北洋銀行の各支店が地元の魅力を紹介するシリーズ。今回は、札幌市南区の真駒内中央支店の方に、真駒内のおすすめスポットを案内していただきます! 真駒内にはちょっと変わった桜の木があるのだそう。その木が立っているのが、エドウィン・ダン記念公園です。
水辺のある憩いの公園「エドウィン・ダン記念公園」
エドウィン・ダン記念公園(旧真駒内中央公園)を皆さんご存知ですか? 実は札幌でもあまり知られていない名所なのですが、真駒内の方々が口々におすすめしている緑あふれる公園です。支店はこの公園のすぐ近くにあるので、支店の皆さんはこの公園にもよく足を運ぶんだそうですよ。
緑あふれる公園内は、真駒内用水が流れており、小さな池を作ります。1876年以降、真駒内一帯には開拓使真駒内牧牛場がありました。そこで、1879年にお雇い外国人エドウィン・ダンの提案で水路が作られ、飼育していた家畜の飲み水などに活用されました。その時の水路は、100年以上経った今でも、こうして真駒内の街中に残されているわけです。
公園の中央にはヘーフォークと小さなめん羊を肩に背負った姿をかたどったエドウィン・ダン像が立っています。ところで、エドウィン・ダンってそもそもどんな人だったのでしょうか? その歴史を今に伝えているのが、公園の北東にあるエドウィン・ダン記念館です。
真駒内の畜産の歴史が手に取るようにわかる!「エドウィン・ダン記念館」
歴史を紐解くと、お雇い外国人エドウィン・ダンが真駒内を畜産技術改良の拠点と定め、1876年に開拓使真駒内牧牛場(真駒内種畜場)を開設し、牛、豚、馬を飼育し始めました。バター、チーズ、ソーセージなどの加工技術も北海道に伝え、酪農の礎を築いた人物です。
記念館の建物そのものは、牧牛場の事務所として1880年に建築され、のちに1.5キロ南の現在地に移築したものだそう。歴史的に貴重なことから、国の登録有形文化財、国の近代化産業遺産に指定されています。
館内には、ダンの業績をしのぶ資料が並びます。ダンの生涯を描いた油絵23点、種畜場の模型や写真パネル、ダンが使った生活道具や仕事道具が展示されています。真駒内にかつて広大な牧場があって、北海道の畜産業の発展に関わった地であったなんて! 驚きを隠せません。
エドウィン・ダン記念館の横に立つ不思議な桜の木
エドウィン・ダン記念館の横には、一本の不思議な木があります。それが通称「オンコ桜」。オンコなの? 桜なの? と突っ込みたくなる木は、実はオンコと桜が合体した珍しい木なのです。
推定樹齢120年というこの木はかつて種畜場事務所の玄関前にあり、事務所移転とともに移植された、歴史を感じる木です。もともとオンコの木だったのですが、オンコの幹のくぼみにエゾヤマザクラの種子が入り込んで根を下ろし、自然と生え出た状態で、毎年5月になるとピンクの花が美しく咲きます。違う種が仲良く共存しているのがなんとも微笑ましいですよね!
真駒内のくらしに寄り添って、真駒内の複合施設に隣接する真駒内中央支店は、市民の憩いの場に近いということもあり、窓口業務に力を入れているそう。ぜひ、日々の暮らしのお金のご相談の際は、足を運ばれてみては?
▼エドウィン・ダン記念公園
北海道札幌市南区真駒内泉町1丁目6
TEL:011-581-5064
開館時間:9:30~16:30
休館日:4月1日~10月31日は水曜、冬季は月曜~木曜、年末年始
入館料:無料
北洋銀行真駒内中央支店(マコマナイチュウオウ)
所在地:北海道札幌市南区真駒内幸町2丁目1番12号
電話番号:011-581-1145
▼今回話を伺った担当者
泉山茉莉子(いずみやままりこ)