使うのは塩と水だけ!鹿部・丸鮮道場水産が作る無添加無着色たらこ

【鹿部町】鹿部町を代表する特産品、噴火湾産のたらこ。このほど、食の専門家たちが厳しい視点でハイクオリティな北海道産食品を選定する「北海道の食匠―北のハイグレード食品+(プラス)2015」の16品目の1つに、「北海道噴火湾産無着色たらこ」が選ばれました。生産者の「丸鮮道場水産」(鹿部町)に、その魅力について伺いました。

たらこに着色料が使われるわけは?

無着色という響きは、美味しく身体にもよいイメージを想起させますが、そもそも、多くのたらこになぜ着色料は使われているのでしょうか。「北海道噴火湾産無着色たらこ」の生産者、「丸鮮道場水産」の常務、道場登志男さんに伺いました。

「当社でも着色料を使ったたらこを作っています。たらこの原卵は、新鮮なものでも卵の1つ1つの形、色など表情が異なります。これは遺伝子による自然のバラつきで、色目に統一感を出すために着色料を使います」。

北海道の昔のたらこは、「もみじこ」と呼ばれるほど真っ赤のものも多かったそうですが、なるべく自然のものを求める近年のニーズの増加に応えるものを作ろうと、着色料を抑えたたらこも出回るようになり、同社でも、塩と水だけで漬け込んだたらこを作ることになったそうです。噴火湾産の鮮度がよく成熟した良質な卵を丁寧に選別して作っているのが、「北海道噴火湾産無着色たらこ」です。

ツブツブ感とサラサラ感が特徴の無添加たらこ

市販されているたらこの中では、着色料は使っていなくても化学調味料などが使われているものもあるそうですが、同社では、「作るなら徹底したものを」という方針から、着色料や化学調味料その他の添加物を使わずに、塩と水だけで漬け込んだたらこにこだわりました。使用している沖縄の海水塩は、あら塩で塩気だけでなくマイルド感があり、湿気に耐え固まりづらいという特徴。素材にまんべんなくなじむそうです。

無着色のたらこ以外も、添加物の投入は原料に対して0.5%以下にしているという同社。粒子感がしっかりしているがきめ細かくサラッとし、舌の上を流れるような食感が売りです。添加物が色々入っていると、最初は美味しく感じてもたくさん食べるうちに飽きがくるそうですが、添加物を抑えている同社のたらこは、飽きの来ない味わいと好評です。

滋養強壮、美肌効果も期待できるというたらこ

魚卵は摂りすぎると身体によくないというイメージがありますが、「それは添加物や塩分の過剰摂取になるほど摂りすぎてしまうことや、食生活全体のバランスの問題」と同社常務の道場さん。たらこに豊富に含まれるビタミンB1には滋養強壮効果が期待でき、ビタミンEには美肌効果の成分が含まれ、「1日ひと腹食べるのは全く問題ないという専門家の意見もあります」と、たらこの適量摂取の効能をお話しくださいました。

生で、軽くあぶって、新鮮なたらこの旨みを味わう

新鮮なたらこは生で味わうのが一番ですが、表面だけ軽くあぶって香りを出すのもおすすめ。同社の「北海道噴火湾産無着色たらこ」は、1箱500g入りが税込4320円、300g入りが3240円。2015年2月22日の鹿部たらこ祭りでは、北のハイグレード商品の受賞も記念して、町内限定価格の2410円で販売されました。

▼生でご飯にとともに

▼表面を軽く焼いて香ばしさを出しても美味しい

▼たくさんの人が訪れた2015年2月22日の鹿部たらこ祭り

同製品は、函館空港売店(ポルックス)や、JR函館駅前の棒二森屋アネックス地下1階、土産品店などで購入できます。

▼丸鮮道場水産
公式ウェブサイト