【札幌市】札幌には路面電車が走っている。札幌に来てこちらの人と話していて気づいたのは、この路面電車のことを単に『電車』や『市電』と呼ぶ人が多いこと。
これまで筆者は、こういった路面電車のことをそのまま『路面電車』『チンチン電車』と呼んできたので、ちょっと違和感。でもこちらに移住したんだから慣れなくちゃ……ということで、今では『電車』または『市電』と呼ぶようになってきている。
そんな『電車』なのだが、札幌では札幌市が運営している。その『電車』が格納されている電車事業所が無料で見学できるのをご存じだろうか。
▼藻岩山の麓にある電車事業所。電車事業所前という停留場もある
スタッフの案内で電車事業所を見学!
電車事業所の見学は個人は随時受け付けている。電車事業所に行き、受付でその旨を言えばよい。ただし、混んでいるときなどは待つこともあるのだそう。最近では、観光客の見学が多くなっているそうなので、見学する際は、前もって予約を入れておいた方がいいだろう。
▼見学を申し込むとスタッフが事業所内を案内してくれる
この電車事業所には『電車』の点検整備をする工場もあるが、そちらは危険ということで見学はさせていただけない。ちょっと残念。ただし、建物の外から中を見ることは可能。中に入らないようにじっくり見させていただいた。
▼電車事業所内にある整備点検工場
『電車』が勢ぞろい!ポラリスからササラ電車も
電車事業所の見学時には、スタッフが案内してくださるのだが、その時に『電車』についていろいろと解説してくれる。
▼新型低床車両のポラリスが停車していた
ここで説明してくださったうんちくをカンタンに紹介しておこう。
現在『電車』は全部で33台、そのうち新型低床車両のポラリスは3台だ。それとは別に積雪期に除雪するための電車『ササラ電車』は4台ある。
現在の線路の総延長は8.5kmで、1日2万2千人、年間で801万人が利用している(2014年)。地下鉄ができる前は線路の総延長が25kmあって利用者が1日に28万人もいた。そして1974年より現在の線路体系になった。
現在は、大通公園の南にある西4丁目停留場からすすきの停留場までを45分ぐらいで往復運転しているが、今年度内(2015年度)に西4丁目停留場とすすきの停留場をつないでループ化することになり、延伸工事がはじまっている。
今後、さらに便利になるであろう札幌の『電車』(市電)。『電車』に詳しくなれることまちがいなし、なにより無料で見学できるというのがありがたい。ひとりでも大勢でもOK、しかも突然行っても大丈夫とのことなので、一度 行ってみてはいかが?
▼ササラ電車
▼札幌市交通局高速電車部運輸課(電車業務係)
札幌市中央区南21条西16丁目2-20 電車事業所
電話番号:011-551-3944
定休日:年中無休
営業時間:平日10時半~15時、土日祝9時~15時
予約:個人は随時OK
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