旧札幌千秋庵本店ビル跡地にホテル「THE KNOT SAPPORO」オープン!

札幌駅前通沿いにあった旧札幌千秋庵本店ビル跡地に建設中だった複合ビルが竣工し、ホテル「THE KNOT SAPPORO(ザ・ノット札幌)」、セイコーマート、レストラン「LES BOIS(レ ボア)」が2020年8月1日(土)にグランドオープンします。先行してオープン済みの札幌千秋庵新本店とともに、その全貌をご紹介します。

老朽化のため取り壊された旧札幌千秋庵本店ビル

札幌市中央区南三条西3丁目の駅前通りに面する区画には札幌千秋庵本店ビルが立地していましたが、老朽化のため2018年に解体工事が行われました。

跡地に新築された複合ビルは、敷地面積609.29㎡、延床面積5,184.46㎡、鉄筋コンクリート造りの地下1階・地上13階建てで、2020年3月に竣工しました。1~2階の低階層の壁面には旧ビルと同様のレンガ面を採用しています。

中心となるのは「旅するホテル」をコンセプトとしたライフスタイルホテル「THE KNOT SAPPORO」で、いちご株式会社(本社:東京都千代田区)が展開します。「THE KNOT」は2017年12月に神奈川県横浜市でスタート。新型コロナウイルス感染症感染拡大の影響でホテルのグランドオープンは延期され、北海道札幌市の「THE KNOT SAPPORO」は8月1日、広島県広島市の「THE KNOT HIROSHIMA」と同時オープンとなります。

ライフスタイルホテル「THE KNOT SAPPORO」の見どころ

「THE KNOT SAPPORO」では、食、音楽、アートなど様々な方法で札幌や北海道の文化を発信。地元の人達でも楽しめて、ここでしか味わえないユニークな体験となる新しいホテルライフの過ごし方を提案するとしています。

デザインコンセプトは「THE FUSION」。開拓の歴史を持つ北海道・札幌で、すでにあるもの同士が出会い融合し、今までにない全く新しいものが生まれ未来へとつなげるという、札幌らしさを展開。「Modern Nature」というデザインテーマに沿って、北海道産の温もりを感じる素材と無機質な素材を組み合わせるなどしています。

▼天然素材の札幌軟石と無機質な素材を組み合わせたデザインが特徴のフロント

例えば、フロントは道南杉と札幌軟石といった天然素材と、真鍮やステンレス、銅板など無機質な素材を組み合わせています。札幌軟石を彫り込んだTHE KNOT SAPPORO のロゴも見どころの一つです。

壁面には江別産のレンガタイルを採用。レンガタイルの壁からでる自然の温もりと、現代的なデザインパターンは特徴の一つです。

▼フロント・ラウンジ

▼光の波動、オーロラ、または地層の変動にも見える壁紙が特徴の廊下

同ホテルは、フロントとラウンジは2階に位置し、140室の客室を有します。客室のタイプは、スタンダードダブル(16㎡)、モデレートダブル(18㎡)、スタンダードツイン(20㎡)、モデレートツイン(22㎡)、スーペリアツイン(23㎡)、デラックスコーナーツイン(30㎡)の6タイプがあります。

▼スタンダードツイン

和食ミシュランスターシェフ監修のレストラン「LES BOIS」も

札幌らしい深煎りオリジナルコーヒーもポイント。カルシウムとマグネシウムが国内最大値という珍しいミネラルウォーターとして知られる黒松内町の湧水(硬水)を使用しています。

なぜこんなに美味しいの?「黒松内銘水」が人気を誇る理由に迫る!

▼黒松内町の湧水で飲む深煎りオリジナルコーヒー

また、2階にはレストラン「LES BOIS(レ ボア)」も同日オープンします。和食ミシュランスターシェフの三枝展正氏(ミシュランガイド 一ツ星獲得「日本料理 みえ田」 )がメニュー監修するレストランで、花をテーマにした料理を提供します。道内各地の厳選された食材を使った料理はもちろん、多くの盛り付けには無農薬のエディブルフラワーが贅沢に使われ、料理に彩りを添えます。

▼レストランの料理のテーマがなんと花

▼LES BOISの朝食の例

レストランの季節感あふれる朝食は、今年はお重スタイルの和朝食が提供されます。ランチには栄養価の高い自然食材、スーパーフードを中心に肉や魚介とともにワンディッシュで提供。午後のカフェタイムにはいちごをメインとした全国各地のフルーツをパティシエの手で魅惑の一品に仕上げます。ディナータイムはスーパーフード×サラダ、パスタなどを提供します。

全62席。宿泊客も一般客も利用可能です。

詳細は以下のとおりです。

Morning / 7:00-11:00 (L.O. 10:30)
Lunch / 12:00-15:00
Café / 11:30-15:00
KNOT Hour ~Do-Together~ / 16:00-23:00 (L.O. 22:30)

札幌千秋庵本店やセイコーマートも

もともと札幌千秋庵本店ビルだったこともあり、1階には1921年創業の老舗製菓店「札幌千秋庵本店」が2020年4月24日、2年ぶりに札幌駅前通にオープン。

新本店では、旧本店時代から人気を集めていた、地下90メートルから汲み上げている「札幌のおいしい地下水」(2008年「札幌の名水」選定)が、引き続き自由に利用できるようになりました。工場ではこの水を使用して製造されています。

また、職人が生菓子を作る様子を見学できるスペース「実演カウンター」や、工場焼き立ての「ノースマン」が食べられるのもここだけです。焼き立てノースマンはバターが香るサクサク生地の食感がたまらない逸品。かつて製造を断念したことがあるという「ノースマン粒あん」が新登場しました。旧本店でも人気だった、山親爺を添えた「牛乳ソフトクリーム」(バニラ・チョコ・ミックス)も復活です。

千秋庵のお菓子のキャラクターがデザインされた雑貨を集めた「くまの小物屋」が新本店になって誕生しました。マスキングテープやキーホルダーなどグッズの他、「山親爺がま口」が本店限定で販売されています。

▼セイコーマートが1階に入る

同じく1階には「セイコーマート ザ・ノット札幌店」も入居し、ホテルと同日(7時)オープンします。ホットシェフがついて24時間営業の予定です。

▼KADO Gallery

セイコーマートの角にはギャラリー「KADO Gallery」が設置されます。アーティストの発表の場として、飲食のポップアップショップなどとして活用していきたい考えです。

(写真提供:THE KNOT SAPPORO)