「すながわスイートロード」のお店を取り上げているこのコーナー、今回はアップルパイで有名な「ナカヤ」です。アップルパイが焼き上がったばかりの店内には醗酵バターの芳醇な香りが漂い、お客さんを魅了しています。多い日では2,000個も売れるというアップルパイなど、人気商品をご紹介します。
道外からも買いに来るアップルパイ
「ナカヤ」の創業は1948(昭和23)年。パティシエである奥さま、管野佳子さんのおじいさんが創業しました。「ケーキを作るのは彼女で、私は店舗に立つことが多いです。私もお菓子を作りますが、こうやって取材に対応するのも私の役目です」とご主人の管野眞人さんが教えて下さいました。
▼ご主人の管野眞人と奥さまの管野佳子さんの息のあったチームプレイがおいしいお菓子を作っている
お店でのいちばん人気はやはりアップルパイ。道外からこのアップルパイのためにわざわざ訪れる人もいるのだとか。
▼見た目の美しさにもテンションが上がるアップルパイ
アップルパイが店頭に並んだのは約15年前。佳子さんが、焼きたてのパイのおいしさを知ってほしいとはじめたものでした。ナカヤのアップルパイに入っているリンゴはフジ。産地は特に限定していませんが、10月~1月は道産の余市や滝川のリンゴを使い、それ以降は青森産を使うのだそうです。
こだわりはやはり「焼きたて」。常に焼きたてがお店に並ぶように、お客さんの来店状況を見ながら焼いているのです。はじめた頃は1日50個ぐらいしか売れなかったアップルパイですが、今では平均600個、土日にもなると1,000個は出るのだそう。多いときには2,000個出ることもあるというのですから驚きです。
実際に食べてみると、何か特別なことをしているわけではないのに、基本のおいしさがしっかりと際だっている感じ。食べて数日経ったあとでも「あのアップルパイおいしかったよね」と話題にしたくなるような、後を引く魅力があります。
アップルパイ以外のオススメ商品は?
ナカヤには、アップルパイ以外にももちろんたくさんのおすすめメニューがあります。いくつか紹介しておきましょう。
かりんとうまんじゅう
アップルパイの次によく売れているのが「かりんとうまんじゅう」です。沖縄産の黒糖とはちみつが織りなす優しい甘さに、揚げ饅頭の香ばしさが絶妙に調和。中にはこしあんが入っていて、ペロリと食べてしまいそうです。
ナカヤぷりん
滑らかさを重視して作ったというプリンがこちら。玉子よりもクリーム感を出したというプリンは、多くのプリン好きを唸らせてきました。手土産にしても喜ばれそうな一品です。
よもの月
丸く蒸したスポンジでカスタードクリームを包んだお菓子。先代の時代から受け継がれたお菓子は35年の歴史があり、根強い人気を誇っています。まろやかで優しい甘さのクリームは、老若男女誰からも愛される味です。
お菓子に対しては、独自性を持って取り組んできたナカヤ。それだけに、最初はスイートロード協議会に反対だったそうです。しかし、砂川市の活性化のためなら、ということで参加を決め、今では参加してよかったと思っています。
そんな現在のナカヤを支えているのは「おいしいお菓子をもっと作っていきたい」という思いです。すべて手作りのため大量生産はできませんが、街のお菓子屋さんには街のお菓子屋さんなりの良さがあると確信しています。いつまでも変わらない味のアップルパイは、この場所でずっと愛され続けて行くことでしょう。
所在地:砂川市東1条南10丁目2-13
電話:0125-52-2575
営業時間:09:00~17:30
*ご予約・商品のお渡しは18時まで
定休日:月曜(月曜が祝日の場合は火曜)+月1回 火曜日不定休
(2023年4月5日:店舗情報を更新しました。)