胆振管内安平町の国道234号沿いにある道の駅あびらD51ステーションに、家族で楽しめる柏が丘公園(愛称「ポッポらんど」)がオープンし、2021年4月29日(木・祝)にオープニングイベントが開催されました。
道の駅オープンから2年を経て待望のオープン
道の駅あびらD51ステーションがオープンしたのは2019年4月19日。蒸気機関車D51を展示する「鉄道資料館」を併設する道の駅として、オープン直後から話題沸騰。初年度は87万人、昨年度はコロナ禍でありながら52万4000人が利用した道の駅は、今も多くの人から人気を得ています。
安平町によると、当初計画では、遊具やミニSLなど屋外アトラクションを配した柏が丘公園(愛称「ポッポらんど」)を道の駅に合わせてオープンする予定でした。しかし、2018年9月に発生した北海道胆振東部地震の影響により、工事の中断を余儀なくされました。
とはいえ、その後の懸命な復旧活動により工事は再開。道の駅のオープンからちょうど2年後となる2021年4月29日に待望のオープンに至りました。
及川秀一郎 安平町長は開園記念式典で、「災害の復旧工事を優先させたため、昨年度工事を再開してオープンに至った」と説明。また、愛称「ポッポらんど」の命名者は、山田耕一 早来小学校長が追分小学校時代に応募した案であることを明らかにしました。その後、式典の最後に行われたテープカットに合わせて、SLの汽笛が鳴らされました。
【映像】開園記念式典の様子
オープニングイベントでは、エアー遊具、アウトドアワークショップも行われました。
目玉は、ふわふわドームと1/6スケールのミニSL
「ポッポらんど」は道の駅の裏手にあり、ミニSL、ぴょんぴょんと飛び跳ねて遊べるふわふわドーム、幼児向けに音の鳴るドレミステージがあります。ちびっこゲレンデは冬季オープンに向けて整備中です。
ミニSLは、道の駅の「D51 320号機」の6分の1スケールで、国鉄OBが運転を担当します。石炭を使用し蒸気によって走るので、石炭や煙のにおいを感じながら乗車することができます。
ミニSLは「D51 320号機」の屋外展示日にあわせて、5~10月の第2・4日曜日、11時~14時に運行(そのほか臨時運行の日あり)。体験乗車は無料で、円状に設けられたレールの上を走ります。ふわふわドームは6~12歳が対象で、4月29日から10月末までの10時~16時(6~8月は17時)の利用です。
【映像】ポッポらんどの初日の様子
蒸気機関車として国鉄最後の貨物列車けん引を行った「D51 241号機」のモニュメントも設置。この蒸気機関車は追分機関区に所属し、引退後は安平町のシンボルとして保存される予定でしたが、1976年(昭和51年)に焼失。煙室扉と動輪をモニュメントとして保存することになりました。
道の駅あびらD51ステーションに誕生した柏が丘公園「ポッポらんど」。道の駅と合わせて遊びに行ってみませんか?