以前「うに丼」で取材させて頂きました積丹町の「田村岩太郎商店」で提供されている人気の「浜カレー」が、札幌でも楽しめるようになりました。そのお店が、2016年12月1日にオープンしたカレー専門店「円山教授。」。
いろいろと問いたくなるお店の名前ですが、札幌市内屈指の文教地区でありこだわりのお店が多い札幌円山に所在しているだけに、何となくしっくりとした感じも漂います。
その「円山教授。」で今まで見たこともない新メニューが完成したと伺い、早速お店へ向かいました。
カレー専門店「円山教授。」とは
お店へ入ると落ち着いた色合いの内装で、気持ちをゆったりさせてくれます。
しかし、よく見回してみてください。店内の所々に店名同様に問いたくなる、インダストリアルな装飾が施されています。
「田村岩太郎商店」の代表でもあり、「円山教授。」の代表でもある田村舟也さんにお聞きすると、壁、カウンター、テーブル、椅子等内装のほとんどを自らこだわって製作したとのことです。
スチームパンクや工業系デザインが好きな方には堪らないワクワク感があります。
お店のルーカレーのメニューは、
「浜カレー特製エビオイルソースがけ(1,480円)」、「カツカレーじゃがいもチーズソース(1,380円)」、
「トロカツカレー(1,080円)」など。どれもこだわりが感じられるものばかりで迷うというか、
全メニューを食べに通ってしまいそうです。
特に「浜カレー特製エビオイルソースがけ」は、積丹の「田村岩太郎商店」から引き継がれているカレーを、
「円山教授。」バージョンにアレンジさせたもので、ファンも多い一番人気メニューのようです。
今までに見たことのない新メニュー「エッグ・ド・フロマージュカレー」
この度、新しくメニューに加わった「エッグ・ド・フロマージュカレー(1,180円)」とはどのようなものなのか、
他のメニューを見た後だけにかなり期待してしまいます。
「こちらです」とテーブルへ出されたカレー。カレー???
どう見てもカレーには見えません。
ケーキ? そう、ケーキでしょうこれは。(笑)
これまたインパクト大です。
田村さんによると、コクや酸味の次に甘みをテーマにした新しいメニューを考えていた時、
あるお店で売っているスイーツを見て、頭の上に電球が灯ったそう。
その可愛いフワフワ感、形をそのままにカレーにできないものかと、
それまで考えていた案を全てボツにして、製作に取り掛かったのです。
早速いただいてみます。
スプーンで真ん中から切れ込んでいくと、全体のふわっとした感触に驚くと共に、
中から鮮やかな卵の黄身がトロ~っと出てきます。
いやいや、これはもうデザートでしょう。(笑)
一口大に切って食べてみますと、「あ、カレーだ!」絶対そう言ってしまいます。(笑)
カレーを注文しているのですから当然ですが、見た目がそう思わせない演出に脱帽です。
ごはんの上に挽肉とエビのキーマカレーを乗せ、真ん中の窪みに生卵。
その上にマッシュポテトと4種のチーズ(モッツァレラ、サムソー、パルメザン、ゴーダー)を混ぜたお店オリジナルの「ジャガイモチーズ」を乗せ、最後に独特のフワフワ感を出している炒り卵と粉チーズを混ぜた粉で全体を包んでいます。
キーマカレーの旨味とチーズのまろやかさがマッチし、ジャガイモの味もアクセントになっており、確かに甘さを感じるカレーです。
食べるたびに何かしら新しい味や食感が口の中にあふれ、食事を楽しくさせてくれます。
しかし、確かにカレーを食べたという実感は残ります。
このようなカレー、今まで見たことも聞いたこともありません。
カレーの新時代突入となる一品ではないでしょうか。
インパクトある「エッグ・ド・フロマージュカレー」、試行錯誤を重ね、2017年1月10日に新メニューとして出たのですが、
取材日当日は、さらに調整がされた最新のもの。
まだまだ微調整をして進化させていくそうなので、今後も期待大ですね。
可愛らしいお店のキャラクターも田村さんが描いたそう。
海鮮ものを提供するお店でのノウハウがカレーに活かされていることを味として実感できると同時に、何でもこなす田村さんの多才ぶりを楽しめます。
また、一度お店へ足を踏み入れると「これは何? どうやってるの?」と聞きたいことが山ほど出てくるお店です。
所在地:北海道札幌市中央区南4条西21丁目1-27 第五藤栄ビル
TEL:011-522-8886
営業時間:11:00~15:00、17:00~21:30頃、不定休(詳細はfacebook参照)
公式サイト
Facebookページ