充実の標津線資料は必見! 西春別駅跡地の「別海鉄道記念公園」

釧網本線標茶駅から中標津町を経て標津町まで運行されていた旧国鉄(JR北海道)の標津線。1989年4月廃止の旧沿線で最大ともいえる鉄道資料保存がなされているところがここ、別海町北西部の西春別駅跡地である。1936年10月29日に開駅し、標津線廃止時に廃駅となった。駅跡地は「鉄道記念公園」として綺麗に整備され、「鉄道記念館」が無料開放されており、旧標津線のありとあらゆる資料が展示されている貴重な資料館になっている。






まず屋外にあるSLに目が向く。蒸気機関車は「D51-27」、その後ろに車掌車「ヨ4642」ラッセル「キ276」が連結された状態で保存。別線で「キハ22 239」の朱色のディーゼル客車が保存されている。その他、「別海」「平糸」「光進」「春別」「上春別」といった、標津線本線と厚床支線の別海町に関係する駅名板が集結し、保存展示されている。駅は島式ホーム1面2線と留置線があった。駅構内配線図は隣接の鉄道記念館のパネル展示でわかる。噴水や緑化整備もされており、居心地の良い空間となっている。










鉄道記念館は入場無料で、150点以上の充実した標津線資料を見て学ぶことができる。西春別駅の駅名標や時刻表はもちろん、標津線の歴史や統計、職員の服装、「さよなら標津線しべつ号」など廃線時に運行された列車の貴重なヘッドマーク、保線の道具、その他歴史写真といった豊富な資料が展示されている。かつて根釧台地の開拓に活用された旧標津線。沿線には各所に跡地や資料が残っているが、標津線を学ぶならココが最適である。

別海鉄道記念公園
別海町西春別駅前西町1-2
夏季営業:4月29日~11月上旬
入場無料