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ヒグマ目撃率約95%!世界自然遺産知床を小型観光船でクルージングしよう

  

登録から15年を迎えた世界自然遺産「知床」。その絶景を海上から間近に楽しめるのが、小型観光船クルージングツアーです。知床半島の断崖絶壁や奇岩、イルカ等の海の生物などを見ることができるほか、コースによってはヒグマ目撃率が約95%にのぼるといいます。

知床小型観光船4社の危機的状況を救うべくクラウドファンディングも実施中です。

ウトロ側の小型船クルージングツアー運航は4社

ヒグマ目撃率約95%!世界自然遺産知床を小型観光船でクルージングしよう

知床半島の西側(斜里町ウトロ)で小型船でのクルージングツアーを運航する事業者は現在4社あります。それが、知床クルーザー観光船ドルフィン(有限会社ホワイトリリー旭川)、ゴジラ岩観光(有限会社丸は宝来水産)、知床遊覧船(有限会社知床遊覧船)、知床世界遺産クルーズFOX号(有限会社フォックス)。4社は知床小型観光船協議会を構成し、海上状況の情報共有、合同水難救助訓練実施など協力体制を構築しています。

各社は、乗船定員50名前後の船舶を1~2隻所有し、世界自然遺産「知床」の大自然をめぐるクルージングツアーを実施。所要時間は1・2・3時間の3コースを運航しています。いずれもウトロ港発着で、3時間コースの「知床岬コース」を筆頭に、ルシャで折り返す2時間コース、硫黄山で折り返す1時間コースがあります(各社異なるので要確認)。

船長自らマイクを使って見所や自然、歴史などを詳しく解説してくれるので、知床について知識を得ながら観光を楽しむことができます。また、断崖絶壁に近づいたり小さな入江に侵入したりできるのも小型船クルージングならでは。迫力ある風景を体感できます。

こうした小回りのきく小型船の魅力などのゆえに、小型観光船クルージングはいまや知床訪問の主目的の一つになっています。知床クルーザー観光船ドルフィン森和基さんによると、「昨年までの約30年間で4社の大まかな累計」で約150万人が小型観光船クルージングを楽しんできました。

高確率で野生の熊を海から見られる!「知床半島ウトロクルーズ」

一番人気の「知床岬コース」ではヒグマに期待!

ヒグマ目撃率約95%!世界自然遺産知床を小型観光船でクルージングしよう

4社共通で人気なのは、知床半島の先端を目指す「知床岬コース」(約3時間)。知床岬は、通じる道路が存在しないだけでなく、国立公園内の特別保護地区として一般人は事実上立ち入りできないエリアです。小型観光船のクルーズでは、その知床岬を間近に見ることができます。

知床岬へ向かう往路は、知床半島の断崖絶壁・滝・奇岩などを観察し、ヒグマを探しながら知床岬を目指します。往路は沖合から知床連山を眺め、イルカなどの海の生物を観察できます。

中でもヒグマを目撃できる確率が高いのも人気の秘密の一つ。熟練のスタッフが双眼鏡でヒグマを探索しているので、知床岬コースでは例年約95%の目撃率を誇るといいます。小型観光船は柔軟な航路修正が可能なので、ヒグマを見られる可能性も高まるのです。

ヒグマといえば黒い毛色の個体が大半ですが、「ブロンドブラウンヘアー」と呼ばれる白っぽい毛色のヒグマを目撃することが稀にあるそうです。毎年見られるわけではありませんが、ルシャ地域では今年、白いヒグマがよく出てくるのだとか。数年前は北方領土の国後島で発見されており、「2017年にも当社で別の個体ですが目撃しています」と森和基さん。

▼親子のヒグマ。前を歩く子グマの毛が白からグレー系の色に変わったことを確認
ヒグマ目撃率約95%!世界自然遺産知床を小型観光船でクルージングしよう

新型コロナの影響で危機的状況に

実は2020年は、知床が世界自然遺産に登録されて15年という記念すべき年です。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響により、5月末までは運航を自粛。6月に今期の営業を開始するも前年比で6月は95%ダウン、7月は77%ダウン、8月は80%ダウンという危機的な予約状況に陥っていました。

流氷のない5月~9月下旬までの実質5ヶ月弱が営業可能な期間。その中で、特に7~8月が売上の65%を占めるといいます。

知床小型観光船協議会では、この危機的状況を打破すべくクラウドファンディングを2020年7月1日~8月16日までの47日間、行っています。同協議会では、1000円~30万円の支援金額に応じて、知床オリジナルグッズや、地場海産物の詰め合わせセット、観光船6年間乗り放題チケットなどバラエティに富んだリターンを用意しています。

中でも驚きは、観光船乗り放題チケット。ゴジラ岩観光が羅臼側でも観光船を運航しているので、ウトロ側の全コースと羅臼側のホエールウォッチングクルーズが6年間、乗り放題ということになります。

世界自然遺産登録15年を迎えた知床の絶景を、小型観光船クルージングツアーで楽しみませんか?

クラウドファンディングはこちら

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知床小型観光船協議会

知床クルーザー観光船ドルフィン(有限会社ホワイトリリー旭川)
ゴジラ岩観光(有限会社丸は宝来水産)
知床遊覧船(有限会社知床遊覧船)
知床世界遺産クルーズFOX号(有限会社フォックス)

(写真提供:知床小型観光船協議会)

筆者について

編集部

北海道ファンマガジン編集部。編集部スタッフが取材執筆した記事や、名前を出さないライターの記事、寄稿記事の掲載の際にもこのアカウントが使われます。