上川町「大雪 森のガーデン」の「遊びの森」誕生記念イベント開催

上川町にある「大雪 森のガーデン」に2018年8月、新エリア「遊びの森」がプレオープンしました。それに伴い、さまざまなイベントやワークショップが開催されたので、今回はイベント当日の様子をレポート。たっぷりと豊かな自然の中で、参加したみんなの楽しそうで晴れやかな笑顔をご覧ください。

遊びながら森へのリスペクトを育む

▼大雪 森のガーデン

「大雪 森のガーデン」は、自然をテーマにした有料施設。広大な敷地には、花園やカフェもあり、訪れた人は思い思いの時間を過ごすことができます。そこで新たに誕生したエリアが「遊びの森」。自然と遊び、より親しくなれるよう、さまざまな仕掛けや遊具が用意されています。

▼2種類の「森の木琴」が楽しめる

そんな「遊びの森」がプレオープンしたことを記念し、8月4日(土)と5日(日)にワークショップなどが開催されました。

▼誰でも参加可能なワークショップの案内看板

まずは8月4日。この日行われたのは「遊びの森」仕掛け人のひとりであるoutwoods陣内雄さんによる「森のはなし」です。陣内さん製作のツリーテラスやガーデンの木々の循環や営みについて解説していきます。

▼ツリーテラス製作秘話も披露

大人たちはもちろん、子どもたちも興味深げに耳を傾けます。自然の中でリラックスしながら、森へのリスペクトが育まれていくようです。

▼写真右の陣内さんの話に、笑顔がこぼれる

薪のある暮らしを提案する富永さんによる「まき割り体験」も、人気でした。実際にまき割りをしながら、森の大切さについての理解を深めていきます。

▼貴重な体験を通じて学ぶことは多い

outwoodsの山内麻由美さんによる「山の仕事の写真展」も、8月4日と5日を通じて開催されました。

▼outwoods山内麻由美さん

写真の他、プロジェクターを用いたスライド上映なども通じて、林業や森づくりといった活動を身近に感じられる展示。森を歩き、体験し、写真に触れて、多角的に自然について学ぶことができる1日でした。

音楽と森が、風が、空が、融合する時間

続いて、8月5日(日)。この日のビッグイベントは「札幌管楽ゾリステン+HBPアカデミーバンドジョイントコンサート」でした。

▼畠中秀幸さんを中心としたメンバーたち

陣内雄さん同様、ツリーテラス製作に携わった建築家の畠中秀幸さんは、音楽家としての顔も持ちます。そんな畠中さんが率いる札幌管楽ゾリステンは、札幌在住のプロ演奏家たちで編成された管楽合奏団です。この日はHBPアカデミーバンドとの合同演奏を披露しました。

▼緑の中に管楽器の音が響き渡る

緑豊かな開放的な場所で音楽を聴くという体験は、ホールなどで緊張感を持って聴くのとはまったく異なる趣があります。リラックスして開いた状態の心と感性に、音がスッと馴染んでいくようです。

▼楽器片手に森を練り歩くミュージシャン

この日「遊びの森」に音楽が響いたのは、コンサートの時間だけではありません。「森の音楽解放区」と題し、施設内各所でミュージシャンたちがゲリラ的に演奏を繰り広げます。

▼ツリーテラスの上でも

ミュージシャンたちは自由に、あちらこちらで演奏を始めます。居合わせた子どもたちも、思わず聴き入ります。

▼遠くにいても音を感じられる

森にいると、遠くからでも木々の間を縫い、風に乗って、音楽が流れてきます。天候も良く、まるでユートピアのような世界が構築されていました。

▼参加者が鳥の目になり、耳になった瞬間

outwoods、陣内さん、畠中さんが製作に携わったツリーハウスのコンセプトは「鳥の目になるテラス」。この日ツリーハウスでくつろいでいた人たちは、鳥の目になるだけでなく、鳥の耳にもなって、音楽と自然に親しんだのでした。

8月4日(土)、5日(日)と2日間にわたって行われた催しは、参加した人たちにとってきっと実りのあるものだったに違いありません。みんなの笑顔が、確かにそれを物語っていました。

大雪 森のガーデン
所在地:北海道上川郡上川町字菊水841番地8
電話:01658-2-4655
夏期営業期間:2018年4月28日~10月14日
夏期営業時間:
・4月28日~5月18日    9:30~17:30(最終入園17:00)
・5月19日~9月9日      9:00~18:00(最終入園17:00)
・9月10日~10月14日  9:00~17:00(最終入園16:00)
入場料金:大人(高校生以上)800円(2018年5月19日~10月14日まで)
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