北海道を旅する理由はいろいろあると思いますが、北海道ならではの絶景に出会うことを旅の目的としている人もいることでしょう。広い道内には数えきれないほどの絶景ポイントがありますが、今回は豊富町のサロベツに焦点を当ててみましょう。一体どんな素敵な景色に出会えるのか、カメラが趣味という人も、必見ですよ!
まずは情報を求めサロベツ湿原センターへ
▼サロベツ湿原センター
サロベツにはいくつもの絶景ポイントがあります。それらの情報を求めて、まずはサロベツ湿原センターへと向かいましょう。センターはサロベツ湿原の玄関口として、自然の見どころや原野開拓の歴史などについて、分かりやすく展示・紹介している場所。分からないことは、スタッフに気軽に尋ねてみましょう。
▼濃い黄色が鮮やかなエゾカンゾウ(写真提供:認定NPO法人サロベツ・エコ・ネットワーク)
また、センターの木道からは湿原の花々を楽しむことができます。6月下旬が見頃のエゾカンゾウやノハナショウブ、8月が見頃のエゾリンドウやウメバチソウなど、サロベツで季節ごとに出会える草花も紹介しています。
▼凜とした姿のノハナショウブ(写真提供:認定NPO法人サロベツ・エコ・ネットワーク)
それではさっそく、サロベツ湿原センターで教えてもらったおすすめスポットへと出かけていきましょう。
朝靄から夕日、そして星空まで
▼今回ご紹介する絶景スポット。サロベツ湿原センターは【1】
まずは朝。サロベツ原野に上る朝日が朝靄を照らし出し、幻想的な雰囲気を醸し出します。写真は、道道444号線から少し南に下った場所【2】から撮影しました。
▼ドラマチックな風景が目の前に【2】
天気が良ければ、稚咲内海岸【3】にまで足を伸ばしてみるのはいかがでしょう。珍しい海岸草原の風景が広がり、日本海、そして利尻富士のシルエットが、異国の楽園のようです。
▼稚咲内海岸の青い空と海【3】(写真提供:認定NPO法人サロベツ・エコ・ネットワーク)
観光スポットとしても外せないのが、宮の台展望台【4】です。展望台に上ると、眼下に広がるサロベツ原野に圧倒されます。遠くに見える利尻富士が、1枚の絵の中のアクセントとして利いています。
▼サロベツ原野を一望できる宮の台展望台【4】
また、サロベツ川にかかる橋から、サロベツ川と原野の両方を眺めるのも一興です。川べりに立つと、原野を吹き抜ける風と共に、爽やかな気分になれるかもしれません。
少し離れた場所ですが、2つの橋からの眺めをご紹介しておきましょう。音類橋【5】と、開運橋【6】です。どちらの光景が好みですか?
▼音類橋から見たサロベツ川【5】(写真提供:認定NPO法人サロベツ・エコ・ネットワーク)
▼開運橋から見たサロベツ川【6】(写真提供:認定NPO法人サロベツ・エコ・ネットワーク)
サロベツ原野には、いくつか沼もあります。沼を臨む風景を見るなら、やはり水面に夕日が映る、夕暮れ時に訪れることをおすすめします。
ここでご紹介するのは、パンケ沼【7】と兜沼【8】、2つの沼の風景です。季節や時間帯が変われば、さまざまな表情を見せてくれるはず。
▼パンケ沼の夕景【7】
▼兜沼の夕景【8】(写真提供:認定NPO法人サロベツ・エコ・ネットワーク)
牛が草を食んでいるのも、いかにも北海道らしく観光客に人気の光景です。サロベツ原野と牛と利尻富士、なかなか面白い組み合わせだと思いませんか。写真は、庄内地区の牧場【9】で撮影したものです。
▼シーズンによっては、牧草ロールがあることも【9】(写真提供:認定NPO法人サロベツ・エコ・ネットワーク)
少し内陸に入ったところにある大規模草地牧場【10】でも、たくさんの牛がのんびりと過ごす光景を見ることができます。
▼北海道らしい牧歌的な光景が見られる大規模草地牧場【10】
大規模草地牧場では、夜も見逃せません。市街地や民家から遠く離れているため、人工的な明かりが届かず、見事な星空を眺めることができるのです。大自然のただ中にいるのだということを改めて噛みしめずにはいられません。
▼頭上に広がる星空
以上、サロベツの絶景ポイントを駆け足でご紹介しました。写真で見ても素敵ですが、実際に見て体験すると、別格の感動を味わうことができます。カメラが趣味の人もそうでない人も、ぜひ旅の参考にしてみてくださいね。
サロベツ湿原センター
所在地:北海道天塩郡豊富町上サロベツ8662番地
電話:0162-82-3232
営業時間と休館日:
5月 9時~17時(休館日なし)
6月~7月 8時30分~17時30分(休館日なし)
8月~10月 9時~17時(休館日なし)
11月~4月 10時~16時(休館日/月曜日)
公式サイト