北海道トピックス

運河だけではない。小樽のプラスαの魅力を伝えるUNGA↑(うんがぷらす)

  

道内各地の特産品や地場産業の話題をお伝えする連載「北洋銀行のこの街紹介」。今回は小樽市からお届けします。

運河のイメージが強い小樽で、運河だけではない小樽の新たな魅力を発信しようと2016年から独自の小樽ブランドを展開してきたUNGA↑(うんがぷらす)。小樽と、その歴史の礎になった北前船(日本遺産に選定)にまつわるエピソードやコンセプトを添えてオリジナル商品を製品化してきました。

令和元年となった2019年には、小樽の歴史的に重要な場所である旧小樽倉庫に実店舗を開設。小樽の新たな観光拠点を目指すべく、次の一歩を踏み出したUNGA↑(うんがぷらす)の取り組みに迫ります。

小樽の歴史がみるみる分かるオリジナルブランド

UNGA↑(うんがぷらす)は2016年8月、小樽商工会議所 港湾振興プロジェクト「HATOBA.C.Y(Container Yard)プロジェクト」で産声を上げました。

小樽には運河以外にもたくさんの魅力があります。そんな中で小樽らしさをもっと表現しようと、独自の小樽ブランドを展開してきました。ブランド名には、運河だけではない小樽としての「運河プラス」と、運が上がる「運がプラス」の2つの意味が込められています。

▼UNGA↑(うんがぷらす)のメンバー
運河だけではない。小樽のプラスαの魅力を伝えるUNGA↑(うんがぷらす)

UNGA↑(うんがぷらす)が展開するオリジナル商品は食品や雑貨が中心。小樽市内の製菓会社など多数の事業者とコラボレーションし、これまで約50種類のオリジナル商品を展開してきました。どの商品にも小樽ならではのストーリーが込められていて、商品を通してディープな小樽を学べるのが特徴です。

例えば「瓦焼バウム」は、北前船(明治30年代まで運航された大阪と北海道を結ぶ西廻り航路の買積船)によって運ばれてきた若狭瓦をイメージしたバウムクーヘンラスクです。当時の小樽は火事が多く、特に倉庫や裕福な商店の屋根に瓦が使われました。瓦は船の転覆を防ぎ重心をとる役割を果たし、北前船の船底に積まれて小樽まで運ばれた歴史があります。こうした小樽の瓦文化を表現したお菓子です。

▼北前船が運んできた瓦をイメージした「瓦焼バウム」(UNGA↑提供)
運河だけではない。小樽のプラスαの魅力を伝えるUNGA↑(うんがぷらす)

さらには「石炭かりんとう」。幌内炭鉱などから小樽へ運ばれてきた石炭は、手宮線の高架桟橋(コールピア)で貨物船に積み込まれて日本各地へ運ばれました。この石炭をイメージしたかりんとうです。

▼今はなき手宮線高架桟橋から積み出された石炭をイメージした「石炭かりんとう」(UNGA↑提供)
運河だけではない。小樽のプラスαの魅力を伝えるUNGA↑(うんがぷらす)

「旧小樽倉庫物語 フォンダンショコラ」は、貨物の集積地として作られた道内初の営業用倉庫「旧小樽倉庫」の外観を模したパッケージが特徴です。寄棟の瓦屋根に鯱(しゃちほこ)をのせた和洋折衷デザインの事務棟を中心に、左右に石造倉庫(現在、北側は小樽市総合博物館運河館、南側は運河プラザとして活用)がつながる造りで、小樽市歴史的建造物に指定。色内地先の埋め立て直後の1890~1894年に建てられて以来、約130年にわたって小樽の歴史を見続けてきた建物です。

▼小樽市指定歴史的建造物「旧小樽倉庫」をイメージしたパッケージの「旧小樽倉庫物語 フォンダンショコラ」
運河だけではない。小樽のプラスαの魅力を伝えるUNGA↑(うんがぷらす)

▼小樽のアイドル「消防犬ぶん公」を現代に蘇らせる「おかき」(UNGA↑提供)
運河だけではない。小樽のプラスαの魅力を伝えるUNGA↑(うんがぷらす)

▼リピーターが多いという「小樽ハニーガレット」は、旧日本郵船小樽支店で使われていた壁紙を活用(UNGA↑提供)
運河だけではない。小樽のプラスαの魅力を伝えるUNGA↑(うんがぷらす)

かつての玄関口「旧小樽倉庫」でシンボルショップを目指す

商品にもなった旧小樽倉庫(本庫)中央に位置する煉瓦造の事務棟には、観光協会退去後の2019年12月にUNGA↑(うんがぷらす)の実店舗がオープンしました。この建物は、北海道開拓の玄関口として重要な拠点であったとともに、かつての小樽の「1丁目1番地」とも呼ばれるような地でもありました。こうしたバックグラウンドを令和となった現代に重ね合わせ、小樽の魅力を道内外に発信するシンボルショップになることを目指しています。

▼かつての玄関口だった旧小樽倉庫の中央に実店舗を開設。左は運河プラザ、右は小樽市総合博物館運河館
運河だけではない。小樽のプラスαの魅力を伝えるUNGA↑(うんがぷらす)

▼オリジナルブランドと北前船寄港地の食品や雑貨、約500種類を揃えるUNGA↑の店舗内
運河だけではない。小樽のプラスαの魅力を伝えるUNGA↑(うんがぷらす)

店舗では、オリジナルブランドの食品・雑貨のほかにも、北前船の寄港地だった新潟、金沢、敦賀、山口、瀬戸内などの良品をセレクトして取り扱います。かつて北前船寄港地のDNAが小樽、そして道内各地に運ばれたように、UNGA↑(うんがぷらす)が架け橋となって小樽から全道へ広めていきたいと意気込みます。

UNGA↑(うんがぷらす)は、「市民も知らない小樽の歴史と文化をギュッと凝縮している。市民には自己肯定感を高めてほしいし、小樽土産として活用してほしい。歴史好きの方にもおすすめしたい」と広く来店を呼びかけています。

UNGA↑(うんがぷらす)で取り扱う商品は、オリジナル商品を含めて全部で約500種類。見ているだけで楽しく、小樽や北前船寄港地のことがよくわかる店舗です。小樽運河にも近いので、小樽観光の際にはぜひお立ち寄りを。

北洋銀行小樽中央支店(おたるちゅうおうしてん)

運河だけではない。小樽のプラスαの魅力を伝えるUNGA↑(うんがぷらす)

所在地:小樽市稲穂2丁目2番4号
電話:0134-22-7111

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