道の駅るもい誕生!JR留萌駅裏の広大な船場公園に

2020年7月11日(土)、北海道では126番目に登録された道の駅「るもい」が留萌市船場町2丁目114、JR留萌駅裏、深川・留萌自動車道の終点である留萌ICに近接してオープンします。子育て応援施設が充実しているほか、多目的広場やパークゴルフ場を含めると広大な面積を誇る道の駅として誕生します。

市民の憩いの場が「重点道の駅」に

北海道の道の駅としては、「道の駅かみしほろ」(十勝管内上士幌町)とともに2020年3月13日に登録されました。先行してオープンした「道の駅かみしほろ」は道内127番目、今回オープンする「道の駅るもい」は道内126番目の登録となっています。

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留萌管内および国土交通省留萌開発建設部管内では、7番目の道の駅です。1市6町1村の8市町村で構成される留萌管内において、増毛町を除く全市町村に道の駅が開設されたことになります。留萌市では初、唯一の道の駅です。

正式名称が「道の駅るもい」になる前の仮称では「道の駅るもい船場公園」となっていました。2019年1月30日には、オープン前ながら、地方創生の核となる特に優れた企画を選定し重点的に応援する「重点道の駅」に選定されました。

それによると、2020年3月に全通したばかりの深川・留萌自動車道の留萌ICや中心市街地に近接していること、高速バス、周辺自治体や市内観光スポットに連結する路線バス等を集約した北・南・東の交通の結節点としての機能を強化するなど、立地環境を活かした取り組みが評価されました。

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また、都市公園の環境・施設を活用した子育て環境の創出も評価ポイントの一つでした。施設内には幼児スペースや24時間利用可能なベビーコーナーを完備。また、留萌市、北海道コカ・コーラボトリング株式会社、留萌開発建設部の3者による紙おむつ・液体ミルクの自動販売機設置が注目されています。

「道の駅るもい」は、2016年5月に全面供用開始した広域交流拠点で都市公園「船場公園(るしん ふれ愛パーク)」(面積約7.8ヘクタール)を活用。上空から見ると三角形の形をした公園は、中心部に約1.8ヘクタールの多目的芝生広場、外周に1周500メートルの散策コース、東側には管内唯一のドッグランを整備していました。市民のウォーキングやジョギングコース、市民の憩いの場として使用されてきました。

「道の駅るもい」のみどころ

「道の駅るもい」は駐車場に107台駐車可能。トイレは13器あり、管理棟には観光コンシェルジュが常駐する観光インフォメーション、休憩スペース、留萌管内の面白いものを集めた「ナニコレ?!自販機」、展望休憩スペースなどがあり、レンタサイクル「モエクル」も提供しています。小型遊具は貸し出し無料です。国道を挟んで向かい側は留萌港。2F展望テラスから夕陽を眺めることもできます。

管理棟の横にはアンテナショップ「お勝手屋 萌(道の駅店)」とチャレンジショップ5店舗が開設。6月27日に先行オープンしていたこれらショップでは、ジェラート、うどん、そば、ハンバーガー、たこザンギなど、留萌の海産物や名物ルルロッソなどを使ったテイクアウトメニューが充実。

特に、留萌名物の数の子を使った「数の子ドック」(ぷろぺら)が早くも話題を集めているほか、JR留萌駅の立ち食いそば店で完全予約制販売している人気駅弁「にしん親子弁当」(むさし家)も味わえます。

アンテナショップ(国道側)(営業時間:9時~18時)

  • おみやげ処 お勝手屋 萌 道の駅店

チャレンジショップ(営業時間:11時~16時)

  • 株式会社北海道良水道の駅店(たこ焼き、たこ飯、たこザンギ)
  • 鈴木かまぼこ店(揚げたてえび天、たこ天、ほたて天)
  • ぷろぺら(ハンバーガー、数の子ドック、ルルロッソパスタ)
  • むさし家(にしん親子弁当、むさしザンギ、とり天うどん、黒糖タピオカドリンク)
  • ルモンド道の駅店(かずの子ジェラート、各種ジェラート、みつばちラスク)※アンテナショップ内

管理棟の横にはふれあい広場、裏手の公園には多目的広場の芝生が広がります。ひょうたんの丘、ドッグラン、パークゴルフ場、船場虹のガーデン、遊歩道が張り巡らされています。

鉄道ファンには、JR留萌本線の終着駅「留萌駅」を間近で見られるのでおすすめ。駅裏に隣接している公園であるため、駅裏から留萌駅構内の様子を見ることができます。また、2015年8月に廃止された留萌本線 留萌―増毛間の切断された線路、使用されなくなった鉄橋も、道の駅を訪れると見ることができます。

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実は道の駅となった船場公園も、旧国鉄羽幌線(留萌―羽幌―幌延間)廃止跡地を買い取って整備した公園です。公園内には枕木の階段や花壇などを再生しており、そうした鉄道の名残を見つけるのも楽しいかもしれません。