ちょっとかわいらしい名前、「テニポン」。道民でもあまりなじみがな
い名前ですが、実は発祥地が北海道、という「道産スポーツ」です。今回
はテニポンってなに?を特集。
テニポンと発祥地!
テニス+ピンポン(卓球、テーブルテニス)=テニポン。いわゆる造語で
す。比較的新しいスポーツとして知られており、老若男女問わず、冬の間
でも屋内の体育館で行うことができるとして、北海道ならではのアイデア。
誕生した発祥地は、日高管内様似町(さまにちょう)。1983年に様似町が
「生涯スポーツの町」を宣言したことから、新スポーツを考案、1987年に
誕生しました。どこでも、だれでもできるのがウリで、技術も必要なく、
ルールも簡単なスポーツです。
現在では、様似町には北海道テニポン協会があったり、全道テニポン選
手権大会が毎年9月に開催されています。道内ではほかに胆振管内豊浦町や
壮瞥町(そうべつ)、十勝管内幕別町や芽室町(めむろ)、美唄市(びばいし)
などで、普及のために力を入れていたり、町独自の大会を開催していると
ころもあります。しかし道外ではあまりお見かけしません。
テニポン、ルール解説!
テニポンは、前述の通り、テニスと卓球を組み合わせたスポーツです。
コートは、通常のバドミントンコートを使用し、ネットもバドミントンの
ものを使用しますが、高さは75cmと低めです。全体的に見ると卓球の縮小
版のようなコートになります。
普通のテニスや卓球と違うのは、テニポン専用のラケットとボールを使
うということ。ラケットは様似町で開発された木製の楕円形。規定のラケ
ットのサイズは長さ45cmで、卓球のラケットのような形ですが、少し大き
めであり、木製の板にガットのように規則正しく穴があいているのが特徴
です。
ボールの成分はスポンジです。直径9cmの黄色いボール。外側にウレタン
をラミネートしたボールも使用されます。スポンジですから、やわらかく
軽いボールということになります。ボールの速度もそれほど出ません。
試合はテニスや卓球同様、4人制のダブルスや2人制のシングルスがあり
ます。テニスや卓球の要領ですから、バドミントンとは違って、自陣の地
面にバウンドしてから打ち返すことになります。もちろん、サーブのとき
以外はバウンドなしでも可能です。21得点を先取したほうの勝ちで、3セッ
トマッチです。