今や日本人に浸透したカレー。カレーの専門店は日本全体で5,400店舗を超える数になります。
北海道ではスープカレーが全国的に有名ですが、インドカレー、欧風カレーなど、さまざまな種類のお店があります。
その中に、食べている最中に自分で辛さを調整できるスリランカ風カレー店があるのだそう!
どんな食べ方をするものなのか興味深々、早速取材に向かいました。
可愛らしいくも雰囲気ある店内「PaniCafe」
札幌市電・山鼻19条停留所からすぐの場所にあるカレー専門店「PaniCafe」(パニカフェ)。
入り口の看板に描かれている、象に羽の生えた可愛いキャラクターが目を引くお店です。
お店へ入ると象の置物が並び、店主が友人と製作したというカウンターやテーブルが可愛らしく迎えてくれます。
店内を見回すと可愛らしくも雰囲気ある小物たちと、店内に漂う香辛料の香りが相まって、だんだん異国にいるような気がしてきます。
そんな「PaniCafe」とスリランカ風カレーについて、店主の伊藤栄美さんにお話を伺いました。
さまざまな味を楽しむ、スリランカのカレー
はじめに一つ気になることがあります。
スリランカカレーではなく、スリランカ「風」カレーとしているのは何か違いがあるのでしょうか?
伊藤さんによると、スリランカの味付けを日本人の味覚に合うよう調整しているので、スリランカそのものではなく「スリランカ風」としているとのことです。
伊藤さんは、以前旅行でスリランカへ訪れた時、現地のカレーに魅了されたのがきっかけと話します。
帰国後、旭川にあるスリランカ料理のお店「スサンタキッチン」のスリランカ人シェフのもとで修業。
その後お店を立ち上げ、今年で3年目です。
お店の人気メニュー「パニカレー(980円~)」は、幾つかのカレールーを組み合わせて味の変化を楽しむというスリランカの食べ方を生かし、
肉が入った辛口のルーと、野菜の入った甘口のルーを、一つの器の中で分けて出すスタイルです。
貴方ならどう楽しむ?パニカレー
「パニカレー」を注文する際は、まずルーの種類を選びます。
辛口のルーは「チキン」、「ポーク」、「キーマ」、「マンゴー」。
さらに追加料金で「シーチキン」、「ラムボール」、「シーフード」なども選べるようです。
メニューによって辛さが違い、「チキン」が一番辛く「マンゴー」は甘いとのことですが、ここは辛い「チキン」でいきましょう。
次に甘口のルー。これはココナツミルクをベースにしたルーで、季節によって具の野菜が変わります。
この日は「キャベツ」、「ながいも」、「玉ねぎ」、「焼だいこん」から選べるようで、今回は「焼だいこん」にしてみました。
さらに、ご飯の量も「0g~350g」で選べるので、炭水化物制限を行ってる方でも気軽に注文できますね。
ランチタイム(11:45~15:00)にはヨーグルトと紅茶が付いてくるのも嬉しいサービスです。
最後まで楽しんで食べられる
器の中央にはご飯、左には赤い辛口のカレー、右には白い甘口カレー、手前にヒヨコ豆、奥には野菜サラダと豆煎餅のパパダンが並ぶカラフルなカレーです。
まずは赤い辛口のルーから食べてみます。
ゴロッとしたチキンは柔らかく、鳥の味もしっかりしていますし、カレーは辛いだけでなく旨味も感じます。
次に白い甘口のルーへ。
ココナツミルクがベースだけあって、ココナツの風味が口いっぱいに広がり、直前に食べた辛さを抑えてくれます。
辛口と交互に食べることで、辛いのが苦手な人でも安心して食べられます。
気になっていた「焼だいこん」ですが、柔らかい中にも、だいこんのシャリっとした感じがココナツと意外にもマッチしています。
さらには、辛口ルーと甘口ルーを好みの比率で混ぜて食べることが出来るのが「パニカレー」の魅力でしょう。
ちょっと辛口を多くしたり、次には甘口を多くしたり、楽しんで食べているうちにあっという間に完食。
これは美味しく楽しいメニューです。
選ぶルーの種類と、掛け合わせるルーの比率で、変化する味を楽しめる「パニカレー」。
季節によって変わる食材と、「目玉焼き」、「ピクルス」等のトッピングメニューもあり、無限の味を楽しめます。
組み合わせはさまざまですし、場合によっては店主に相談することもできるので、自分好みのメニューに設定できちゃいます。
これは行きつけのカレー店となることでしょう。
最後に、お店へ行かれたらカウンターにある小さな扉を探してみてね。
店主の遊び心に、ほっこりさせられますよ(笑)。
所在地:北海道札幌市中央区南19条西7丁目3-26
TEL:011-206-7189
営業時間:11:30~15:00、17:00~19:30、木曜日15:00まで、金曜日定休(臨時休業あり)
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