室蘭市にある絵鞆岬の先端の小高い丘陵の上にひときわ目を引くカフェがあります。三方を海に囲まれ、店内から見る景色はきっと絶景なのだろうと、遠目からでも想像がつきます。そんな場所でコーヒーを飲みながら、すばらしい景色に囲まれて過ごす時間は、さぞかし優雅に違いありません。至福の時間を求めて、さっそく行ってみました。
店内に入ると広がる絶景
カフェの名前は「宮越屋珈琲Mutekirou~室蘭絵鞆~」(以降ムテキロウ)と言います。カフェ名の最後に付いている「~室蘭絵鞆~」は、絵鞆岬、絵鞆町にあるから。絵鞆は「えとも」と読むのだそうです。
店内は、三方がガラス張りになっていて明るく開放的。すべての窓から海が見えるようになっています。
▼店の左側にあるカウンターには9席が用意されています
西向きのカウンターの前には大きな窓があり、太平洋が一望できます。
北の方向に見えるのは室蘭港の入口で、天気がよければ遠くに羊蹄山や昭和新山なども見ることができるのだとか。そして東方向には白鳥大橋を見ることができます。
▼東方向に見える白鳥大橋
テーブルは全部で6つ、すべてのテーブルから外の景色を眺めることができます。また、入口付近には個室も用意されていて、6人まで入れるということです。
▼個室からは美しい白鳥大橋が
このムテキロウがすばらしいのは、どの季節、どの時間帯に行っても美しい景色が眺められること。昼は海、夕方は西方向の海に沈む太陽、夜は白鳥大橋や工場夜景などなど。冬の白波をぼんやり眺めたり、ガラスに反射して2つに見える夕日に感激したり、見る人の視点や感じ方によって楽しみもそれぞれです。
また、テラス席に出ると、カモメの鳴き声や心地よい潮風などを味わうこともでき、まさに五感で楽しむカフェと言えそうです。
▼夜ともなると窓の外はまた違う表情に
大海原にはクジラやイルカもいるといいます。お店の人に聞いてみたところ「クジラは見たことないですが、イルカは何回か見たことあります」ということでした。
また「目の前が室蘭港に来る船舶の通り道になっていますので、大型客船など船舶ファンには穴場的な存在なんです。お目当ての客船の出航時間を調べて来店されるお客さまもいらっしゃいます」と教えてくれました。
▼システムもさることながらCDなどのコレクションも膨大
店で流れているのはジャズかボサノバがほとんど。オーディオはオーナーの趣味だそうで、McintoshのアンプにJBLのスピーカーが備えられています。なんとシステムには1,000万円以上もかかっているそうで「水をこぼしたりしないか、けっこうヒヤヒヤ仕事をしてるんですよ」と店員さんは苦笑い。もちろん、この極上の音を楽しみにしているお客さんもいらっしゃいます。
コーヒーはもちろん、軽食もおすすめ
ここで、コーヒーと共にぜひ味わってみたい軽食を紹介しておきます。店のおすすめはハムとチェダーチーズのクロックムッシュ。特性のホワイトソースが挟まれていて、さらに上からもかかっている贅沢な一品です。
▼ハムとチェダーチーズのクロックムッシュ。540円(税込)
よく出ているのは飲み物とクッキーのセット。読書をしながらでも手軽につまめると好評です。
▼クッキーセット。830円(税込)
営業時間が終わった後なら、室料のみでお店を借りることができるそうです。詳しくはお店に問い合わせてみてください。
仕事終わりにひとりで訪れ、本を読んだり夜景を眺めたりしながらゆっくりされる方が多いムテキロウ。お店の過ごし方はそれぞれですが、お客さんはみんな自分なりの楽しみ方をしているようで、贅沢な時間が流れているのを感じました。この心地よい空間で、ゆったりと過ぎていく時間を堪能してみてはいかがでしょうか。
所在地:室蘭市絵鞆町2丁目11番1号
電話:0143-27-0001
営業時間: 4月1日~9月30日 11時~20時30分(L.O.20時)、10月1日~3月1日 11時~19時(L.O.18時30分)
定休日:不定休
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