ただただ「何もしない」。知床で体験できる静かすぎるアクティビティ「流氷浴」が今年も開始!

世界自然遺産知床で、「何もしない」をコンセプトにしたアクティビティ「流氷浴(りゅうひょうよく)」が2022年も体験できます!(2022年2月1日~3月10日予定)

「流氷浴」とは、知床の流氷海岸で椅子に座って、寝袋に包まれて、流氷を間近で感じる――。ただこれだけのアクティビティです。この瞬間しか出来ない至上の癒しの時間。

どうしてこのようなアクティビティを作ったのか、有限会社しれとこ村 アクティビティ部門「THE KIMUN-KAMUY(ザ・キムンカムイ)」の渡部さんに話を伺いました。

「なにもしない」ってどういうこと?!

「流氷浴」はありそうでなかった日本初の静かなアクティビティ。森林浴という言葉あるように、知床の流氷海岸で椅子に座り、寝袋に包まりながら、流氷を肌で感じることのできる癒やしのアクティビティです。

「流氷はとてもきれいで静かです。それを実感するには、じっとして耳を澄まさなければなりません。極寒の地でそれをするには寒すぎて耐えられませんが、この流氷の素晴らしさをなんとか肌で感じてほしいと思いました」と渡部さん。

流氷ウォークも流氷砕氷船も素晴らしいものの、流氷の本質は「静けさ」で、それを伝えたかったといいます。特に2月、知床の流氷は濃く、海風が止むと静寂に包まれます。また、空気も澄んでいるので、流氷で覆われた水平線を見渡せます。こうした流氷の静けさを感じるために、寝袋に包まってじっと流氷を眺めればいいのではと思い立ち、新たなアクティビティが生まれました。

お客さんの反応も上々

45分間の「流氷浴」のメインイベントは、ドローン撮影。流氷海岸のお客さんの姿を写真と動画で撮影して、アクティビティ終了後にプレゼントするほか、ホットドリンクを提供するというものです。

アクティビティを開始してから、お客さんの反応は上々。「顔は冷たく、体は温かい、まるで露天風呂に入っているようだったので、流氷浴という名前は合致していると思う」「45分が短く、もっとここでゆっくりしたかった」などコメントが寄せられています。

渡部さんは「何もしないというコンセプトはかなり食いつきが良くて、私自身も少し驚いています。逆の盲点だったのかもしれません。もっともっと流氷を感じてもらえるようなスペースにしていきたい」と確かな手応えを感じているようです。

忙しい旅ではなく、のんびりと流氷の前で構える時間を提案する新たなアクティビティ。今年は流氷がなくなるまで、3月はじめくらいまでの営業を予定しています。1年のうちほんの数十日しか見られない、知床ウトロに押し寄せる流氷を楽しんでみませんか。

「THE KIMUN-KAMUY(ザ・キムンカムイ)」流氷浴
受付場所:「流氷と温泉の宿・海に桂田」フロント
所在地:斜里郡斜里町ウトロ東36
電話:080-5836-9829
営業期間:2月~3月上旬(流氷がなくなるまで)予定、9時~16時半(15:30最終受付)
料金:1名様 4,500円(ホットドリンク付き)
所要時間:45分
公式サイト
※写真は有限会社しれとこ村提供