お湯はなんとコーヒー色!由仁町の個性的な温泉施設「ユンニの湯」

北海道内に数多ある温泉施設や銭湯。それぞれに個性的な泉質を誇り、訪れる人を楽しませてくれていますが、今回ご紹介する温泉施設もかなり個性的。由仁町にある「ユンニの湯」です。なんとお湯が黒々としたコーヒー色なのです。なぜこのような色をしているのか、実際に入ってみるとどうなのか、訪問してみました。

数千年の時を超えて生まれた湯

▼建物の造りもかなり個性的

札幌から車で約60分、夕張郡由仁町の伏見台公園の中に「ユンニの湯」があります。施設の名前が「ユンニの湯」で、温泉の名前も「ユンニの湯」です。周辺には「ゆにガーデン」やゴルフ場などもあり、豊かな自然に恵まれた場所。ロッジ風の建物は、一見すると温泉施設だとは分からないような佇まいです。

▼入口を入ってすぐの受付

中に入ってさらにビックリ! 高い天井、その近くの窓から燦々と降り注ぐ陽光、そしてカナダ産ホワイトパインの木の温もり。なんだか、どこかの山あいにあるペンションにでも迷い込んだような気持ちになります。しかし、驚くのはまだ早い。ユンニの湯は、その泉質こそ特筆すべき個性を放っているのです。

▼いざ、温泉へ

冒頭ですでにネタバレしてしまいましたが、ユンニの湯は黒々としたコーヒー色。ちょっと珍しいほどの濃い色合いです。

▼本当に黒い!

ユンニの湯がオープンしたのは1993(平成5)年ですが、掘削した当初からこの色だったそう。この場所が泥炭地帯であり、数千年前に腐葉土などが堆積した石炭層にお湯が浸透し、このような色が生まれたようです。

▼男性用内風呂

▼男性用露天風呂

泉質は、ナトリウム炭酸水素塩-塩化物泉。炭酸水素イオンが多く含まれるアルカリ性のお湯で、入るとぬめりを感じられます。肌がつるつるになる、いわゆる「美肌の湯」です。加水はせず、源泉温度が低いため加温し、循環しているとのこと。

▼清潔な脱衣場もうれしい(写真は女性用)

▼女性用露天風呂

また、温泉施設としては珍しく、男性用よりも女性用の露天風呂の方が広いというのも特徴です。朝風呂の時間帯だけ男女逆になるので、日帰り入浴を予定している人は、ご注意ください。

▼週替わりのハーブ湯

さらに人気なのが、週替わりのハーブ湯です。「ローズマリー&マジョラム」や「ジャスミン」など、さまざまな本格的ハーブ湯が楽しめると好評です。ハーブの香りと共に、よりリラックスした気分が味わえそうですよ。

密かに人気を集めるアイドルとは?

▼窓が大きく開放的な雰囲気のレストラン

温泉施設で気になるのは、やっぱりグルメ。ユンニの湯では、レストラン「ゆにごこち」で和から洋まで、バラエティに富んだ料理が用意されています。そこで、何点か人気メニューを教えてもらいました。

▼由仁産野菜のチーズカレー(税込850円)

地元由仁町で採れた新鮮な野菜を使ったカレーは、大人から子どもまで大人気です。たっぷりかかったチーズもたまりません。

▼石焼きビビンバ(税込850円)

ナムルやキムチの乗った石焼きビビンバも人気です。あんかけ焼きそば(税込900円)もよく出ているそうで、どうも食べたら汗の出そうなメニューが好まれているよう。ちなみに通常650円(税込)の入浴料が、食事とセットにすると1,300円(税込)とお得です。

▼冬季は土日祝限定でランチバイキングを実施(写真提供:ユンニの湯)

さらに冬季のみ土日と祝日はうれしいランチバイキングを実施しており、こちらはセットで1,800円(税込)になるので、ぜひ利用したいところです。

▼ログハウス調のツインルーム

また、ユンニの湯は宿泊もできます。全19室で、洋室、和室、露天風呂付きなど、部屋のタイプもいろいろ。大人数で宿泊できる宴会場兼務の客室もあるので、宿泊料金など、興味のある人は問い合わせてみてください。

▼常駐アイドル「ユンボ」

最後に、ユンニの湯のアイドルをご紹介しておきましょう。施設内でかわいい鳴き声を響かせたり、尻尾を振ったりと、お客さんを和ませている最新型アイボ、その名も「ユンボ」です。その愛らしさに、思わず足を止めてユンボの相手をするお客さんが後を絶ちません。

ぜひユンニの湯で、数千年前の太古のロマンが感じられる湯を堪能し、おいしい食事を食べ、ユンボと心ゆくまで遊んでください。きっと楽しい思い出になること間違いなしです。

ユンニの湯
所在地:北海道夕張郡由仁町伏見122番地
電話:0123-83-3800
営業時間:5時30分~8時、10時~22時
定休日:無休(但し設備点検のため年1、2回ほど休みあり)
公式サイト