おいしい・小さい・安いケーキで楽しませる!「お菓子クラブSaki」

【札幌市】昨年(2014年)4月に札幌に移住してきた筆者。こちらに来てビックリしたことはいくつもあって、とてもここでは書ききれないのだが、その中にケーキの値段の違いがある。

これまでは、ケーキってひとつ400円前後、最近じゃ400円以上するのが普通というイメージがあった。店によって多少の違いはあるものの、デパートで売っている有名店のケーキなら、ひとつ500円以上するのがアタリマエというイメージだったのだ。しかし、こちらに引っ越してケーキ店をいろいろと見てみると、300円台のケーキがあるだけでなく、200円台で買えるケーキもあるので驚いたものだ。

ある時、家の近所を散歩していたところ、大きな通りからひとつ入った目立たない場所にぽつりとかわいらしいケーキ屋さんを発見。なんでこんなところで……と思いながらお店に入ってみてさらにビックリ。ケーキがめちゃくちゃ安いのだ。シフォンケーキなんて180円で売っているから驚きだ。それが今回紹介する「お菓子クラブSaki」である。

住宅街の中にポツリとたつ「お菓子クラブSaki」

▼これが180円というリーズナブルな価格のシフォンケーキだ

このお店はオープンして8年目。なぜ通りからはずれたところに出店したのかを聞いてみると、オーナーシェフの中川氏は「洋菓子って家族や友人など、誰かを笑顔にするために使われることが多いですよね。近所に根付いたお店にしたかったので、お客さんがひっきりなしに来るような車通りではなく、一本入ったところにお店を構えたのです。店の近くに住んでいる人に喜んでいただきたいっていう思いがありました」とのこと。

▼オーナーシェフの中川知之氏

お店には常時35種類ぐらいのケーキ、40種類ぐらいのクッキーが用意されているという。
今回取材させていただく前に筆者もプライベートで購入して何度か食べている。味がしっかりしているのに重たくないから胃がもたれないし、小さめなのでいくつも食べられるのが魅力だな~と感じていたので、今回取材をお願いしたというワケ。

▼ショーケースには35種類ほどのケーキ、その横にはパンやパイなども販売されていた

濃い・軽い・小さい・安い・楽しい。中川氏のケーキに対する思い

中川氏は「『濃い』、『軽い』、『小さい』、『安い』、『楽しい』のが私の理想のケーキなんです。しっかりとした味をもたせた『濃い』ケーキ。でも重たくなく『軽い』ケーキを目指しています。材料を多く配合して味を濃くすると重たくなるので、質の良い濃い味の材料を使って、メレンゲや生クリームの気泡とあわせて『軽く』しています。また、ケーキというのは嗜好品ですのでお腹いっぱいになる必要はないと思うのです。だから『小さく』、さらに『安く』お客様に『楽しんで』いただきたいのです」と話す。

ケーキ好きにとっていちばん問題になるのは、買うときどれを買おうかと悩むこと。いろいろ食べたいけど、お腹がもたれるからそれほど食べられないんだよね。しかし、ここのケーキは小さめなので2つ3つはペロリと食べられるのが嬉しい。しかも、価格も安いからありがたい。小学生がお小遣いで買えるぐらいの価格っていうのは大きな魅力である。

「店名の『Saki』は、漢字の『咲』から来ています。お店に来る方みんなに笑顔が『咲』ますように……ということで名付けました。また、自分の子供にも『咲』という字を使っていて、子供と同じように育てていきたいという気持ちも入っているのです」と中川氏。

今回、取材ということでこのお店のケーキに対する思い、コンセプトを聞かせていただいたが、取材前にケーキを見て食べた時点で、そういったコンセプトはしっかり感じていた。思いが詰まったケーキっていうのはこういうケーキを言うんだな~と改めて感じさせられた。いちど食べていただきたいケーキである。

▼いちばん人気のがんこシュー、150円

▼シェフオススメのオレンジロール、150円

▼筆者の好きなナッツのバタークリームケーキ、180円

▼かわいらしい形のチョコムース、240円

お菓子クラブSaki
札幌市豊平区中の島1条7丁目8-12 [地図]
TEL:011-211-8248
営業時間:10時~19時30分
ウェブサイト