知床ネイチャーオフィス松田さんが語る 1日で知床の自然を満喫する方法

AIR-G'(FM北海道)レギュラー番組「laufenのkita-note」とのコラボ企画

みなさんこんにちは。
オホーツク観光大使ラウフェンCukaです。
最近はかなり寒い日があったり、夏のように暑い日も続いたり、不安定な天気の北海道ですがいかがお過ごしでしょうか。
コラボ企画第2回目は毎週木曜日19:30~AIR-G'(FM北海道)で放送中「laufenのkita-note」のインタビューの中から、前回に引き続き知床ネイチャーオフィスの松田光輝さんに、知床の魅力についてお伺いしていきます。

<第2回ゲスト>知床ネイチャーオフィス松田光輝さん(2014年4月17日放送)

松田光輝さん(知床ネイチャーオフィス)
斜里町(知床)出身。日本野鳥の会職員としてウトナイ湖サンクチュアリに2年勤務した後、知床自然センターに15年間勤務。退職後、株式会社「知床ネイチャーオフィス」を起業。子供の頃から自然に興味を持ち、斜里町立知床博物館に通いつめる。自然解説員としても活躍。

―― laufenのkita-note、Cukaがお送りしています。
この番組では、毎週知床に関わる様々な方をご紹介します。
今週も斜里町ウトロにある、知床ネイチャーオフィスの代表松田光輝さんに
知床の自然について教えていただこうと思います。もしもし!(Cuka)

松田:もしもし。

―― 今週もよろしくお願いします。

松田:よろしくお願いいたします。

―― 先週はですね、流氷のことについて詳しく教えていただきましてありがとうございました。松田さんが考える知床の自然の魅力ってなんですか?

松田:そうですね、これも知床の場合は魅力がたくさんあると思うのですけれども、まずひとつはですね、海と山が同時に見れるところってそう無いんですよね。ですから知床は非常に急峻な地形で、景色もダイナミックなんですよ。だから景色を見るのも楽しめますし、海ですとか山とか色んな環境がありますので、日本の中ではですね、これだけ生き物の種類が多いところっていうのはないんですよね。例えばなんですけれども、哺乳類は海と陸を合わせると50種類以上いるんですよ。鳥でいうとですね、280種類くらい記録されてますので。

―― 凄いいっぱいいますね。

松田:そういった部分では知床は野生動物の楽園なんですよね。

―― 一日かけて知床の自然を満喫しようと思ったら、松田さん的にはどんなプランがおすすめでしょうか?

松田:そうですね、もっと時間は必要になってくるんですけど、もし一日しかないとすればですね、ひとつは海に出かけていただきたいと思います。

―― 海ですか。

松田:ええ、知床半島の斜里町側ですとクルーザーからヒグマが見れたりですとか、あとは羅臼町側ですとシャチやクジラが見れるんですよね。そういうのを半日楽しんでいただいて、後の半日は森の中とかを歩いたりとかですね、景色の良いところに出かけていただければと思いますね。

―― 森の中に入っていくっていうのは年中入っていけるものですか?

松田:そうですね、季節によって行けるところっていうのは変わってしまうんですけれども、スノーシューという、いわゆる寒敷きですね。これを履いて歩いていけますので、夏は入っていけないようなところでも歩くことはできますね。

―― スノーシューでどんどん森の中へ入って行くのも凄い楽しいですね。

松田:そうですね。

―― これから夏にかけて、知床ネイチャーオフィスで企画しているイベントや特別プランがあれば教えてください。

松田:そうですね、一番は知床五湖がまずはおすすめかなと思います。こちらの方は私共もガイドしておりますので、そこを歩いていただくとですね、きれいな景色を楽しめるだけではなくてですね、時には森の中で動物に出会ったりですとか、後は先ほども言いましたように熊が非常に多いところですので、熊の痕跡ですね。

―― 痕跡。

松田:これは熊の爪あとが付いてたりですとか、運が良いときはですね、熊の糞ですとか足跡が見ることができるんですよね。

―― わあ!すごいですね!

松田:実際に動物を直接見れなくてもですね、私たちとこういうところを歩いていただくと、動物たちの残していったサインですね、これを見ていただければ野生動物が生きているっていうのを実感していただけると思いますし、意外と彼らの残していったものからですね、彼らが何を考えていたりとかどういう行動をしていたかっていうのもわかってくるんですよね。

―― 知床の自然を守り、育てていくっていう為に、観光客の皆さんに心がけて欲しいことというのはなんでしょうか?

松田:そうですね、一番大切なのは、人と自然がある一定の距離を保つっていうことですね。

―― 距離を保つ。

松田:ここ数年特に問題になっているのはですね、ヒグマに餌をあげる人がいるんですよ。餌をあげる方だけでなくゴミを捨てる方もいるんですけれども、人間がおいしい物を持っているということを学習してしまうと積極的に人間に寄ってくることになりますので大きな事故に繋がる可能性もありますし、状況によってはその熊を殺してしまわなければならないっていうこともあるんですよね。

―― そうなんですね……。

松田:そういったこともありますので、自然の中に入るときはですね、動物に餌をあげない、ゴミは捨てないという、最低このルールは守っていただければなという風に思います。

―― そうですね、私たちのモラルが問われるところだと思うんですけどもね、ぜひ知床の自然を守って育てていくために観光客の皆さんにもぜひご協力していただければなと思います。

松田:はい、お願いします。

―― 松田さん本当にたくさんのことを教えていただきまして本当にありがとうございました!

松田:ありがとうございました。

―― 今夜のこの時間は、知床ネイチャーオフィスの代表、松田光輝さんにお話を伺いました!

取材協力:知床ネイチャーオフィス
※インタビューは2014年4月初旬のものです。

編集後記

laufenは先日北見で初のワンマンライブ、そして知床のS-1自慢まつりに出演して来ました。
あいにくの雨でしたが、知床の味覚をたっぷり堪能してきました。
6/6(金)には、3年振りに札幌COLONYでワンマンライブを開催しますので、ぜひチェックしてみてください!
これからオホーツクでは、夏に向けてイベントが盛りだくさんです。
ぜひオホーツクへ遊びにいらしてください!
laufenウェブサイト
laufenFacebookページ