最長の第三セクター鉄道(北海道ちほく高原鉄道株式会社)でした。歴史を紐解くと、1910年9月22日に池田~淕別(現在の陸別)間が先行開業し、1911年9月25日に野付牛(現在の北見)まで開通しました。1989年6月4日に旧池北線がふるさと銀河線に移行しましたが、17年後の2006年4月21日付で廃止、バス転換されました。
旧路線はほとんどが撤去されてしまい、一部車両はミャンマーに譲渡されましたが、陸別町では一部区間で線路が残されています。旧陸別駅から旧金沢踏切~(1.6km)~旧松浦踏切~(3.8km)~旧分線駅まで線路が敷かれており(合計5.7㎞)、旧松浦踏切までの区間を、旧ふるさと銀河線の車両に乗って実際に運転体験できる「りくべつ鉄道」は人気を呼んでいます。
▼陸別町旧陸別駅のりくべつ鉄道
本別町の旧本別駅は「道の駅ステラ ほんべつ」、足寄町の旧足寄駅は「道の駅あしょろ銀河ホール21」、陸別町の旧陸別駅は「道の駅オーロラタウン93りくべつ」として、旧駅が道の駅機能を備えています。また、置戸町の旧置戸駅は複合施設として、訓子府町の旧訓子府駅は食堂として、それぞれ活用されてきました。一方で、それ以外の駅や設備は撤去されてきました。最後に残された陸別町の旧鉄路のうち旧分線駅~旧川上駅間も2013年に撤去されてしまいました。
旧ふるさと銀河線・分線~川上間が撤去中!? 駅舎は既に撤去済みだった(2013/10/10)
では、廃止から10年の月日が経った今、改めて10年前の全駅(現役の池田駅・北見駅を除く)の姿を振り返っておきましょう。
02.様舞駅(さままいえき)
池田駅の隣の駅。板張りホームと木造待合室がありました。詳しくはこちら
03.高島駅(たかしまえき)
風情ある木造駅舎が特徴で、交換駅でした。詳しくはこちら
04.大森駅(おおもりえき)
1989年に駅に昇格したという比較的新しい駅でした。詳しくはこちら
05.勇足駅(ゆうたりえき)
比較的新しかったおしゃれな駅舎。勇足市街にあった駅でした。詳しくはこちら
06.南本別駅(みなみほんべつえき)
コンクリート製のホームと簡易待合室のある駅でした。詳しくはこちら
07.岡女堂駅(おかめどうえき)
とかち岡女堂工場から入る駅で、銀河線になってから新設されました。詳しくはこちら
08.本別駅(ほんべつえき)
本別町中心駅で有人駅・交換駅でした。現在駅舎は道の駅に。詳しくはこちら
09.仙美里駅(せんびりえき)
仙美里市街の無人駅でコミュニティセンターを兼ねたおしゃれ駅舎。詳しくはこちら
10.足寄駅(あしょろえき)
足寄町中心駅で有人駅・交換駅でした。現在駅舎は道の駅に。詳しくはこちら
11.愛冠駅(あいかっぷえき)
水飲み場「愛の泉」がある駅。赤い屋根の駅舎で、かつて入場券が良く売れた駅でした。詳しくはこちら
12.西一線駅(にしいっせんえき)
カーブに位置し、板張りホームと木造待合室とトイレのあった駅。詳しくはこちら
13.塩幌駅(しおほろえき)
無人駅で待合室がないだけでなく、わかりにくく全駅で最も到達が難しい駅でした。詳しくはこちら
14.上利別駅(かみとしべつえき)
上利別市街にある無人駅で交換駅。足寄高校美術部のイラストがかわいい木造駅舎でした。詳しくはこちら
15.笹森駅(ささもりえき)
板張りホームの無人駅で、駅へ通じる道がわかりにくい駅の一つでした。詳しくはこちら
16.大誉地駅(およちえき)
大誉地市街にある無人駅。田舎らしい風情ある古い駅舎でした。詳しくはこちら
17.薫別駅(くんべつえき)
板張りホームと木造待合室のあった無人駅でした。詳しくはこちら
18.陸別駅(りくべつえき)
陸別町中心駅で、現在は道の駅として、りくべつ鉄道として保存されています。詳しくはこちら
19.分線駅(ぶんせんえき)
板張りホームと木造簡易待合室だけの無人駅でした。詳しくはこちら
20.川上駅(かわかみえき)
開業当時の姿そのままの風情ある木造駅舎で、周囲は山に囲まれた秘境駅でした。詳しくはこちら
21.小利別駅(しょうとしべつえき)
沿線では十勝管内最後の駅で、おしゃれな駅舎が特徴的でした。詳しくはこちら
22.置戸駅(おけとえき)
置戸町中心駅で有人駅・交換駅でした。駅舎はコミュニティホールぽっぽというりっぱな駅舎でした。詳しくはこちら
23.豊住駅(とよずみえき)
砂利道の続く先に、板張りホームと待合室のある無人駅。詳しくはこちら
24.境野駅(さかいのえき)
境野市街にある駅で、水色の屋根が特徴の味わい深い駅舎。喫茶店が営業していました。詳しくはこちら
25.西訓子府駅(にしくんねっぷえき)
板張りホームと待合室のある無人駅でした。詳しくはこちら
26.西富駅(にしとみえき)
板張りホームと待合室のある無人駅でした。詳しくはこちら
27.訓子府駅(くんねっぷえき)
訓子府町中心駅で有人駅・交換駅。おしゃれで立派な駅舎は農業交流センター隣接でした。詳しくはこちら
28.穂波駅(ほなみえき)
道道50号線とカーブの線路の間に挟まれたホーム。無人駅でした。詳しくはこちら
29.日ノ出駅(ひのでえき)
素敵な駅舎を持つ無人駅で、向かいには訓子府石灰工業日ノ出工場が稼働。詳しくはこちら
30.広郷駅(ひろさとえき)
廃止時には待合室が倒壊した後で、板張りホームのみの無人駅でした。詳しくはこちら
31.上常呂駅(かみところえき)
無人駅、交換駅、快速停車駅。少し立派な駅舎に立て替わり、市役所出張所も入居。詳しくはこちら
32.北光社駅(ほっこうしゃえき)
板張りホームがある無人駅は、住宅街の奥まったところにありました。詳しくはこちら