札幌市中心部を高い場所から眺めることができる場所は何カ所かある。ビルが多いのだから当然と言えば当然か。だが、誰もが気軽に行ける場所となると限られるかもしれない。有名なJRタワー展望台T38やノルベサ、さっぽろテレビ塔は有料だが、実は無料の展望施設もある。その一つが札幌市役所屋上だ。
札幌市役所は大通公園に面し、北海道新聞社本社、札幌市時計台とは道路を挟んでお隣さんでもある。最上階は19階であり、ここが今回のテーマである「展望回廊」。市役所1階からは、2階から9階までノンストップの高層階用エレベーターに乗る。19階で降りるとすぐ両側に大型窓を備えた屋外展望広場がある。南側と北側に分かれているので、好きな方から見ると良い。
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南側(大通公園)
南側は、大通公園を札幌駅前通り付近まで見下ろすことができる。もちろん赤いさっぽろテレビ塔も、創成川も、丸井さん(丸井今井)も手の届きそうな所にある。高さ的には、さっぽろテレビ塔展望台の下あたりか。札幌ドームも見えるし、観覧車ノルベサ、その向こうには藻岩山も見える。
北側(札幌駅)
北側に移動してみよう。こちら側は札幌駅・JRタワー方面なので、真下に札幌市時計台の赤い屋根がある。多くのビルに囲まれて今日も観光客を迎えている時計台、この高さから見てもかわいいではないか。
普段見慣れている建物ばかりだが、視点を変えればいろんな発見がある。たとえば、北側でも南側でも良いが、北海道新聞社本社屋上を見てほしい。一部、30台程度の駐車場スペースになっているのだが、御存じだっただろうか。こんなふうに、お友達やカップルと一緒に、札幌の街を”発見”してみるのも面白い。車椅子の方もスロープが付いているので利用しやすいと思う。日中も人が少なくゆっくりできるのでオススメだ。ただ、冬季閉鎖なのでご注意を。
ランチ時には屋上にある食堂で食事をしながら見晴らしを楽しむのもいいかもしれない。ちょうど昼休みの時間帯に市役所1階でロビーコンサートをすることもあるので、合わせてどうぞ。