「馬鹿バーガー」?! 道東道占冠PA限定のご当地バーガーとは

道東自動車道 占冠PA(パーキングエリア)上り(札幌方向)では、ここだけでしか手に入らないご当地バーガーが販売されています。その名も「馬鹿バーガー」。インパクトあるネーミングのこのハンバーガー。いったいどんなものなのでしょうか。

オープン時から存在する馬鹿バーガー

道東道占冠PAが誕生したのは、2011年9月7日のこと。同年10月に夕張IC―占冠IC間が開通し、道央と十勝が道東自動車道でつながりましたが、それに先立って占冠IC―トマムIC間にオープンしました。

200km以上に渡る道東道において、売店を常設しているPA・SAはなく、この占冠PAも例外ではありません。特に占冠PAは周辺約100km区間で唯一のPA。それでは不便ということで、由仁PAや十勝平原SAとともに、4月から夏季の行楽シーズンに合わせて仮設店舗が登場。軽食や地元特産品を味わえるメニューを提供してきました(占冠PA上りは9時~17時)。

▼占冠PA上りの特設ブース

そんな特設ブースの店舗が提供するメニューの中で、話題性のあるものが「馬鹿バーガー」。占冠PAがオープンして以来ハンバーガーを看板商品に営業してきた「U.S Burger Shop(ユーエスバーガーショップ)が、上りPA限定で販売しています。

▼U.S Burger Shop

馬鹿、大馬鹿、小馬鹿

「馬鹿ひとつお願いしまーす!」
オーダーすると、スタッフのこんな声が聞こえてきます。それと知らずに聞いた人は、いったい何のことなのかわからないことでしょう。

同店の馬鹿バーガーメニューは3種類。「馬鹿」「小馬鹿」「大馬鹿」。何が違うかというと、山わさびの量です。「小馬鹿」は山わさび抜き、「馬鹿」は山わさびが普通の量、「大馬鹿」は山わさびが大盛り。

▼3種類あることを示す看板

山わさびの量を好みに合わせて調節できるわけですが、初めての方にはわからないことと思います。まずは普通の「馬鹿」で挑戦してみることをおすすめします。普通の「馬鹿」でも、山わさびの辛さが鼻に抜けてくるピリ辛。山わさび大盛りの「大馬鹿」にしていたら、どんな辛さだったのでしょうか。

「『大馬鹿』は本当に辛いので、店員の私でも注意するほどです。でも最近はリピーターが多いせいなのか、慣れてきた人が多くいます」とのことなので、最初から「大馬鹿」はチャレンジしないほうが身のためでしょう。

エゾシカ肉100%のパテに北海道産山わさびが

この馬鹿バーガー。パテは北海道産鹿肉100%を使用しており、北海道産山わさびを使用。山わさびの量と「小馬鹿」「馬鹿」「大馬鹿」のメニューは変わりませんが、かつては鹿肉と馬肉を使っていて、「エゾシカ肉と馬肉を合挽きにしたら馬鹿になっちゃいました。でも、馬肉も鹿肉も低カロリー高たんぱく、ビタミン豊富な優秀なお肉なんですよー!」と謳っていました。

▼「店名の『U.S』で『馬鹿(うましか)』なんです」

価格も500円でしたが、現在は600円。テイクアウトして車内で食べてもよし、特設ブースに設置してあるテーブル付きベンチに腰掛けて食べるもよし。長い道東道の運転の疲れを癒やすのに、こうしたユニークなアイデアは最高ですよね。

でも、馬鹿バーガーはここでしか食べられないメニュー。占冠PA下り(帯広方面)にも店舗を出店していますが、そちらはクレープをメインに提供しており、馬鹿バーガーは出していません。また、占冠PA以外の店舗もありません。まさにここだけの味なのです。

信州にも「馬鹿バーガー」が誕生したようですが、読み方は「うましかバーガー」。いつかは「馬鹿バーガー」対決をしたいと意気込みます。

実は人気第3位だった

さぞかし人気なのでしょう、と思ったら「(馬鹿バーガーは)人気No.3なんです」とのこと。1位は何かと言うと、「あげいも男爵(北海道産男爵芋使用)」(300円)。第2位はカルビー「ポテチュロ」。

▼人気ランキングで第3位

このほかにもフードメニューでは、北海道ざんぎ、肉巻きおにぎり、HOTチキンバーガー、あげいもぶっかけチーズなどを提供。

また、ソフトクリームを数多く提供しており、北海道ミルク、ロイヤルショコラ、チョコレート、ミックス、あまおう、日高チーズ、あまおうチーズミックス、焦がしキャラメル、パリパリいちご、コーヒー、アフォガード、夕張メロン、ベリーベリーなど種類が豊富です。コーヒーやパフェまであるのです。

馬鹿バーガーは数多くあるメニューの一つに過ぎず、勇気が出ないからと買わずにソフトクリームだけ買っていく人も多数。気になった方は勇気を出して、占冠村ご当地バーガー「馬鹿バーガー」を食べてみませんか?