札幌市北区の百合が原公園は、1983(昭和58)年に開園した総合公園です。25.4ヘクタールもの敷地面積を誇り、季節によってさまざまな植物を見ることのできるフラワーパークとして、札幌市民に愛されてきました。
そんな百合が原公園内にある「百合が原緑のセンター」が2018年2月14日にリニューアルオープンしたということで、さっそく訪れてみました。そこで出会えた美しい花々の様子を、少しだけお裾分けしましょう。
来園者にとって、よりうれしい温室に
▼陽光の降り注ぐ大温室
リニューアルオープンした緑のセンター、まず新しくなったのは窓ガラスです。曇ったりヒビが入ったりしていた70枚を取り替えたということ。さらには埃が舞う、車椅子で通りづらいなどの意見のあったウッドチップの床をエコクリーンソイルに替えました。より明るく、より快適な環境で植物を楽しめるようになったというわけです。
▼大温室のシンボルツリー、ミモザ
ちなみに緑のセンターは大温室、中温室、小温室に分かれています。入館料は高校生以上の大人が130円。一年を通してさまざまな草花や花木などを見ることができ、また季節に応じて展示を変えるため、何度訪れても飽きることがありません。
▼小さな花火のようなミモザ(提供:百合が原公園)
温室では講習会やガーデニング教室など、花を楽しむための催しも随時開催しています。見るだけでなく、育てる楽しみにも挑戦したい人は、ぜひ情報をこまめにチェックしたいところです。
大温室の花たちをたっぷりご紹介
▼北海道には自生しないツバキの小道
それでは、実際にどんな花たちに出会えるのか、北海道ファンマガジンが訪れた3月下旬の大温室の様子をご紹介していきましょう。まずは冬の時期に彩りを添えてくれる、ツバキです。北海道に自生しないツバキですが、ここでは数種類見ることができます。
▼青い珊瑚礁
少し青味のある気品高い深紅が印象的な、青い珊瑚礁。珍しいツバキです。
▼絵姿
絞り模様の入った花びらが愛らしい、絵姿という名前のツバキ。
▼ルックアゲイン
雄しべが花弁になったルックアゲイン。派手好きな海外の人に好評だそう。
▼金魚葉ツバキ
その名の通り、葉が金魚のようなユニークな形をしたツバキ。
▼金魚のフォルムが分かりますか?(提供:百合が原公園)
また、大温室にはオーストラリア原産の花木も植えられています。
▼テロペア・スペキオシッシマ
季節を半年ずらして展示しているテロペア・スペキオシッシマ。オーストラリアの木を展示しているところは珍しいということです。
▼この木、何の木?(提供:百合が原公園)
来館者に人気のあるのが、この木です。近づいてみると木の名前に納得です。
▼ハンカチの木(提供:百合が原公園)
ハンカチのように見える白い花は、葉が変化したもの。どことなく儚げな姿が美しいですね。
▼まだまだたくさんの植物が
今回ご紹介したのは、もちろん展示されているうちのほんの一部分。温室の中で多種多様な草花を見ていると、時間の経つのも忘れてしまいそうです。百合が原公園は緑のセンター以外にも、世界の百合広場やローズガーデン、ライラックウォークなどがあり、散策することが可能です。さらには遊具広場やパークゴルフ場といった施設もあり、地元の人々のふれあいの場としても活用されているようです。
一度訪れると、また季節を変えて再訪したくなる百合が原公園。ぜひ自分なりの楽しみ方を見つけてください。
所在地:北海道札幌市北区百合が原公園210番地
問い合わせ先:011-772-3511 百合が原緑のセンター(8:45~17:15)
入館料:大人(高校生以上)130円
開館期間:通年
開館時間:8時45分~17時15分
休館日: 月曜日(祝日の場合は次の平日)
年末年始(12月29日~1月3日)
公式サイト