北海道の果汁を使用!日本酒ベースの果汁梅酒ブランド「蝦夷蔵 梅酒 LAB.」

髙砂酒造株式会社(所在地:旭川市)は、2020年11月より日本酒ベースの果汁梅酒ブランド「蝦夷蔵 梅酒 LAB.」シリーズを展開しています。北海道の産地を指定した果汁を使った梅酒で、2021年9月にはトマトが加わって4種類となります。

北海道初の取り組み

髙砂酒造(同社提供)

髙砂酒造は様々な企業とコラボレーションして日本酒を使った商品を生み出していますが、2020年11月に立ち上げた新ブランドもその一つです。「蝦夷蔵 梅酒 LAB.」(えぞくら うめしゅ らぼ)と命名されたそのブランドは、日本酒をベースの梅酒に、北海道各地の地域特産品の果物を果汁にしてブレンドするというもので、道内初の取り組みとなります。

同社は2020年1月にリキュール部門の販売強化に伴い、梅酒に数十種類の果汁を加えて試作を繰り返し、第一弾として3種類の商品化を決定。いずれも北海道産であり、各地の生産者や製造者から快諾を得て11月20日に同時発売しました(同社facebookページ参照)。

同社は「地域ブランド構成に向けた取り組みの一つとして、北海道の生産者様や各市町村と協力しながら、北海道の美味しい果物や野菜のPRとリキュールの需要拡大を図りたい」としています。

第一弾は苺、林檎、葡萄

第一弾の3種(髙砂酒造提供)

では、第一弾の3種類をご紹介しましょう。

【浦河町】うらかわ菅農園「苺果汁」

浦河町は、冬は温暖で雪が少なく、夏は涼しく日照時間と気温のバランスがよいことから苺の生産が盛んであり、特に夏いちごの生産量は日本一です。そんな浦河で1964年に創業した老舗いちご農園ではハウス栽培で安定的な生産をしており、ここで育った数品種をブレンドした苺の果汁を使用。苺の甘い香りと梅の酸味が印象的な飲み口に仕上げています。

【余市町】北王よいち「林檎果汁」

日本で初めてリンゴの栽培に成功した余市町は、丘陵地に果樹園が広がるフルーツ王国として知られます。そんな余市町で1992年に創業した北王よいちは、良質な果実を旬の時期に加工し、できるだけ添加物を加えずに果汁100%ジュース・ジャムにしています。今回は紅玉とウースター・ペアメインの交配品種「あかね」の果汁を使用し、爽やかな酸味と甘味のバランスが良い飲み口に仕上げています。

【富良野市】ぶどう果汁研究所「葡萄果汁」

ふらのワインで知られるぶどう果樹研究所は、1972年に富良野市の自治体ワイナリーとして創業しました。富良野盆地の気象はぶどう栽培に適しており、富良野産ぶどうを原料に醸造し、地元で販売するスタイルを貫いています。今回、生食用の品種・数種類をブレンドした果汁を使用し、香り高く濃厚な旨味とすっきりとした爽やかな飲み口に仕上げています。

第二弾は地元旭川のトマト

第二弾のトマト(髙砂酒造提供)

2021年9月10日には、シリーズ第二弾として4種類目の製品が発売。旭川市の谷口農場のトマト果汁を使った梅酒になります。

谷口農場は地元旭川ではトマト生産で知られる農場で、約60棟のトマト専用ハウスがあります。健康な土づくりを心掛け、もみ殻・米ぬか・牛糞・かき貝の粉末・海草・にがり・微生物等がたくさん詰まった自家製堆肥を使っています。農薬や化学肥料を使わず、有機栽培で大切に育てられています。

谷口農場(髙砂酒造提供)

そんな谷口農場で育った、肉厚でゼリー状の部分が少ない加工向け品種「なつのしゅん」を使用。リコピン含有量が高く、爽やかな酸味と適度な甘みを持っている品種です。今回「なつのしゅん」が果汁梅酒になり、甘酸っぱく旨みのあるトマトの味わいと、濃厚な梅の味わいがバランスの良い飲み口に仕上がっています。

いずれも容量は375ml、価格は税込み990円。トマト果汁は髙砂酒造直売店やオンラインショップ、全国の酒類販売店にて、3200本の数量限定で販売されます。