驚くほど透明度の高い沼でタダでボートに乗れる!富良野「鳥沼公園」

富良野市郊外にある「鳥沼公園」。広大な面積があるわけではなく、観光客向けでもない公園ですが、透明度の高い沼あり、雑木林あり、野鳥ありと、自然豊かな公園として地元では親しまれています。ボートも無料で貸し出しており、ちょっとした癒しの時間を楽しめます。

語源は「鳥のいる沼」!


鳥沼公園の面積は9.62ヘクタール。道道253号線と道道298号線の交点に、道道を挟んで広がっています。[地図] 名前の由来はアイヌ語の「チカプ・ウン・トー」を意訳した「鳥のいる沼」。

古くからある原生林を自然のまま利用した公園で、ミズナラ、ハンノキ、ヤチダモなどの木々が生い茂っています。太く高い木々が多いのも特徴です。名前の由来のとおり、野鳥も多く確認されており、40種類以上の野鳥やエゾリスなど小動物もみられます。

鳥沼の透明度の高さに驚き!

鳥沼公園の最大の魅力はその沼にあります。沼の底が見えるほど透明度が高いことに驚かれることでしょう。それはこの沼が湧水によって成立しているから。たくさん湧水があふれているため、この地域としては珍しく不凍沼として知られています。

水質がきれいなため、夏にはホタルも観察できます。春には水芭蕉、野鳥も沼に浮かび、魚も泳いでいます。当然ながら虫は多いものの、昔からの湿地の様子を今に伝える貴重な公園なのです。

原生林の中にある沼がきれいであるため、たびたびロケ地として活用されてきました。ドラマ『北の国から’98時代』では、純としゅうがボートに乗り、ドラマ『華麗なる一族』では万俵鉄平が訪れた原生林の中の沼として登場しました。

きれいな沼で無料ボート体験!


鳥沼公園の魅力の一つ、それは、自然のまま残されている公園で、無料の貸しボートを利用できるというところ。

ボートが利用できるのは、管理人がいる(ことになっている)夏季の朝から夕方まで。桟橋にあるボート(3、4隻ほどあり)を自分でチェーンを外して乗り、戻ったら再びチェーンをかけるというセルフ式。大きさも異なるので自分にあったボートを選びましょう。夜はボートを引き揚げているため利用できず、また冬季も不凍沼であるものの公園の除雪がされていないためボートの利用はできないことになっています。

沼の透明度の高さはボートに乗ってみるとよくわかります。沼を泳ぐ魚がみられるのはもちろん沼の底まではっきり見えます。また、原生林に囲まれた鳥沼も、沼から見るとちょっと違った雰囲気を味わえます。一周15分もあれば戻ってこられるので、家族連れで、カップルで、様々な角度から公園の姿を楽しんでみてはいかがでしょうか。

ふらのバーガーは公園に隣接しています。人気店のため待ち時間が発生することもしばしば。そんなときは待っている間に鳥沼公園を散策してみましょう。ボートも1周15分程度ですので、待ち時間でじゅうぶん対応できますよ。

▼ばんくんとボートに乗ってみた