【札幌市】ガーデニングの季節だ。しかし我が家の庭はいまだ寂しく、ちょっとの植物と土のみである。殺風景な我が家の庭を華やかにするため、「北海道園芸センター札幌 花のとびつか」へ行ってきた。
温室の中にひろがる緑
場所は西5丁目樽川通。「花」と書かれたひときわ目を引く大きな看板がある。そこにあるのが「北海道園芸センター札幌 花のとびつか」だ。
入口付近で売られている土を横目に温室の中に入ると、その広さと商品の種類の多さに驚く。色とりどりの花、たくさんの緑、ほんのり香ってくる土のにおいが、園芸好きにたまらない。
数多くある植物たちの水やりはどうやっているのかと疑問に思い訊ねてみると、営業時間よりも3時間前、朝の6時から半日かけて行っているそうだ。
また、多いのは種類だけではない。同じ種類同じ色の植物でも、それぞれたくさんの在庫がある。その中から、自分が気に入ったものを選んで買う事が出来る。「どれがうまく育つかな」と植物の将来のビジョンを想像しながら選ぶのも、園芸の醍醐味だ。植物以外にも、肥料や土、置物、鉢、殺虫剤など、園芸用品も充実している。カエルや河童の置物などは、とても愛嬌がある。
なんと、たくさんの植物たちはきちんと把握されている!
レジでは、「この花ってどうやって育てれば良いんですか?」「あ、その花はね……」という会話が繰り広げられている。このお店には、並べてある植物をただ単に売るのではなく、しっかりとした、そして豊富な商品知識があるのだ。「花のとびつか」で働いている青木さんは、「当店の商品知識は絶対」と胸を張る。ホームセンターや他のお店には負けないと仰る様子には、園芸専門店での仕事に対する誇りが感じられた。
イチオシが何かと訊ねると、どれも選べないとのことだった。店内の商品は、仕入れているものもあるが生産されているものが多いため、どれもイチオシで、一番を決めることが出来ないのだそうだ。
また、温室内のところどころに寄せ植えがある。その色とりどりな鉢植えを見ていると、自宅の鉢の寄せ植えの参考になる。購入することももちろん可能だ。
お花は季節・用途ごとに選ぼう
主によく売れているのは、一年草だという。一年草は、春から秋にかけて色が綺麗で華やかであるため、学校や会社の玄関などに飾られるのだ。
また、雪の下でも成長する宿根草は、花が咲く期間が短く、種類によって春・夏・秋とそれぞれ咲く時期が違っている。宿根草は庭でガーデニングをする方がよく買って行かれるのだそうだ。
「花のとびつか」は冬も営業している。暖房が入るため売り場は半分に縮小するが、年のうち元旦以外は毎日営業している。
花だけじゃない、野菜やハーブも
売っているのはもちろん、花だけではなく野菜やハーブ、果物もある。よく見ると既に美味しそうな実がなっているものもあり、「庭に植えて、収穫したらジャムにでも……」と考えながら見て回るのも楽しい。同じ野菜や果物でも様々な種類があり、中には実の甘さや特徴などが書いてあるものもあるため、初心者にはとてもわかりやすい。
家の中にも緑を
庭で育てる植物だけではなく、屋内で育てる植物も充実している。特にサボテンに関しては種類が豊富で、ちょっとした多肉植物マニアの私にはたまらない。サボテンは水を頻繁にあげなくても良いし、見た目が変わらないように見えるが、長い目でみると実は変化している。種類によっては花も咲く。たくさんの種類があるので、この中からお気に入りを見つけ、机の上に飾っておくのはいかがだろうか。
他にも屋内に置けるような植物が販売されている。殺風景な部屋でも、植物がひとつあるだけで、温かみのある空間になる。家の中にも、緑はやはり必要だ。
皆さんの庭のガーデニングはお済みだろうか。もしまだ済んでないのであれば、是非とも「花のとびつか」へ足を運んでみてほしい。種類も豊富で目移りしてしまうが、きっと日常にひとつの癒しを与えてくれるお気に入りの植物に出会えることだろう。
▼北海道園芸センター札幌 花のとびつか
所在地:北海道札幌市北区新琴似町787-1-4 [地図]
電話番号:011-765-6020
営業時間:9:00~18:30(元旦のみ休業)