【札幌市】豊平区にある美園中央公園で2014年9月23日、毎年恒例の「美園りんごまつり」が開催された。
今回で14回目を迎える「美園りんごまつり」は、1976年に始まったまつりだそう。最初は豊平区主催で始まったこのまつり、2001年より美園リンゴ会に引き継がれ今に至っている。
りんごの無料配布やりんご神輿巡行など盛りだくさん
ここ数日続いた雨が降ったりやんだり……という天気の悪さが嘘のように、空は気持ちいい秋晴れ。少し暑いぐらいの気温の中、まつりがはじまる10時にはたくさんの人々が集まり賑わいを見せていた。
まつりのメインイベントはりんごの無料配布。配布がはじまる1時間以上前から長い列ができ、たくさんの人がりんごの配布を今か今かと待っていた。準備されたりんごは800個。結局、30分もかからずにすべてが配布された。
▼りんご無料配布には長蛇の列ができていた
豊平区のゆるキャラ「めーたん」と「こりん」も会場に登場。子供達が周りを囲みさわったり写真を撮ったりと大人気。
▼豊平区のゆるキャラ「めーたん」と「こりん」
小さな子供達が楽しみにしているのが、りんご神輿巡行だ。手作りのりんご神輿を子供達が引っ張って町内を練り歩くというもの。
▼子供達に引っ張られるりんご神輿
そのほか、ビンゴゲームやりんご皮むき長さ比べ競争などが実施され、会場では新鮮野菜や果物が売られていたり、焼き鳥やイカ焼き、焼きそばといった出店もあり、たいへん盛況であった。
なぜ豊平区でりんごまつり?
同イベントは、1974年11月、「札幌の街に赤いりんごの実る並木通りを」という願いを込め、環状通の中央分離帯のうち800mに80本が植樹されたのが始まり。
最初はまったく実がならなかったりんごの木だが、2~3年ぐらいしてやっと実がなりだしたそう。しかし、盗難の被害に遭うなど1つも収穫できなかったため、今では美園リンゴ会を発足させてリンゴを守っているという。
▼環状通中央分離帯に植えられたりんごの木々。いろいろな種類のりんごがたくさん実を付けている
美園リンゴ会はお年寄りがほとんど、この先高齢者だけじゃ続かない……ということで、昨年(2013年)より美園小学校に声をかけ、小学生にもりんごに興味を持ってもらおうという取り組みが開始されたそう。今年も8月に区の職員と美園小学校の四年生が、なっているりんごにシールを貼ったり、収穫をしたりした。
▼シールを貼った部分だけ色が変わったりんごも
札幌市民に皆さま、来年は「美園りんごまつり」に行って、豊平のリンゴをたっぷり堪能してみてはいかが?