長沼町「いわき」のユニーク丼「赤字丼」「黒字丼」「白字丼」って何?!

デカ盛り流行りの昨今、大食いさんの空腹を満たしてくれるのはもちろん、見た目のインパクトでも楽しませてくれる店が増えてきています。実は「デカ盛り」なる言葉が誕生するずっと前から、景気のいい盛りっぷりで人気になっている店が長沼にあります。その名も「赤字丼」「黒字丼」「白字丼」。はたして赤、黒、白の正体とは!?

▼これが赤字丼。 海老で丼が見えない!

並ぶの覚悟で食べに行こう!

お店の名前は「仕出し 宴会 食事の店 いわき」(以降いわき)。11時オープンで、シャッターを開けるとすぐお客さんがなだれ込んできました。1階には4人掛けのテーブルが5つあるのですが、オープンしてすぐに満席になってしまいました。2階には大広間と個室があり、そこもすぐにほぼ満席。これが営業日は常だというから驚きです。

▼1階には4人掛けのテーブルが5つあります

▼2階には15のテーブルが並んだ大広間と個室があります

1979年にオープンしたこのお店、最初は普通の海老天丼を出していました。大きな海老の天ぷらを乗せて丼が隠れるぐらいにした方がインパクトがあるだろうな、ということで5つの海老を乗せるようにしたのがこの丼のはじまり。はじめは「大海老丼」という名称だったのですが、お客さんから「この丼、赤字なんじゃないの?」と言われたことから「赤字丼」という名称に変わったのだそうです。

▼小鉢、味噌汁、漬け物がついて1,350円(税込)の赤字丼

最初に感じるのはやはりこのボリュームでしょう。丼が隠れる海老の天ぷらはインパクト大!

さっそく食べてみました。天ぷらはサクサク、甘めのタレがベストマッチで食べやすくおいしい! これだけの量はさすがに食べられないかなと思っていた筆者ですが、衣が意外と軽く、けっこうあっさり完食することができました。

▼お話をお聞きした常務取締役の岩城竜一氏。タレの味と衣のサクサク感にはこだわっているそうです

▼「営業中はずーっと揚げっぱなしです」と揚げもの担当のスタッフ

赤があるから黒と白

一方、10年ぐらい前に登場したのが黒字丼です。「海老天丼が赤字になるから黒字になるように作った丼?」と筆者が聞くと「いやいや、そんなわけないですよ。(笑) 赤があれば黒もあっていいだろうということでできたのが黒字丼なんです」と岩城氏。

つまらない質問をしてしまった、と反省しているところに出てきたのが黒字丼です。黒字丼はズワイガニの爪と足を5本がのった丼で、こちらもサクサクの衣の中に身がぎっしりと入っています。あまりにも平凡すぎる感想だから言いたくないのですが言っちゃいます。身が甘~い。

▼小鉢、味噌汁、漬け物がついて1,458円(税込)の黒字丼

さらに、赤と黒があれば白もあっていいだろうということでできたのが白字丼です。こちらは海鮮の天ぷらではなく豚肩ロースの照り焼きがどどーんと2枚乗っていて、その上にわさびマヨネーズがかかっているもの。甘いタレがかかった柔らかい豚肉にピリ辛のマヨネーズなんて、おいしいに決まってますよね。目の前に来たときに、そのニオイだけでノックアウトされそうな筆者でした。

▼小鉢、味噌汁、漬け物がついて1,242円(税込)の白字丼

これだけの大量の丼。筆者一人で食べられるわけがありません。ということで、パックに入れてもらい持ち帰りました。いわきでは、食べきれられない人のためにお持ち帰り用のパックも準備しています。食べ残した人は遠慮せずスタッフに持ち帰りたい旨を伝えてくださいと岩城氏。「量が多いので持ち帰る人もけっこういますね」。

さすが40年近くの歴史を持つお店。どれもかなりおいしかったので、いちばんのオススメを決めるとなるとすごく悩む筆者です。どれも食べて欲しいので、数人で行って別々に注文してシェアしあうとか、すべて注文して残ったものを持ち帰るとか、とにかく3色とも味わっていただきたい、というのが筆者の感想です。

いわきは、月、水、木、金しか営業しておらず、営業時間も11時から15時とかなりの変則。行く前に営業日、営業時間を再チェックしていくことをオススメします。

仕出し 宴会 食事の店 いわき
所在地:北海道長沼町中央南1丁目6-30
電話:0123-88-0122
営業時間:11時~15時
定休日:火曜日、土曜日、日曜日