札幌市時計台は日本一の日本三大がっかり名所?

 2010年12月末、2ちゃんねるであるテーマで盛り上がりを見せた「日本3大ガッカリ観光地といえばどこ?」。この中で見事たくさんの票を集めてしまったのが、我らが北海道・札幌市の札幌市時計台。がっかりする理由をご存知?

 札幌市中央区、札幌市役所、北海道新聞社本社がある交差点にひっそりたたずむ「札幌市時計台」。札幌市でも指折りの観光名所で、絵はがきにもなったことも多く全国的にも有名ですが、そのがっかり度は ずば抜けています。誰が名付けたのか「日本三大がっかり名所」の一つに選ばれているほど、その立地にがっかりする人が少なくないようです。

 まず、時計台の場所をおさらい。時計台は北海道大学の前身である札幌農学校の演武場として建設されたのが始まりです。時計台の位置は現在の場所とは違いますが、現在の立地場所周辺は札幌農学校の敷地でした。札幌農学校本体は1903年に現在の北海道大学の敷地に移転しました。

 その後札幌の街が成長するにつれ、周辺の環境も変わってきました。札幌の中心部らしくビルができるなど様変わりしながらも、時計台だけは、建物はほぼ変わらずに時を刻み続けてきたというわけです。

 周囲にある10階規模のビルから比べると、2階建てでこじんまりとした小さな建物です。ビルに囲まれているという表現がぴったりな時計台。しかし、絵はがきではきれいな青空しか写っていないのでは?

 そこが、がっかり名所と言われてしまう原因の一つ。絵はがきだけ見ると、自然豊かな草原のようなところにぽつんとあるのでは?とイメージしがちですが、下から見上げるように、ビルを映さないように撮影しているだけなのです。

 また、そのあまりに小さい姿にがっかりする人もいます。当然ながら下から見上げると、大きく見えてしまうものです。意外と小さい2階建ての建物だということを覚えておきましょう。

 ということで、絵はがきだけ見て勝手に想像を膨らませて、行ってからがっかりしないように、ビル入りの写真をご紹介しておきましょう。このようなところに時計台はあります。


 周囲は北海道新聞社本社の入るビル、札幌市役所、MNビル、北海道経済センタービル、札幌時計台ビルなど高いビルが林立しています。ただ単純に下から撮影してもビルが入ってしまう可能性が高いです。ビルが入らない撮影位置、角度を探してみてください。がっかり名所と言われていても人気の観光名所であることには変わりありません。行ったことない方も是非足を運んでみてください。