【美深町】水族館というと、お金がかかるものであり、混雑し、楽しいデートスポットであり、という印象をおもちかもしれない。しかし、道内には、混雑どころか閑散としている水族館がある。それも無料で入れるし、綺麗で見せ方に工夫もなされているのだから、これは行かない手はない。
場所は美深町。道の駅びふかの裏手に広がる「美深アイランド」内にそれ、1997年にオープンした「チョウザメ館」はある。とにかくチョウザメにこだわり、チョウザメをこれでもかと見せてくれるのだ。規模は小さいが、展示内容は見ていて非常に楽しめる。人がほとんどいないので、気楽に楽しめるかもしれない。しかもお手頃価格、入場無料だ。
入口をはいると、全長146cmのチョウザメの剥製がお出迎え。1996年12月25日に、利尻島鬼脇漁協が捕獲し、北海道電力株式会社総合研究所で研究用に飼育されていたものだそうだ。間近でチョウザメを見てもよいが、これは動かない。ホール中央にある大きなチョウザメ水槽に移動しよう。円筒状の水槽内をチョウザメが何尾も泳いでいる。ベステル種、ロシアチョウザメ、シベリアチョウザメ、コチョウザメ、シロチョウザメ、ホシチョウザメの表示がある。入り乱れて泳ぐ様は圧巻。
隣接する「飼育展示室」にも入場できる。大きな水槽が四つ置かれ、それぞれ、親魚、成魚、幼魚、稚魚と分けて展示される。稚魚の水槽には全長15~30cmの小さなチョウザメがうようよ。この大きさだと可愛くて仕方がない。チョウザメに関するパネル展示もあり、チョウザメ館の醍醐味はこの飼育展示室にあるといっても過言ではないくらい。
なお、ここにはチョウザメがメインだが、天塩川を泳ぐ魚類も展示されている。こちらも水槽を横から、上からのぞくことができ、楽しい。是非チョウザメ尽くしのチョウザメ館でチョウザメと触れ合っていただきたい。そして、近くにある美深温泉でチョウザメ料理をいただいて帰るのも悪くない。何度も繰り返すようだが、入場は無料だ。
チョウザメ館
美深町字紋穂内
営業時間:9:00~17:00(冬季は10:00~16:00)、月曜日(祝日の場合開館)と年末年始定休
入場料:無料