札幌市厚別区もみじ台にある「カフェもみじ」は、13席ほどの小さなカフェです。ランチメニューはすべて500円玉1枚もあればおつりがくる安さ。コストパフォーマンスが高いと評判です。「カフェもみじ」を訪れてみました。
地域共生型カフェ
▼特別養護老人ホーム「サポーティもみじ台」の1階にあるカフェ
小さな「カフェもみじ」は、大きな建物の1階にあります。付近は住宅街で、およそ店を開くには向いている場所とは言えません。それもそのはず、このカフェは特別養護老人ホームサポーティもみじ台という介護施設の一部なのです。
▼まるでホテルのようなラウンジのカフェ
カフェもみじは、市内で特別養護老人ホームなどを展開する「社会福祉法人ほくろう福祉協会(札幌市)」が運営しています。厚別区もみじ台は、昭和40年代に建設された古い公団が立ち並び、市内でもっとも高齢化率が高い地域と言われています。
▼落ち着いた店内にピアノのB.G.Mが流れる
同法人はこれまでも地域支援に力を入れており、もみじ台地区に介護施設を建設するにあたり、年齢や障がいの有無にかかわらず誰もが利用できる「地域共生型施設」をコンセプトの一つとして打ち出しました。カフェもみじは、地域交流や地域支援などの拠点として位置づけられています。
求めているのは利益ではなく触れ合い
▼月替わりメニューも用意
▼月替わりの「カルボナーラスパゲティ」
▼豆がたっぷりのサラダ
▼人気のチキンカレー
店内は白と茶で統一され、ピアノの調べが静かに流れています。カフェのメニューは、焼きたてのミニバターロールクロワッサンが5個200円、メロンパン1個200円、チキンカレー(サラダ付き)、牛丼(漬物・みそ汁付き)、スパゲティミートソース(サラダ付き)がいずれも400円、コーヒー、カフェラテ、カプチーノなどが各100円など、いずれもワンコインで食事と飲み物が楽しめる価格設定です。
▼ステックタイプスタイルのコーン
特に力を入れているのがソフトクリームで、他のお店なら350円くらいするものが、150円で販売されています。渡辺浩二施設長は「もみじ台団地には、年金暮らしをしている高齢の方が多いので、どなたにでも楽しんでもらえる価格にしました。また、ソフトクリームを通常の半額以下で販売することで、地域の子供たちにも喜んでもらうという思いがあります」と言います。夏は外にソフトクリームの幟が立つので、近所の方がお子さんを連れて訪れています。
▼白と茶を基調とした店内
ランチメニューは平日の12時から15時30分までですが、コーヒーはセルフサービスで9時から16時まで(年末年始をのぞく年中無休)。ソフトクリームは9時から16時(平日のみ)の販売となっています。カフェ営業時間外のソフトクリームの提供は事務職員が担当すると言い、時には施設長が対応されることもあるそうです。
誰もが集える憩いの場
▼老若男女・近隣・遠方からも大歓迎
「地域の憩いの場としてもらうことが目的の誰でも利用できるカフェです。コーヒー一杯だけでもいいし、ここでお弁当を広げてもらってもいい」と渡辺施設長は言います。「介護についての相談も受け付けているので、気軽に足を運んでほしい」と呼び掛けています。
近所の方はもちろん、駐車場が完備されているので、厚別区をエリアとしている営業マンなどにも最適です。一度ランチタイムに利用してみてください。
所在地:北海道札幌市厚別区もみじ台北6丁目2-5-2 特別養護老人ホームサポーティもみじ台内
電話:011-897-8000
営業時間:ランチ12時~15時30分(平日のみ)/コーヒー9時から16時まで(年末年始をのぞく年中無休)/ソフトクリーム9時から16時(平日のみ)