いつの頃からか、札幌グルメのひとつとして認知されるようになったスープカレー。旅行雑誌にも、ジンギスカンや寿司やラーメンと並んで、必ず紹介されるようになりました。
そんなスープカレーが、新たな進化を遂げようとしています。なんと、焼きスープカレーなるものが登場したのだとか。スープカレー自体おいしいのに、さらにそこに「焼き」が入るとは、気になるじゃありませんか。さっそくお店へ向かいました。
焼くと、スープカレーはどう変化する?
▼外観もおしゃれな「Curry Ya ASAP」
焼きスープカレーが食べられるのは、スープカレー・焼きスープカレー専門店「Curry Ya ASAP」(以降アサップ)。2017年12月26日にオープンしたばかりの、新しいお店です。赤い外壁が印象的ですが、一歩店内に入るとシックで落ち着きがあり、素敵な雰囲気が漂っています。
▼シックな色遣いの店内
お目当ての焼きスープカレーを注文し、ワクワクしながら待っていると、来ました来ました。土鍋の中でぐつぐつと音を立て、いかにも熱そう、そしていかにもおいしそうです。
▼これが焼きスープカレー(税込1,280円)だ!
このお店ではスープカレーももちろん人気メニューなのですが、焼きスープカレーはスープカレーをさらにオーブンに入れて焼き上げることで完成します。そうすることで、スパイスや出汁がよりスープの中で溶け合ってマイルドになり、ほんの少しの酸味も引き立つのだとか。
▼たっぷり入ったチーズもマッチ
実際に食べてみると、なるほど、スープカレーよりももう一段階深みのあるような、まろやかな味わいです。とろとろに溶けたチーズもたっぷり入っていて、焼きスープカレーとの相性はバッチリ。素揚げした野菜に焦げ目が付いて、野菜の甘みも引き立ちます。
焼きスープカレー、大いに「有り」です。土鍋の中は最後まで熱々の状態が保たれて、食べ終わった後もしばらく体がポカポカしていました。
焼きスープカレーとワインのマリアージュ
▼店主の森田竜多さん
それにしても焼きスープカレーとは、一体どこからその発想が生まれたのでしょう。店主の森田竜多さんによると、東京のバルで修行していた時、焼きカレーにハマっていたのがヒントになったのだそう。
「好きでよく食べていたので、なんとかそれをスープカレーで再現できないかなぁ、と」(森田さん)
もともとカレー作りは得意だったということで、焼きスープカレーが誕生するのは必然だったのかもしれません。
▼カウンター上にはたくさんのスパイスが
ところで、アサップの焼きスープカレーは、食べる人によって「和風っぽさが隠れているね」「インド寄りのカレーだね」など、感想がまちまちなのだとか。
それもそのはず、数種類のスパイスを独自にブレンドするのはもちろんのこと、スープには煮干しや昆布といった和風の出汁を使っているのです。ジャンルにとらわれない探究心が、アサップのカレーの奥深さに繋がっているというわけです。
▼スープカレー屋さんにワイン!?
また、森田さんはワインエキスパートの資格も持っています。そのため、アサップにはスープカレー専門店としては珍しく、メニューにワインがあるのも特徴的です。焼きスープカレーに合うワインを森田さんに教えてもらいました。
「カベルネ・ソーヴィニヨンは、暑い国の品種なのでカレーにも間違いなく合います。意外に思われるかもしれませんが、シャルドネもいいですよ。甘みのあるワインが、焼きスープカレーとの相性もいいみたいです」
▼シャルドネなど白ワインも合う
キリッと冷えた白ワインと、熱々の焼きスープカレーは、確かに相性が良さそうです。既成概念を取っ払って、ここはぜひ試してみたいところ。
焼きスープカレーも新感覚なら、ワインと合わせるというのも新感覚。スープカレーは、確実に次のステージへと歩みを進めているのかもしれません。それを実感できるのが、アサップです。ぜひ足を運んで、スープカレーの楽しい進化をあなたの舌で確かめてみてください。
所在地:北海道札幌市北区北18条西4丁目2-40 BLOOM 1F
電話:011-738-8393
営業時間:11時30分~15時、17時~21時(L.O.20時30分)
定休日:月曜日
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