パートさんのアイデアが思わぬヒット!区限定缶バッジはこうして誕生した

SNSを中心に、札幌の区限定の缶バッジが注目されています。ガチャガチャで発売されており、「どこが、どのような理由で販売しているのか」、「すべての区がバッジになっているのか」など話題を集めています。企画・販売会社に出向き、話を伺いました。

雑談から生まれた東区限定缶バッジ

▼株式会社トーシン札幌支社が企画・販売

区限定缶バッジを企画・販売しているのは、帯広市に本社がある「株式会社トーシン」の札幌支店です。同社は1975(昭和50)年に創業し、ガチャガチャの愛称でおなじみのカプセルトイの設置や販売を行っています。

▼思い付きから生まれた東区限定缶バッジ

区限定バッジのアイデアは、雑談から生まれました。ある日のこと、パートの佐藤真実子さんは、宮本達也支店長から「倉庫に眠っているバッジ製造機を有効活用できないか」と相談を受けました。ふとした思い付きで「支社がある東区の限定バッジなんて面白いんじゃないですか」と提案したところ、支店長に気に入られ見事に採用。クリエイティブな感覚と柔軟性が認められ、デザインなどもすべて佐藤さんに任せられました。

▼第1弾の「東区バージョン」は累計2,000個を売り上げた!

札幌市のロゴや東区のキャラクター「タッピー」を使用するために、東区役所の地域振興課に電話で打診したところ、「先方が直接会って話したい」とのこと。こんな話は断られると思っていた宮本支店長の気持ちとは裏腹に、「区のキャラクターをPRしたいと考えているので、タッピーパートナーとして協力してほしい」と快諾。スムーズに話が進みました。

▼期待値ゼロが大きなヒットに!

佐藤さんらの手作りにより、全10種類のほかシークレット1種類を作成。ガチャガチャに入れる商品の選定は業者に任されているため、店舗側は東区限定缶バッジが設置されていることを知りません。2018年12月、その場のノリで企画されたバッジがひっそりと店頭に置かれることになりました。

西区と手稲区を同時発売した理由

▼強気なネタが多い西区バージョン

▼自虐ネタを盛り込んだ手稲区バージョン

佐藤さんが考案した缶バッジには、区民が怒らない程度に自虐が込められています。それが受けたのかSNSなどで話題になり、「他の区はないのか」「自分が住む街のバッジも作ってほしい」など、多くの問い合わせが寄せられるようになりました。思わぬヒットに、ほくそ笑んだ2人は、第2弾を計画。2月に「西区」と「手稲区」が同時発売されました。

▼限定缶バッジでがっちり!

「手稲区は西区から分かれた歴史的背景があるので、同時発売とすることで『西区に挑む手稲区』、『余裕をかます西区』というせめぎ合いを取り入れました。地元愛調査も兼ねて、それぞれの売り上げを比較していますが、現在のところ手稲区が優勢です」と言います。

▼アリオ札幌2階のトイザらス前に設置

「真面目なおふざけ」は、思ってもいないマーケットを掘り起こしました。東区限定缶バッジは、すでに累計2,000個を販売。限られたエリアで販売されている商品としては驚異的な数字で「一流メーカーを凌駕した」と、胸を張ります。

次回は佐藤さんの地元である白石区を予定。「2019年度中に札幌市内全区を商品化して、将来的には道内の主要都市にも波及させたい」と夢を広げています。

株式会社トーシン札幌支社
所在地:札幌市東区東苗穂13条3丁目1番10号
電話:011-792-2151
公式サイトTwitter

設置店舗

【常設店】
3月16日に、イオン発寒店のカプセルトイショップ「#C-pla」をオープン。全区の缶バッジを販売しています。

【東区】
アリオ札幌、ドン・キホーテ42条店、北のたまゆら東苗穂店

【西区】
ビッグハウス・ウエスト店、ダイイチ八軒、ダイイチ発寒中央駅前、ツルハ八軒、イオン発寒店

【手稲区】
西友手稲店、アークス星置店、運河亭手稲店、ラッキー星置店